2019年8月16日金曜日

今月のいずみ号(2019年8月)

 暑い日が続きますが,皆さまいかがお過ごしでしょうか。本日8/16(金)は,市立図書館移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。まだお天気もすっきりとはせず,キャンパス内でもあちこちに台風の名残を感じる日でしたが,今日もたくさんの方が利用に訪れていました。


 今回は『夏 なつ 特集』ということで,夏に読みたい本の数々をはじめ,読書感想文の課題図書や夏休みの宿題に役立つ本が特集されていました。お子さんはもちろん,大人が読んでも色々と発見があるかもしれません。


次の巡回日は,9月12日(木)です!次回もぜひいずみ号をご利用ください。
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2019年8月1日木曜日

8/17(土) 臨時休館のお知らせ

 ネットワーク更新に伴うネットワーク停止のため、下記のとおり臨時休館いたしますのでお知らせします。

○休館する館
 附属図書館 本館・蔵本分館
○休館の日時
 令和元年 8月17日(土) 10:00~17:00

※時間外特別利用はご利用できますが、ネットワーク機器はご利用できません。
 また、時間外特別利用をされる方は、前日までに登録の申込みを行ってください。

2019年7月26日金曜日

図書館で健康いきいき講座「がんの予防について勉強しましょう」を開催しました

7月7日(日)に徳島市立図書館にて、図書館で健康いきいき講座vol.5「がんの予防について勉強しましょう」を開催しました。
この図書館で健康いきいき講座は、徳島市立図書館と徳島大学附属図書館との連携協定に基づく企画の一つで、2016年から毎年実施しているものです。
ご参加いただいた19名の皆様、ありがとうございました。


今回はがんの予防について、徳島大学大学院医歯薬学研究部 胸部・内分泌・腫瘍外科の丹黒章教授にご講演いただきました。
・がんは、1981年以降我が国の死因のトップになっていること
・一生の間に男性49%、女性37%の確率でがんにかかる可能性がある
とのご説明があり、参加者の皆様は身近な問題として聞き入っていました。
また、乳がんの種類や治療の歴史についてのご紹介、二次予防(早期発見・早期治療)の大切さなど、多くのためになる話をいただきました。

講座の後半は、参加者からご質問をいただき、それについて丹黒先生から回答をいただくという形式で行われましたが、がんは関心の高いテーマであるため、多数のご質問がありました。
ご質問のひとつひとつに丁寧にご回答いただきました丹黒先生、ありがとうございました。
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ブックハンティングの図書が入荷しました

お待たせいたしました。
6月に久米書店で開催したブックハンティングで学生さんが選んだ図書が入荷しました。
今回選ばれた図書は1Fロビーで展示しています。
来年は東京オリンピックの年ですね。スポーツ関係の図書もたくさん入荷していますよ。

 
正面には参加者に書いていただいたコメントも展示しています。
展示中の図書リストはこちらからご確認ください。

次回は秋ごろを予定しています。
簡単な方法で希望の本を図書館に置けますので,ぜひ参加してみてください。
図書館に自分で選んだ本を置いてみませんか。
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2019年7月24日水曜日

My Recommendations No.138「邪悪なものの鎮め方」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,地域医療福祉学分野教授 白山靖彦先生より,下記図書をおすすめいただきました。白山先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

 『邪悪なものの鎮め方』
(内田樹 / 文春文庫)

人間は、時として答えのない世界で生きています。むしろその方が多いのかもしれません。今回ご紹介する本が言う「邪悪なもの」とは、決して悪魔だとか幽霊だとかが跳梁跋扈している様なスピリチュアルなことを指しているのではなく、「答えのないどうしていいかわからない」という状況を指し、その状況に対面した時に,正しい選択(直感を働かせる)をするにはどう振る舞えば良いか、についての示唆を与えてくれています。
本書の中で、「日本人はなぜ学ぶ意欲を失ったのか」という問いに対し、筆者はこう答えています。
『知性のパフォーマンスが爆発的に向上するのは、「その有用性が理解できないものについて、これまで誰も気づかなかった、それが蔵している潜在的な有用性」を見出そうとして作動するときなのである。自分が何を探しているのか分からないときに自分が要るものを探し当てる能力、それが知的パフォーマンスの最高の様態である。』何の役に立つか、“今は”分からないが、何となく学ぶ必要性がある気がする、というセンサーを研ぎ澄ませていくことが “学ぶ” 姿勢の根源であり、「どうしていいか分からないもの」に直面した時の適切なふるまい方に活かされるようです。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.137「プレゼン資料のデザイン図鑑」

 附属図書館副館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『プレゼン資料のデザイン図鑑』(前田 鎌利/ダイヤモンド社)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

400枚を超える実例スライド(128ケースの修正前後)を掲載し、スライドのどこをどう直せば「効果的なプレゼン資料」になるかを、一目でわかるようにした「図鑑」。
1. ポジティブなメッセージは「青」、ネガティブなメッセージは「赤」に統一。2. グラフは「左」、メッセージは「右」。3. 視線誘導はグレーの三角形を使う。4.体言止めで端的に書く。 5. 円グラフを「ワンカラー」で見せる。 6. グラフの枠はつけない。など、注目すべき項目が満載。常備すべき1冊だ。
渡部欣忍 (著)「あなたのプレゼン誰も聞いてませんよ!―シンプルに伝える魔法のテクニック」、「続・あなたのプレゼン誰も聞いてませんよ! : とことんシンプルに作り込むスライドテクニック」(ともに南江堂)もオススメ。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年7月8日月曜日

