徳島大学医学部臨床教授・美波病院院長 本田壮一先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。
本田先生、ありがとうございます。
思春期・青年期悩みの特効薬 : 悩みぬいた青春期の私を励ましてくれた珠玉の名言集 : 悩みぬいた先に成長がある!
谷憲治著 青山ライフ出版 (2025/3)
それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。
谷憲治医師(東洋病院1)・院長)は名西郡神山町の生まれで、徳島大学医学部医学科1982年3月のご卒業。私の1年先輩になる。学生の頃は柔道に励み(西医体の個人戦で優勝)、卒業後は本学の呼吸器・膠原病内科(旧第3内科)に入局した。その後、総合診療医学分野の特任教授となられ、医学科学生の地域医療実習のカリキュラムを作成し、私どもをご指導いただいた。
2023年に徳島大学を定年退任後に、ご自身の思春期の日記や箴言を紹介したのが本書である。前半では、中学3年から高校3年までの情緒不安定な頃や、人格形成、友人関係、異性、そして、その情緒不安定の克服、その後の成長が、この「思春期日記」より読み取れる。よくご自身の日記を保存していたものと感心する(自分の子孫たちにこんな血のつながった先祖が存在していたのだということを伝える記録として残しておきたい2)と)。高校2年で、北原白秋や、「愛と認識との出発(倉田百三)」や「愛の無常について(亀井勝一郎)」を読んでいたのを知った。
後半(「悩みの特効薬」)では、1)物事に動じない精神力を持つ、2)人間関係の悩み、3)人の目が気になる、4)情緒不安定、5)人に好かれる会話術、6)つらい現実からの逃避、7)立派な人格を持つ、8)死を恐れるという章に分け、金言や自分自身の思いを紹介している。三木清や中島敦、加藤諦三、ゲーテ、亀井勝一郎、河合隼雄、佐藤忠男、釈迦、松田道雄、ソロー、孔子などの言葉を引用している。他、尾関宗園や、鶴巻敏夫、本荘可宗、ボブ・コンクリン、古谷綱武は、私にとって本書で初めて知る人の言葉で参考になった。
谷先生のご趣味は、天体観察やSFの読書に加え、写真と聞く。モノクロで残念だが、表紙やカットの写真も秀逸である。結びに、この哲学書より、板野町出身で徳島弁を話すアンジェラ・アキの曲「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」を思い浮かべた。歌詞には、「自分とは何でどこへ向かうべきか、問い続ければ見えてくる」とある。この本に、その答えのヒントがあると考える。
【参考URL】
1, 東洋病院(徳島市)⇒https://www.toyohosp.jp/
2, 谷憲治:念願だった2 冊の本の出版. 日本プライマリ・ケア連合学会 四国ブロック支部 ニュースレターNo.50(2025.06)
⇒https://www.primarycare-japan.com/assoc/wp-content/uploads/2025/06/5a575b6d0120d957a51e37be134b854e.pdf
本日(4/24)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。

