昨日、8月17日(月)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
来月はいずみ号に覆面本イベントがあるそうです。
是非、ご利用ください。
T.K.
医療系アプリ,文献管理ソフト,学習に役立つwebページ,新着図書の紹介など,利用者の方々にお役に立つ情報を発信しています。もちろん図書館のお知らせも充実!
昨日、8月17日(月)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。
吉本先生、ありがとうございます。
翠雨の人
伊与原新 著 新潮社 (2025/7/30)
それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。
猿橋賞で知られる猿橋勝子博士の生涯を描いた書だ。
最初は医学を志すも、新設の帝国女子理学専門学校に入学し物理を専攻。そして、中央気象台にて地球化学者・三宅泰雄に師事し、炭酸物質測定法の開発やオゾン層の変動を説明する理論モデルを確立した。さらに昭和29年のビキニ事件(ビキニ環礁での米国の水爆実験で、第五福竜丸が被曝した事件。重症患者は東大病院に入院し、後に徳島大学医学部第一内科教授となる三好和夫医師が治療にあたった)における「白い灰」の微量分析や海水中の放射性セシウム測定のための濃縮法を開発した。
米国スクリプス研究所の科学者から海水中放射性セシウム濃度の分析結果の正確性を糾弾されたため、単身渡米し、彼女の分析法が米国の研究所の方法より高精度であることを証明した。その結果、北太平洋西部の放射能汚染の深刻さが認知され、部分的核実験禁止条約に繋がった。大気圏内核実験が行われていた小学生時に「雨に濡れるな!髪の毛が抜ける」と注意されたのを思い起こす。
T.K
蔵本分館では第110回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
今回は、歯科麻酔科学分野 教授の川人 伸次 先生に監修いただき、「歯科麻酔科学とその関連領域」をテーマに関連書籍を展示しています。川人先生からいただいたコメントをご紹介します。
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歯科麻酔科学は、歯科治療を「痛みなく安全で快適に」受けられるように、麻酔と全身管理を研究・実践する歯学の一分野です。治療時の痛みを取るだけでなく、患者さんの不安を和らげ、全身状態を安全に保つための全てを対象とする幅広い学問です。
徳島大学歯科麻酔科学分野は、麻酔・鎮静、救急・蘇生、疼痛・緩和の3本柱にバランスよく対応できるよう、臨床・研究・教育に取り組んでいます。全身管理を担当する麻酔科医は、診療科の垣根を超えた横断的知識が必須です。歯学一般に加え、内科学・外科学を中心に臨床医学全般、生理学・薬理学を中心に基礎医学全般、各種モニター管理や周術期の機械的補助を中心に臨床工学全般の知識も必要です。
当テーマ展示では、歯科麻酔科学とその関連領域の勉強に役立つ書籍を厳選しましたので、参考にしてください。
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テーマ展示のコーナーでは、「徳島大学大学院医歯薬学研究部 歯科麻酔科学」、「日本歯科麻酔学会」、「日本ペインクリニック学会」、「日本小児麻酔学会」、「日本心臓血管麻酔学会」のホームページも流しています。
展示期間は2026年10月29日(木)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。
また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。
今まで行ったテーマ展示の一覧
https://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/library/exhibit/theme
ぜひチェックしてみてください!
昨日、7月13日(月)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。
吉本先生、ありがとうございます。
明治・大正・昭和の細菌学者たち―北里柴三郎から藤野恒三郎まで
竹田美文 著 大阪大学出版会 (2025/12/5)
それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。
徳島県立脇町高校の先輩である竹田美文・国立感染症研究所・元所長が、我が国の細菌学者の業績をわかりやすく紹介している。
北里柴三郎(第1章)や野口英世(第4章)の業績は良く知られている。
志賀潔(第2章)は腸チフスのヴィダール反応を参考にして赤痢の原因菌を発見した。赤痢菌の属名Shigellaは志賀に由来し、日本人の名前がついている唯一の例だ。著者は小学2年時に赤痢で避病舎に隔離されたという。秦佐八郎(第3章)は、志賀も留学歴があるエールリッヒのもとで、最初の化学療法薬である梅毒治療薬(砒素剤606号)を開発した。
長與又郎(第5章)は、河水の氾濫する地域に流行する「つつが虫病」の病原体としてオリエンティア・ツツガムシ(現在名)を発見した。実験室感染死が10名に至ったという。稲田龍吉・井戸康(第6章)は発熱・黄疸・出血を伴う死亡率の高い風土病から新種のスピロヘータであるワイル病の病原体(野口英世が属名レプトスピラと提唱)を見出した。耳鼻咽喉科・外科を専門とする大原八郎(第7章)は妻に感染実験を行い、野兎との接触によって起こる野兎病の病原体を発見した。開業医である馬原文彦(阿南市)による日本紅斑熱の発見もコラムに記されている。著者の指導者だった藤野恒三郎(第8章)はシラス中毒事件の原因解明において腸炎ビブリオ(現在の和名)を分離したが、国際的に認知されたのは23年後だったという。
感染症の学習において、新規病原体発見の逸話を知ることにより理解が深まること間違いない。
本日(7/10)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示する予定です。ぜひ手に取ってご覧ください。
T.K
大山陽介先生(附属図書館長・理工学部数理科学コース教授)より、
My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。
大山先生、ありがとうございます。
タイトルとともに、お寄せいただいた書評をご紹介します。
(No.200)銀河の片隅で科学夜話
全卓樹 朝日出版社 (2020/02/19)
高知工科大学で図書館長を務められておられる全卓樹さんは、どこか戦友のように感じられる(お会いしたことはないけど接点はあった)。
この本では、数式を全く使うことなく、宇宙や生物学やGoogleのページランクの話など科学のさまざまなトピックを横断してゆっくりと散策しています。時代もベクレルの昔の話もあればインターネットのレビューによる「多数決」の危険性まで様々な時系列で緩やかな流れで語られています。
数式を全く使わない科学解説で面白いところまで書くのは難しいのですが、現代的に成功させた一冊です。
(No.201)数学のまなび方
彌永昌吉 ちくま学芸文庫 (2008/11/10)
私は「〇〇のまなび方」「〇〇の書き方」という本が嫌いである。学び方は人それぞれで共感できた試しがない。偉い学者の学び方など凡人の私に参考にならないのである。
では、なぜこの本を薦めるかというと、この本の一節
『数学者の吉田(耕作)さんは,"われわれにわかりよいように…抽象的に願います"
といわれました.森口(繁一)さんは"これはたいへんおもしろい。会社の人たちの
集まるときには,われわれにわかりよいように…具体的に,といわれるのですが"』
という箇所が、数学のまなび方ではないけれど、数学者の考え方をよく示しているから。
そこだけでも手に取って読んでみてください。この本は数学と関係ない、こうした与太話が楽しめる本です。
(No.202)数学の言葉で世界を見たら
大栗博司 幻冬舎 (2025/03/26)
著名な物理学者である大栗博司さんが「娘に贈る数学」と著した科学解説です。
初学者向けに数学の解説をすると、素数とか幾何やトポロジーの話がどうしても多くなり、本書でも素数の話は扱っているが、物理学者の視点からか一味違う切り口になっている。こうした解説では珍しく微積分についても少し触れている。
大栗さんは大学で私の1年先輩であって学生時代から交遊がある。その頃も今も、大栗さんは数学者の私よりも数学がずっとできて、いつもわかりやすくキレの良い話をされます。少し数式が出てくるところもあって大変なのですが、わかる章だけでも読んでみてください。
昨日、6月16日(火)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。