第71回テーマ展示「がんの予防」

 蔵本分館では第71回テーマ展示を1階ホールにて行っています。今回は胸部・内分泌・腫瘍外科分野教授 丹黒章先生に監修いただき,「がんの予防」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。

 がんは,1981年以降,日本人の死亡原因の第1位を占める疾病です。その割合は年々増加しており,毎年100万人以上ががんにかかり,37万人以上ががんで亡くなっています。日本人の2人に1人ががんにかかり,3人に1人はがんで死亡していることになります。近年,研究と医療医術の進歩により様々な治療法が開発されていますが,国民医療費は年々1兆円以上のペースで増加しています。まずは予防すること(一次予防),早期発見に努めること(二次予防)が大切です。
  がんの発生は喫煙や飲酒,食生活など,生活習慣と密接な関わりがあるほか,ウイルスや細菌の感染による場合もあります。このうち喫煙(男:約29.7%、女:約5.0%)と感染(男:約22.8%、女:約17.5%)は特に大きな原因として挙げられますが,この二つを含めがんの要因には予防できるものも多く含まれており,「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」といった生活習慣に気を付け,適切ながん検診を受けることで,発病のリスクを大きく軽減させ,かかっても早期に発見できるため根治できるといわれています(※)。
 
 日本人にとって身近な疾病である“がん”の予防について,この機会に学んでみませんか?

 展示期間は8月29日(木)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。


今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!


※参考 日本人のためのがん予防(2017年8月1日改訂版):
https://epi.ncc.go.jp/can_prev/93/7957.html

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2019年7月2日火曜日

「My Thesis(私の学位論文)」 予防歯学分野 玉木 直文先生

予防歯学分野准教授 玉木 直文先生がMy Thesis(私の学位論文)の紹介文をお送りくださいました。玉木先生、ありがとうございました。

紹介文の全文は、下のリンクまたはタイトル部分の画像をクリックするとお読みいただけます。
ぜひご覧ください。

「My Thesis(私の学位論文)」 医歯薬学研究部 予防歯学分野 玉木 直文

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/support/my_thesis/pdf/my_thesis_dent_tamaki-201906.pdf

※My Thesis(私の学位論文)これまでの紹介文など関連記事は,ラベル「My Thesis」からどうぞ!
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「My Thesis(私の学位論文)」 口腔保健教育学分野 吉田 賀弥先生

口腔保健教育学分野准教授 吉田 賀弥先生がMy Thesis(私の学位論文)の紹介文をお送りくださいました。吉田先生、ありがとうございました。

紹介文の全文は、下のリンクまたはタイトル部分の画像をクリックするとお読みいただけます。
ぜひご覧ください。

My Thesis(私の学位論文)」 医歯薬学研究部 口腔保健教育学分野 吉田 賀弥

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/support/my_thesis/pdf/my_thesis_dent_yoshida-201906.pdf

※My Thesis(私の学位論文)これまでの紹介文など関連記事は,ラベル「My Thesis」からどうぞ!
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2019年6月27日木曜日

My Recommendations No.136「FACT FULLNESS」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔微生物学分野教授 藤猪英樹先生より,下記図書をおすすめいただきました。藤猪先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『FACT FULLNESS』(ハンス・ロスリング 他/日経BP社)

我々は、自分が持っている常識を基準に日々を過ごし、意見し、善悪の判断を行う。ところが、その拠り所であるべき常識だと思っていることが、いかに根拠に乏しく、思い込みによるものであるかを、例題を通してデータを読み解きながら気づかせてくれる。常識が本当の意味での真実なのか、思い込みなのかを知ることは、自身が陥りやすい思考パターンを分析修正する意味でもぜひ読んで欲しい。的確な判断をするにはどうすればよいかをまとめられており、プレゼンテーションはどうあるべきかまでも示唆される大変刺激的な内容です。


 

 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.135「発想法―創造性開発のために(改版)」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,顎機能咬合再建学分野教授 松香芳三先生より,下記図書をおすすめいただきました。松香先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

 『発想法―創造性開発のために(改版)』
(川喜田二郎 / 中公新書)

今日では広く用いられるようになりましたKJ法ですが、文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法です。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、まとめていく手法です。共同での作業にもよく用いられ、創造性開発に効果があるとされています。
本書はKJ法の基礎を利用する前に、読んでおきたい一冊です。続・発想法も出版されていますので、興味のある方は続けて読んでみてください。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年6月18日火曜日

第70回テーマ展示「電子書籍・電子ジャーナル 2019①」

 今回のテーマ展示では,オンラインで読める電子書籍・電子ジャーナルについてご紹介しています。電子書籍(電子ブック)は図書を,電子ジャーナルは雑誌の記事を電子化し,インターネット上で全文を読めるようにしたものです。

 近年身近になってきた電子資料,皆さんは普段から利用されているでしょうか?これらの資料は,持ち歩く必要が無い・「貸出し中で読めない」という状況が少ない・冊子体になる前にWebで利用出来るなど,様々なメリットがあります。
 同時アクセス数が制限されていたり,ダウンロードできる論文の数に上限があったりと,利用にもいくつか条件がありますが,上手く活用することで学習や研究のために大いに役立つと言えるでしょう。

 コーナーの各掲示物にはQRコードがついており,そこから資料にアクセスできますので,お手持ちのタブレットなどでご覧になってみてください。
 なお,展示の電子資料は学内のネットワークに接続したパソコンやタブレットからのみご利用になれますが,学術認証フェデレーション(GakuNin)を利用することで,学外から閲覧可能なものもあります。学術認証フェデレーションについては図書館のホームページにて詳細をご覧ください(※)。

 展示期間は7月4日(木)までとなっています。この機会にぜひ電子書籍・電子ジャーナルをお試しください!また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。


今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!

