2018年4月18日水曜日

My Recommendations No.113「世界を救った日本の薬 画期的新薬はいかにして生まれたのか?」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,附属図書館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『世界を救った日本の薬 画期的新薬はいかにして生まれたのか?』(塚﨑朝子/講談社)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

日本人が生みだした初の合成医薬品は長井長義氏により開発されたエフェドリンだ。その後、世界の売上高が年間10億ドルを超えた日本発の最初の薬はジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬)である。本書では、このほか大村智氏が発見したイルベメクチン(駆虫薬)、本庶佑氏が開発したニボルマブ(がん免疫治療薬)、大塚製薬のアリプラゾール(非定型統合失調症薬)や徳島大学薬学部教授を務めた藤多哲朗氏により見出されたフィンゴモリド塩酸塩(免疫抑制薬)などが紹介されている。いずれもシーズの発見から薬の承認を得るまでの詳しい経緯や研究者の創薬に対する執念が描かれている。薬学部学生のみならず医療系学生・教職員にオススメの本。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!

2018年4月16日月曜日

今月のいずみ号(2018年4月)

 本日,4月16日(月)は市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。春らしい陽気とお天気にも恵まれたこともあり,親子連れでの利用をはじめいつも以上に多くの方の姿が見受けられました。


 春の行楽シーズン,ゴールデンウィークも控えた今回はおでかけ特集です。るるぶやことりっぷをはじめとする旅関連の書籍,ガイドブックなどがたくさん揃っていますね。貸出も多いとのお話をうかがいました。旅本を読み比べながら旅行の計画を立てるのも楽しそうです!
下段には2018年 本屋大賞受賞者作品の特集も








  









 次回の巡回日は,5月17日(木)です。来月も是非いずみ号をご利用ください。
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2018年4月12日木曜日

My Recommendations No.112「古典のすすめ」

 新年度最初のMy Recommendationsは,本学医学部臨床教授で,美波病院院長の本田壮一先生よりご推薦いただいた下記図書です。
本田先生,いつもありがとうございます。

『古典のすすめ』(谷 知子/角川選書)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

 現代文(国語)や英語に比べ、古文・漢文は読むのに時間がかかり敬遠されることが多い。しかし、地域医療で高齢者とコミュニケーションをはかる場合、新聞や古典の知識(教養)が役立つ。
 著者の谷知子教授(フェリス女学院大学、横浜市)は中世和歌がご専門の文学者。徳島県神山町のご出身である 1)。何度か、「病気と文学」についての講演を拝聴していた。この著書では、医学に直接関係する「生・病・老・死」に加え、教育や、勤労、恋・結婚、自然、名前、理想、美、差別、旅、祭り、日本などの章に分け、日本の古典文学(古代から近世まで)の箴言を紹介している。ご造詣の深い百人一首 2)では、“君がため春の野に出でて(光孝天皇)”を好まれ、人生はハレ(非日常なこと)とケがあるが、ハレの部分が毎日ないといけないと説かれている。
 教育では、慢心しないこと。稽古事は7歳から。説話や御伽草子(おとぎぞうし)につながる小説(虚構の物語)を読み、生きる力を学ぶこと。また、家訓書(子どもに「得」をしてほしい親心にあふれる)には、コミュニケーション力の重要性が、多く書かれている。
 さて、病気の章では、物の怪(け)、伝染病の蔓延(鬼と考えられた)、疫病神(恨みを抱いて死んでいった人が怨霊になる)、それを鎮める祭り(祇園祭りや、蘇民祭)の歴史が解説されている。病気は、人と死を向いあわせ、メメント・モリ(死を想えのラテン語)の契機になる。死と病気の日々を想い、生きていくべきだという。
 老いの章では、光源氏や桜の和歌を示している。尚歯(しょうし)会(自分たちの長寿を祝う詩歌会)や、老後の初心も興味深い。白楽天の「慈恩寺に題す」という漢詩を読むと、加齢が怖くなくなったという。
 最終章は、「死ぬということ」。死ぬと、魂だけは山の中の黄泉の国へ。吉田兼行は、(1)人生は穴の開いたバケツ、(2)人間は継子立(ままこだて)の石にたとえた。死後は、花を手向けてほしいと。
 それぞれ原文に加え、現代語訳が併記されていて理解しやすい。また、内容は日本の古典が中心であるが、漢詩や福沢諭吉、俵万智、村上春樹、岩崎弥太郎、谷川俊太郎、寺山修二、遠藤周作などの著作から引用されており興味深い。

