本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しています。
「BOLD (ボールド) 突き抜ける力 : 超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法」
(ピーター・H.ディアマンディス, スティーヴン・コトラー著 / 日経BP社)
それではお寄せいただきました書評を,早速ご紹介します。
この本の副題は「超ド級の成長と富を手に入れ、世界を変える方法」である。
徳島大学を含む国立大学法人は86校あるが、2004年に法人化されてから毎年1%ほど国からの大学運営費(運営費交付金と呼ぶ)が削減されている。その影響により、徳島大学の規模で毎年1億円以上が削減され、すでに累積40億円が削減されている。昨年の支出を維持すると本年度は赤字となり、人件費および物件費を削減してなんとかやりくりしている状況である。このような状況において、削減ではなく、何とか外部資金を増加させる方法も考えなくてはと意図し、その方法について大学本部は検討している。しかし、方法は限られており、大学は営利事業を行なってはいけない規則があり、外部資金を増加させるためには、寄付金を増加させるしか有効な方法はないのである。このような大学の財政状況を改善するには、どのような方法があるのかを調べている時に出逢ったのが、この本である。
なにしろ、副題が魅力的である。内容は3部構成であり、第Ⅰ部:Bold な技術、第Ⅱ部Boldなマインドセット、第Ⅲ部:Boldなクラウド(crowd)である。近年の技術の発展を生かし、世界を変える志を持つ人が、世界の人々(crowd)と繋がることにより、達成できること、それが超ド級の富を手に入れる方法であることを示し、その方法を記載している。
この本に多大な影響を受けた私は、大学改革にその方法を取り入れている。多くの方々から研究費を支援していただくために、クラウドファンディングのシステムを立ち上げ、さらにクラウドソーシングのシステムも立ち上げる予定である。
この本を読破された読者に、大学改革の一端を是非担っていただきたいと切に願っている。
クリントン元米大統領やエリック・シュミット(グーグル会長)も絶賛したという本書を,ぜひ手に取ってご覧くださいね。もちろん貸出もできます。
皆さんのご利用,お待ちしております!
sm