(※)電子ジャーナル・データベースのキャンパス外からのアクセスについて
https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/ejournal/remoteaccess.html
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2019年6月13日木曜日

今月のいずみ号(2019年6月)

本日6/13(木)は,市立図書館移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
私(職員K)は,久しぶりに行ったのですが,大勢の方が訪れていました。

個人的な話で恐縮ですが,仕事が休みの土曜日,いずみ号の他の巡回場所に本を借りにいくことがあります。どこの巡回場所も大盛況です。特に子どもさんがたくさん借りにきていて,いずみ号が到着してすぐは車内に入れない時もあります。
蔵本は人がまばらな時はゆっくり本が選べるので穴場のように思っていましたが,そうでもなさそうです。
今月の特集は,「ストレス発散!!」です。紹介されてる本には,「ネコあるあるフォト」や「マンガでわかる!感情的にならない方法」,「たのしい回文」,「人生はもっとニャンとかなる!」がありました。
田辺聖子さんの追悼特集もありました。
次回は,7月11日(木)14:30からです。
         
                                              KH

2019年6月5日水曜日

My Recommendations No.134「大学の未来地図~「知識集約型社会」を創る」

 附属図書館長 依岡隆児先生(社会産業理工学研究部社会総合科学域 国際教養系教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。依岡先生,ありがとうございます。

『大学の未来地図~「知識集約型社会」を創る』(五神真/ちくま新書)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

大学改革では良くも悪しくもお手本とされる東京大学、その総長による大学論です。紹介される取り組みは東大だからできるのではと思えるところもあり、やや楽天的すぎる感も否めないが、この本にはこれからの大学のあり方を議論する際に無視できないアイデアや情報が含まれています。また、地方国立大学の存在意義にも言及しています。
本書は、Society 5.0といわれる新しい社会像を見据えて、大学が未来社会のモデルとなるべく実践してきたことの報告です。「知識とそれを活用する人が集積する場」、それが大学だとして、目指すべき知識集約型社会の実現のために大学が重要であると説いています。また、国立大学が全国まんべんなくあるのはメリットである、そこには企業とは異なり長期的視点があり、高度な情報を行き来させるインフラとそれを扱うことができる人材がいるからだとしています。大学マネジメント面でも、大学関連ベンチャー企業支援(UTokyo IPC)のシステム構築など、創意工夫が随所に見られます。
本書はこのように、外圧として改革を捉えるのではなく、よりよい未来社会の実現のために大学は今こそ、主体的に行動すべきであるという姿勢を示しています。「大学改革、またか」と、うんざりしている向きにも、一読をすすめたい。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.133「自分を休ませる練習 〜しなやかに生きるためのマインドフルネス〜」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,歯科麻酔科学分野教授 北畑洋先生より,下記図書をおすすめいただきました。北畑先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『自分を休ませる練習 〜しなやかに生きるためのマインドフルネス〜』
(矢作直樹/文響社)

著者の矢作直樹氏は,麻酔科に始まり救急・集中治療,内科などを経て平成13年から東京大学大学院医学研究科の救急医学分野教授を務めていました。平成28年に任期満了により東大を退任後は,さまざまな分野で積極的に執筆活動を続けています。医師でありながら,自身が北アルプス鹿島槍北峯から1,000mも滑落して奇跡的に生き延びた経験から,独特な死生観を持っています。本書は3-4ページ毎に項目が分かれており,気軽にリラックスして読める構成になっています。「頑張りすぎる人はいいかげんになる」「今すぐ決めなくてもいい。やらなくてもいい」「自分が気持ちいいことを選ぶ」「長く生きるかではなく,どう生きるか」など,ありのままで生きるコツを救急医療の現場で生死を見つめてきた著者がやさしく解説してくれます。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年5月29日水曜日

My Recommendations No.132「知のトップランナー149人の美しいセオリー」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,小児歯科学分野教授 岩本勉先生より,下記図書をおすすめいただきました。岩本先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

 『知のトップランナー149人の美しいセオリー』
(ジョン・ブロックマン編,長谷川眞里子訳/青土社)

 様々な領域の研究者やその他,実業家や演出家などの第一線で活躍する人が,これまでに自身が感じた最もエレガントで美しいセオリーとはどういうものか,をまとめた本である。この世の諸現象に対して,難しく複雑なことを極めて単純な言葉で,深いところまでその真意を説明する,われわれにも必要とされる力であり,多くの秀逸なアイデアが詰め込まれている。
 ひとつひとつが短くまとめられており,少しずつ噛みしめながら読み進めることをお薦めしたい。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.131「孤愁」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,徳島大学名誉教授 羽地達次先生より,下記図書をおすすめいただきました。羽地先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『孤愁』(新田次郎,藤原正彦/文藝春秋)