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 町立病院・診療所の集まりである「第58回全国国保診療施設地域医療学会」が、2018年10月5日(金曜)・6日(土曜)、アスティーとくしま(徳島市山城町)で開催される 3)。初日の5日(金曜)午前10時50分から11時50分、「古典のすすめ、そして阿波の国」と題し、谷先生にご講演をいただく。医学・医療を学ぶ学生の皆様は、参加費を無料としているので、是非聴講してほしい。
【参考】
 1)本田壮一:3人の「阿波女」.徳島県医師会会報.No527,p41・42,2015(平成27)年4月号
 2)谷知子:ビギナーズ・クラシックス 日本の古典、百人一首(全)、角川ソフィア文庫、平成22年
 3)第58回全国国保診療施設地域医療学会⇒ http://web.apollon.nta.co.jp/kokuho58/index.html


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!皆さんのご利用,お待ちしております!
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2018年4月5日木曜日

テーマ展示,監修の先生にお越しいただきました(第62回「大学生活ことはじめ」)

4月2日より開催中の第62回テーマ展示「大学生活ことはじめ」,昨日は監修の馬場麻人先生がお越しくださいました。馬場先生,お忙しい中ありがとうございました。


展示をご覧いただく中で,大変興味深いお話をうかがいました。
馬場先生は子どもの頃,北里柴三郎の伝記をお読みになったことから顕微鏡にご興味を持たれ,その当時の体験をきっかけの一つとして現在の研究分野へ進まれたそうです。

『北里柴三郎―雷(ドンネル)と呼ばれた男』上下巻

今回の展示にもありますので,皆さんもお手に取ってみてくださいね。この他にも読み物を数多く取り揃えています。
始まったばかりの新年度,皆さんの指針となる一冊や新たな発見をくれる一冊にここで出会えるかも?


展示コーナーには馬場先生からのコメントも展示中です。図書館へお立ち寄りの際はぜひご覧くださいね。
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2018年4月3日火曜日

処分対象の雑誌をリフレッシュコーナーに置いています

蔵本分館2階ブラウジングコーナーの雑誌については,毎年度末に保存期限の過ぎたものを処分しています。

今年も処分対象となった雑誌を1階リフレッシュコーナーに置いています。
ただ捨ててしまうのももったいないので,読んでみたいという方はどうぞご自由にお持ち帰りください。

今回処分対象となる雑誌は2016年4月から2017年3月までの刊行分です。
(「医師国試対策kokutai」のみ2014年分です)


                                    
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第62回テーマ展示「大学生活ことはじめ」

新入生のみなさん,ご入学おめでとうございます。そして在学生のみなさんは進級おめでとうございます。

新年度のスタートにあたり,蔵本分館では第62回テーマ展示を1階ホールにて行っています。今回の展示は新入生歓迎企画として「大学生活ことはじめ -新入生の皆様へ-」というテーマで,口腔顎顔面形態学分野の馬場麻人教授に監修いただいた図書を展示しています。

本展示では,みなさんに図書館に興味を持っていただけるよう,色々なジャンルの種類の本を集めてみました。一人暮らしや大学生活に役立つ本,みなさんがこれから学んでいかれる各分野について分かりやすく紹介した読み物,さらに生命科学にまつわるノンフィクション作品など,幅広く揃えております。
新入生のみなさんは4月早々に,オリエンテーションなどで図書館見学に来られることもあるのではないでしょうか。その時はテーマ展示コーナーにもぜひ足を運んでみてください。
また,図書館はよく利用されるという在学生のみなさんにも,改めて手に取っていただきたい本が多く揃っていますのでぜひご覧くださいね。

これから始まる新生活,様々な場面で図書館に足を運ばれることと思います。試験勉強やレポートの作成をはじめ,グループ学習,勉強の合間の息抜きにと蔵本分館をどうぞご活用ください。
展示期間は5月24日(木)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。

今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
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2018年3月26日月曜日

今月のいずみ号(2018年3月)

 3月も終わりに近づき,いよいよ春らしくなってきましたね。日差しもあたたかい本日,3月26日(月)は市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。お天気のいいこともあってか,今回も多くの方が足を運んでいらっしゃいました。

 今月の特集は,新生活応援特集です。マナーや敬語についての本や一人暮らしに役立つ本に加え,お子さんの入園・入学を控えたお母さま方向けの本が上下段にたくさん見受けられました。来たる新学期,ママもこれで安心です。


児童向けコーナーには最近ブームの将棋に関する本も。
次回の巡回日は,4月16日(月)です。新年度も是非いずみ号をご利用くださいね。
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