 徳島で生まれ徳島大学に進学した皆さんも県外から徳島大学に進学した皆さんも将来は徳島ゆかりの人として自分の歴史を作っていくと思う。ポルトガルで生まれ,神戸で外交官として働いてきたモラエスは今から100年以上前に徳島の地に降り,その後15年間も徳島に居留して数々の著作を国内外で発表し75年の生涯を終えた。新田次郎はモラエスの生涯を書き始めたが脱稿をみることが無く他界された。その後新田の次男藤原正彦が父の意志をついで書き終えたのが本書孤愁で,2012年に刊行された。
 現在の徳島市伊賀町にモラエスの旧居はあった。そこから新町小学校に向かう道がモラエス通りで,新町小学校正門の横と眉山頂上にモラエスの銅像が立っている。阿波踊り会館の前には花で彩られたモラエスのモニュメントがある。モラエスは阿波踊り会館横の潮音寺に愛したふたりの徳島の女性とともに眠っている。徳島を愛したモラエスがどのようにして生きてきたか,徳島の歴史と風俗を知る上でも貴重の書である。90年前に幼少期の瀬戸内寂聴がモラエスに会ったとの記述が寂聴の散文にいくつか見られ,興味がある。
一度本書を手に取って読み,天気の良い日にモラエスが散策した道を歩いてみるのも乙なものである。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年5月17日金曜日

今月のいずみ号(2019年5月)

 令和を迎えて半月が経ちましたね。だんだんと気温も上がり夏に近づいていますが,皆さま元気にお過ごしでしょうか。さて,本日5月17日(金)は市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。日差しの強い中でしたが,今日もたくさんの方が利用に訪れていました。


 今回は『お茶の本』特集です。八十八夜(立春から88日目。2019年は5月2日)を過ぎ,新茶の美味しい季節になりました。特集コーナーの書籍も,鮮やかな緑色が目を惹きます。茶道やお茶について,本でじっくり学ぶのも面白そうですね。


 次の巡回日は,6月13日(木)です!次回もぜひいずみ号をご利用ください。
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2019年5月14日火曜日

蔵本地区ブックハンティングを実施します:久米書店

学部学生,大学院生のみなさん!図書館には古い本しかない,定番の本しかないなどとあきらめていませんか。

ブックハンティングは,書店に並んでいる本の中から図書館においてほしい本を学生に選んでいただく企画です。

今回は蔵本キャンパス前の「久米書店」で開催します。 久米書店は大学の先生方も利用している医歯薬系の専門書店です。蔵本地区の学生さんの授業や課題解決,論文作成に使える本が必ずあります。店頭で選んでいただくだけで,最新図書もすぐに利用できるようになりますよ。

多くの方々のご参加をお待ちしております。



■日時・場所 
 久米書店(医大前店)
 2019年6月17日(月)~30日(日)
 久米書店営業時間内 
 (月~土)9:00~20:00,(日)10:00~20:00に自由参加
■対象者
 蔵本地区の学生
 ※人数制限はありません。また,期間中何度でも参加できます(1回につき10冊まで)
■実施方法
 図書館への事前申込みは不要です。
   久米書店で申込書に記入し,選んだ本を書店カウンターに預けてください。           ※図書館の所蔵と重複チェックを行い,貸出準備ができ次第,参加者に速報をお送りします。

                   mk

2019年4月23日火曜日

My Recommendations No.130「史上最大の暗殺軍団 デンタルプラーク」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔保健衛生学分野教授 日野出大輔先生より,下記図書をおすすめいただきました。日野出先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『史上最大の暗殺軍団 デンタルプラーク』(奥田克爾/医歯薬出版)

入院患者さんへの「口腔ケア」は重要と聞くけれど、その根拠はどのようなことなのか、多くの方が簡単に知りたいと思っているのではないでしょうか。
本書は、デンタルプラークが口腔の病原因子として働くだけでなく、種々の生活習慣病や命を失う全身疾患にも関係していることをわかりやすく説明されている書籍です。これから歯科医療専門職を目指す学生さんの入門書としてだけでなく、予防医学に興味のある皆さんにもお勧めの1冊です。ぜひ、手に取ってご一読いただければと思います。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.129「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔顎顔面矯正学分野教授 田中栄二先生より,下記図書をおすすめいただきました。田中先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(井上智洋/文春新書)

AIとは、コンピュータに知的な作業をさせる技術のことです。すでにiPhoneなどで動作する音声操作アプリのSiriは、ヒトの音声による命令を認識し、実行してくれます。2020年ごろには、AIが人に変わって運転するセルフドライビング(自動運転)技術が実現するといわれています。AIはヒトが行う様々な仕事を、ヒトの代わりに代行してくれる、ヒトにやさしい技術革新と考えられている反面、2030年以降のAIは経済や社会の在り方を大きく変えてしまう可能性があります。これまでヒトにしかできないと思われていた仕事がAIの登場によって、そのほとんどが代行できるようになり、ヒトにしかできないことが限られてくるのではとの懸念があるのです。本書では、これまでのAIの誕生から発達の歴史が紹介されているだけでなく、2030年ころに起こるとされている第四次産業革命以降の経済の在り方が記載されています。汎用のAIは多くの労働を消滅させ、経済の構造を根本的に変革するでしょう。最終章では、この予想を踏まえ、多くの労働が消滅した未来の世界に、ベーシックインカムがいかにふさわしい制度であるかが論じられています。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年4月22日月曜日

My Recommendations No.128「科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔顎顔面補綴学分野教授 市川哲雄先生より,下記図書をおすすめいただきました。市川先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』
(三田一郎/ブルーバックス 講談社)

医療の世界は、その人の人生観や宗教と深く関わる。またEBMとわざわざ言われるのは、医学はこれまでエビデンスに乏しいサイエンスあるいは技術であったためであろう。しかしその一方、サイエンス中のサイエンスである数学や理論物理学を専門としている人の多くはエビデンスとはほど遠い何かを信じている。高名な数学者の岡潔は「数学の本質は『論理ではなく情緒』」と言い切る。本書はノーベル物理学賞受賞者の益川英夫・小林誠を輩出した教室の教授であり宗教家でもある著者が、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタインボーア、ハイゼンベルク、ディラック、ホーキングらの超一流の物理学者の宗教観と神を信じる事は科学と矛盾しないとことを、物理学史とからませながらまとめている本で、大変刺激的な内容である。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.127「生命科学クライシス―新薬開発の危ない現場」

 附属図書館副館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『生命科学クライシス―新薬開発の危ない現場』(リチャード・ハリス/白揚社)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

独創的とおぼしき53件の研究を選んで追試したところ、結果を再現できたのは6件しかなかった (Nature 483:531–533, 2012)。さらに防ぎうる間違いがあまりにも多いのみならず、放置され数多く引用されていると言う。本書では再現性欠如の原因解析とともに、再現性問題の解決に向けた提案が以下に示されている。
1. 細胞株を検証する(誤認細胞株ではないか?)、2. 抗体の実験で適切な対照を置く(市販の抗体の4割に不備がある)、3. マウスの実験で適切な動物数を選択する(実験で用いる動物の数の決め方について説明している論文はほとんどない)、4. どんな仮説を試そうとしているのか実験に先立って決定すること(まず実験を行い、そのデータに合うように仮説を事後に立てていないか?)。これらの点を肝に銘じて実験に取り組む必要性を思い知らされる。また 「再現性の問題は科学者の訓練法から始まる」とのことから、生物医学教育の「場あたり的でない抜本的な立て直し」に取り組む必要に迫られている。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年4月18日木曜日

今月のいずみ号(2019年4月)

 新年度が始まり約3週間経ちましたが,皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて,本日4月18日(木)は市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。


 今回は『花の本特集』です。気候も暖かくなり,あちこちにきれいな花の見られる季節になりましたね。よく目にする花の名前や花言葉を調べたり,フラワーアレンジメントを楽しんだり……皆さんも,この機会に花に親しんでみては?


下段は『紙幣の人物特集』。紙幣も刷新されますね。

 次の巡回日は,5月17日(金)です。令和元年もどんどんいずみ号をご利用くださいね!
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2019年4月16日火曜日

「My Thesis(私の学位論文)」 口腔顎顔面矯正学分野 田中栄二先生

口腔顎顔面矯正学分野教授 田中栄二先生がMy Thesis(私の学位論文)の紹介文をお送りくださいました。
田中先生、ありがとうございました。

紹介文の全文は、下のリンクまたはタイトル部分の画像をクリックするとお読みいただけます。
ぜひご覧ください。

「My Thesis(私の学位論文)」医歯薬学研究部 口腔顎顔面矯正学分野 田中栄二

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/support/my_thesis/pdf/my_thesis_dent_tanaka-201904.pdf

※My Thesis(私の学位論文)これまでの紹介文など関連記事は,ラベル「My Thesis」からどうぞ!
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2019年4月15日月曜日

My Recommendations No.126「胎児のはなし」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,附属図書館副館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。
 それでは,お寄せいただいた書評と併せてご紹介します。

『胎児のはなし』(最相葉月, 増崎英明/ミシマ社)

「見えるようになってきた胎児」に焦点を当てた本だ。超音波検査の発達により分娩予定日が正確に推定可能となったことは、産婦人科における超音波の最初で最大の貢献だそうだ。学生時代の教科書(最新産科学正常編、文光堂、昭和52年3月)では、超音波断層法に関するわずか半頁のみの記載だったことより、現在はまさに「三次元画像による胎児の詳細な可視化」が実現していることを再認識した。また超音波検査による「胎児に表情があること」や「胎児は鼻から羊水を吸って、それを鼻からピューと外に出すこと」の発見も驚きだ。
本書ではベールに包まれていた胎児の生態が分かりやすく解説されている。一読すれば、好奇心が一層掻き立てられること間違いなし。



 本日より蔵本分館1階ホール My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひお手に取ってご覧くださいね!
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2019年4月2日火曜日

第69回テーマ展示「食事と健康 ~一人暮らしを始めるあなたに~」

 いよいよ4月,新入生のみなさん,ご入学おめでとうございます。そして,在学生のみなさんは進級おめでとうございます。

 新年度とともに開始した今回のテーマ展示は,新入生向け企画として「食事と健康 ~一人暮らしを始めるあなたに~」というテーマで,臨床食管理学分野教授・竹谷 豊先生に監修いただいた図書を展示しています。

 健康で充実した大学生活を送るためには,バランスの取れた美味しい食事が欠かせません。本展示では,献立本や初心者にも作りやすいレシピ集をはじめ,みなさんが日々の栄養バランスを考えるうえで役立つ資料や読み物など,食生活にまつわる様々な本を集めました。
 もちろん,普段から食生活に気をつけている,自炊はお手のものというみなさんにも興味を持っていただける本を多く取り揃えていますので,ぜひご覧くださいね。

 また,展示コーナーに設置したiPadでは,テーマにちなんだアプリをご紹介しています。こちらもどうぞご覧ください。

○あすけんダイエット 体重記録とカロリー管理アプリ
簡単な食事の記録をつけることで,カロリー計算・体重管理が出来るアプリ。14種類の栄養素をもとに,栄養士からの役立つアドバイスも。

 これから始まる新生活,様々な場面で図書館に足を運ばれることと思います。試験勉強やレポートの作成をはじめ,グループ学習,勉強の合間の息抜きにと蔵本分館をどんどんご活用ください!

展示期間は4/1(月)~5/31(金)です。

今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてくださいね!
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2019年4月1日月曜日

ご自由にお持ち帰りください!(処分対象の雑誌)

蔵本分館2階ブラウジングコーナーの雑誌で,保存期限が過ぎ処分対象となったものを,今年も1階リフレッシュコーナーに置いています。

どうぞご自由にお持ち帰りください。

(雑誌の付録がブックトラック横の段ボール箱に入っています。こちらも雑誌同様ご自由にお持ち帰りいただけます。お早めにどうぞ!)

なお,ここに置いてある雑誌以外に,処分対象の新聞もあります。ご入用でしたらお気軽に職員までお問い合わせください。


           
    

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2019年3月15日金曜日

My Recommendations No.125「”きれいな字”の絶対ルール」

 附属図書館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『”きれいな字”の絶対ルール』(青山 浩之/日経BP社)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

読み手に配慮して書けば、自然と「読みやすく、気持ちが伝わる字」となる。自分の字を整える方法として、「スキマ均等法」でバランス調整、「ピタ(横画の最後はしっかり止める)・カク(折る部分はしっかり折る)・ピト(くっつく部分はしっかりくっつける)法」で丁寧に、「中心線串刺し法」で真っすぐ書くことが挙げられている。「止め、ハネ、払い」への意識や字の外形の把握の必要性は、小学生時の硬筆や習字の練習を思い起こさせる。二人に一人が手書きコンプレックスを持ち、どうにかしたいと思っているそうだ。手書きが不得手な人もそうでない人も、本書から得られるものは大きいに違いない。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年3月8日金曜日

My Recommendations No.124「科学立国の危機: 失速する日本の研究力」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,附属図書館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『科学立国の危機: 失速する日本の研究力』
(豊田 長康/ 東洋経済新報社)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

日本の学術論文数が世界諸国に比べて極端に低迷している。本書は、日本の研究力が低下してきた原因を種々のデータに基づいて解析し、研究力が復活するための対応を提案している。多くの先進国において論文数が増えたメカニズムは「政府からの大学研究資金 → 研究人件費 → 研究従事者数 → 論文数」である事がわかった。すなわち「人件費以外の研究費」の増額とともに研究従事者数(研究人件費)を増やすことが特効薬となるのだ。また、ドイツ、米国などの大学間格差(富士山の傾斜)に比して日本の極端に急峻な格差(東京タワーの傾斜;「国立大の1人あたり交付金、12倍の格差」日本経済新聞、2018年11月8日)を改善すべきにも関わらず、さらに「選択と集中」を進める政策が進行中だ。この政策決定の基盤となったデータは、適切な分析に基づくものか監視する必要が強調されている。研究者のみならず将来を担う学生にも一読を勧める。


 本日より蔵本分館1階ホール My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひお手に取ってご覧くださいね!


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2019年3月5日火曜日

My Recommendations No.123「「全世界史」講義Ⅰ・Ⅱ」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,近藤彰先生(近藤内科病院 理事長)より,下記図書をご推薦いただきました。近藤先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『「全世界史」講義Ⅰ』
『「全世界史」講義Ⅱ』
(出口治明/新潮社)

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昨年夏、「全世界史」は京都での城南高校同窓会にて上田寛君から購読をすすめられた。一昨年、私は英首相チャーチルがノーベル文学賞を受賞したのを知りすこし驚き、興味がありチャーチルの代表作である「第二次世界大戦」を読んだ。スターリンは、ソビエト軍がワルシャワの数キロ地点に達しながら、ワルシャワ市民の蜂起を見捨てて、ナチスドイツに多数のワルシャワ市民が殺されたことなど第二次世界大戦中・戦後の東欧社会へのソビエトの態度はひどいものであったと話した私に、ロシア刑法が専門の上田君から立場によって歴史観はいろいろと違うと反論されて、薦められたのが本書である。
著者の出口治明さんは、ライフネット生命保険会社会長でかつ立命館アジア太平洋大学の学長であり「教養の達人」と言われている。上田君とは京都大学法学部での同級生で、上田君はあんなに多忙な出口さんが多くの書物を世に出しているのは驚きであると言っていた。

従来の我々が学んだ世界史は欧米からみた歴史観であり、近年、アジアから観た世界史が注目されている。「全世界史」講義は、「歴史とは昔からグローバルな関係の中に存在するものでした。つまり人類の歴史の中に日本史や中国史といったものが孤立して存在しているわけでなく人類にはたったひとつの歴史があって、その大きい枠組みの中に、それぞれの地域の歴史があるのです。」との著者の考えで、欧米からみた歴史とは違って人類の歴史をグローバルに解き明かしている。

本書は面白い教養書であった。15万年前にホモ・サピエンスがアフリカから出て全世界に拡散した。約12000年前に三大文明発祥の地であるメソポタミアにて、ドメスティケーションという現象が起きた。ドメスティケーションとは、人類が狩猟採取生活から農耕牧畜生活に転換した時に生じた。食物を支配し栽培が、動物を管理し牧畜が、金属を支配して冶金が始まり、そして人類の脳が大きく進化した結果、人類は自然を支配したいと考えはじめ、神の概念が出てきたことである。この現象ドメスティケーションが人類にとってその後の大きな飛躍につながったと述べている。
本書は古代・中世をⅠ、近代・近現代史Ⅱの2冊になっている。古代・中世Ⅰでは農耕生産の発達による富の集積と神の出現、気候変動による人口の増減、宗教戦争などを縦糸に、ダイナミックに有史から中世までの歴史を解き明かしている。横糸には、面白い歴史のエピソードが多く挿入されており読み飽きない物語となっている。たとえば、「懺悔」について、6世紀のキリスト教での「懺悔」は信者には救済の一面があるが、キリスト協会が懺悔をとおして莫大な情報を持つことで当時の政治・社会に強大な権力と富を得たこと。同じ一神教であるイスラムの支配はきわめて寛容であるのに対して、キリスト教は十字軍に代表される破壊的で排他的であったことなどである。
近代・近現代Ⅱでは宗教改革、アジアの四大帝国と宗教改革、新大陸の時代その後の産業革命から二つの世界大戦後の冷戦までの歴史である。世界各国の興亡についてⅡ巻は焦点が定まらない感じは否めない。本書の面白いのは先に述べた横糸であるエピソードである。紅茶についてのエピソードも面白い。17世紀の初頭にスペインがメキシコを征服した際、鉱山から大量の銀を掘り出すため、現地メキシコ人にコカの葉をかませて長時間労働を可能にした。この方式を産業革命が始まったイギリスがまねた。当時インドを押さえたイギリスは綿を現地のインドで布に織ることを禁じて、綿を本国に持ち帰りマンチェスターの織機を駆使して大量の綿布を作った。この時、資本家は労働者にセイロンの紅茶を飲ませ、紅茶のカフェインで長時間労働を可能にしたのである。このエピソードを読んで、私もまねて紅茶を愛用している。趣味のゴルフに出かけるときには、象印魔法瓶に「プリンス オブ ウエールズ」の紅茶を入れ持参している。効果はてき面で、暖かい紅茶を飲むことで、1ラウンドハーフの後半に崩れることは少なくなった。

本書を読んで自分の世界観がだいぶん変化した。特に宗教についてキリスト教、イスラム教などの一神教の理解が進み、一神教の強い排他性とは違う、大いなる寛容な仏教が良いのではないかと仏教を再認識している。先日の大坂なおみさんの全豪オープンでの優勝インタビューでは相手を思いやるスピーチであり、なおみさんのスタンスはわが国の和の精神につながっていると感じている。
「全世界史Ⅰ・Ⅱ」を読んだ後、さらに上田君から薦められたベストセラーの「ホモ・サピエンス」、「ホモ・デウス」「GAFA:騎士4人の物語」を購入し読書を楽しんでいる。

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 本日より蔵本分館1階ホール My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひお手に取ってご覧くださいね!

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2019年2月28日木曜日

My Recommendations No.122「信長の原理」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,附属図書館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『信長の原理』
(垣根涼介 / KADOKAWA)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

「働きアリの法則」を知っているだろうか?よく働くアリが全体の2割、普通に働くアリが6割、何もしていないアリが2割に分かれるという法則だ。最近、本法則に基づく集団は長続きすることが明らかにされた(長谷川英祐『働かないアリに意義がある』KADOKAWA、2016年)。
しかし信長は「2:6:2の法則」に気付きながらも、全家臣に上位20%の立場で戦さに臨むことを求め、下位20%に相当すると家老級でも用済みとして放り出された。例えば、光秀は信長から駄目アリと思われる時が来るかもしれないと危惧するなど、次第に心理的に追い詰められ「本能寺の変」に至った。読み応えのある大作の歴史小説だ。




 本日より蔵本分館1階ホール My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひお手に取ってご覧くださいね!
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2019年2月22日金曜日

今月のいずみ号(2019年2月)

 月初に立春を迎えましたが,まだまだ寒い日が続きますね。さて,「猫の日」ということで前回お知らせしていた本日2月22日(金)は,市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。


 今回は「手づくりお菓子特集」ということで,色々なお菓子のレシピ本が並んでいました。味だけでなく見た目にもこだわったスイーツ作りをはじめ,糖質オフのおやつやバターを使わないお菓子作りなど, 興味深いタイトルが並んでいますね。皆さまも手づくりのお菓子をお供に,読書をされてみるのはいかがでしょうか。


 次の巡回日は,3月18日(月)です。次回も是非いずみ号をご利用ください!


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2019年2月12日火曜日

第68回テーマ展示「耳鼻咽喉科」

 蔵本分館では第68回テーマ展示を1階ホールにて行っています。今回は耳鼻咽喉科・頭頸部外科講師・東 貴弘先生に監修いただき,「耳鼻咽喉科」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。

 耳鼻咽喉科とはその名称のとおり,主に耳・鼻・咽喉(のど)を専門とする分野であり,扱う対象は「鎖骨から上で脳・眼・歯を除いた部分に生じた疾患」と,非常に多岐に渡ります。これは,耳と鼻,喉の上部が全て上咽頭で繋がっており,疾患の治療においてそれぞれの部位が密接に関連しているからだといえます。また,耳鼻咽喉科が扱う疾患も,新生児から高齢者までの感染症,アレルギー,神経疾患,腫瘍や外傷,自己免疫疾患など多岐に渡ります。聴覚や嗅覚,味覚といった感覚,あるいは発声や言語,嚥下などの機能にかかわるため,治療にあたってはその機能の保持やリハビリテーションが重要です。
 医学の進歩により,耳鼻咽喉科医が手術で取り扱う分野は次第に拡大しています。耳,鼻,咽喉頭や頸部などはもちろんのこと,眼窩内,頭蓋内・頭蓋底なども対象領域になってきており,「耳鼻咽喉科」という名称には収まらなくなりつつあります。
このため近年では,頭頸科や頭頸部外科という科名に変更ないし併記することが一般的になってきています。
 耳鼻咽喉科,頭頚部外科について,皆さんもこの機会に学んでみませんか?

今回もiPadでは,テーマにちなんだアプリをご紹介しています。
①聴力検査&耳年齢テスト
手軽に使える聴力検査アプリ。125ヘルツから8000ヘルツまでの聴力を検査することが出るほか,結果をグラフにして表示することが可能です。
②花粉メーター
花粉情報・対策をまとめたアプリ。現在地での飛散情報・週間予報をはじめ,豆知識も併せてチェック出来ます。

 展示期間は3月31日(日)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。


今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!

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2019年1月24日木曜日

Scopus講習会を開催します

世界最大級の抄録・引用文献データベースScopusの講習会を行います。データベース提供元との提携により,エルゼビア・ジャパン株式会社から講師をお迎えしての講習会です。

今回は教職員を対象に,最新情報や重要論文を調べる方法に加え,論文・ジャーナル評価指標や論文の名寄せ方法などを説明します。
また,研究力分析を支援するためのツールであるSciValの説明もあります。
 
これから初めてScopusを利用する方はもちろん,より詳しい機能について知りたいという方も,この機会にぜひご参加ください。講習会は一部分のみご参加いただくことも可能です。

●開催日時 : 2019年2月20日(水)
     ○1回目 15:00-16:00
     ○2回目 18:00-19:00
  ※内容はいずれの回も同様です。

●会 場 : 附属図書館蔵本分館 2階ミーティングルーム
    (今回は蔵本地区のみの開催となります)

●内 容
 テーマ:論文やジャーナルの評価指標の使い方
 目 的:論文の被引用数などを用いた研究力評価指標を理解する
 対 象:教職員
 時 間:60分
 内 容:
     ○論文の検索方法
     ○論文の名寄せ方法
     ○論文評価指標(被引用数、FWCIなど)
     ○ジャーナル評価指標(CiteScore、SNIPなど)
     ○指標の研究戦略への活用事例(SciValの紹介)


☆お申し込みはこちらからお願いします↓☆
Scopus講習会を開催します[蔵本分館]

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2019年1月23日水曜日

留学促進ブース in 図書館




徳島大学国際交流サークル"DIVERS-ダイバース"の学生さんによる「留学促進ブース」を蔵本分館に設置しています。
こちらでは「トビタテ!留学JAPAN」派遣留学生有志による体験記や資料を展示するとともに、留学中に撮った素敵な写真を本人のエピソードと一緒にスライドショーで上映しています。

 政府は「日本再興戦略」において2020年までに学生の海外留学を倍増するという目標を掲げています。徳島大学でも留学者数を増やそうと、有志の学生さんが立ち上がって今回の展示企画を提案してくださり、図書館が協力させていただた次第です。

「トビタテ!留学JAPAN」の学内締切(2/12)に合わせて、常三島と蔵本の両キャンパスの図書館で2月15日(金)まで展示していますので、ぜひお立ち寄りください。


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2019年1月11日金曜日

電子ジャーナル「MedicalFinder」トライアルのお知らせ

現在,「MedicalFinder」の無料トライアル(試し読み)を実施しています。

MedicalFinderは,医学書院の電子ジャーナルで,日本語の医学・看護分野の論文を検索・閲覧できるサービスです。「Medicina」や「理学療法ジャーナル」,「胃と腸」など,普段からよく使われている雑誌が,スマホやパソコンから利用できるようになっています。
この機会にぜひご利用ください。

☆トライアル期間 : 2か月間(2019年3月25日まで)
☆アクセスはこちら

画面左のジャーナル一覧のうち、緑丸のついたものが利用可能になっています。

※ 短時間での多くの論文のダウンロード(画面表示も含む)は禁止されていますので,必要な論文のみ利用するようにしてください。

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2019年1月10日木曜日

今月のいずみ号(2019年1月)

今月のいずみ号の特集は『シリーズの第1巻』です。
年の初めだからでしょうか?
『1巻』を読むと最後まで読みたくなる?読めない?
どちらでしょうか。
今年は干支の最後の『亥』ですので、シリーズ最後まで読み切ってみませんか?

まずはここの1巻をお勧めします。





沢山の人で賑わってました。


新しい本も車内にありました。


次回は2月22日(猫の日)です。
2時22分頃(本当は14:30~15:00です。少し前からいますよ。)
に是非お越しください。

(=^・・^=)
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