2016年11月25日金曜日

My Recommendations No.92,93,94「忙しい人のための「自重筋トレ」」,「世界一伸びるストレッチ」,「自分でできる!筋膜リリースパーフェクトガイド : 筋膜博士が教える決定版」

附属図書館長,吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書3冊をおすすめいただきました。
吉本先生,いつもありがとうございます。

『忙しい人のための「自重筋トレ」』
(比嘉一雄 / 光文社)

『世界一伸びるストレッチ』
(中野ジェームズ修一 / サンマーク出版)

『自分でできる!筋膜リリースパーフェクトガイド : 筋膜博士が教える決定版』
(竹井仁 / 自由国民社)

それぞれ順に,書評をご紹介しますね。
まずは1冊目,『忙しい人のための「自重筋トレ」』です。

「自重筋トレ」とは、自分の体重だけを負荷にしてカラダ一つで「いつでも」、「どこでも」行える筋力トレーニングのことである。筋肉の成長には「ケミカルストレス」(成長ホルモンによる間接的刺激)と「メカニカルストレス」(運動による直接的刺激)が必要である。後者では、筋肉痛が起こるような筋トレが効率的に筋肉を成長させる。筋損傷が生じると白血球やマクロファージが局所に集まり、ヒスタミンやブラジキニンが分泌されるため筋肉痛が起こるのだ。階段をいくら上がっても筋肉痛は起こらない。むしろ階段を降りるときは筋肉がブレーキをかけながら、かつ伸びながら力を発揮するため、筋肉が損傷するのだ。筋肉が引き伸ばされる刺激によってサイトカインが分泌され筋肉が分解を受けるのに時間を要する。このため翌日から2日後に筋肉痛が起こる。この筋の修復に2日から3日かかるので、無理して毎日筋トレをする必要はない。また、間違いだらけのダイエット・サプリメントについても解説がある。手軽に筋トレを始めようと考えている人にお薦めの本である。

筋肉痛が2日後にくるのは歳のせいと思っていましたが,違うんですね。無理して毎日筋トレする必要はないと言ってもらえると,続けられる方も多いのではないでしょうか。

続きまして2冊目の 『世界一伸びるストレッチ』です。

卓球の福原愛選手や青山学院大学駅伝チームのトレーナーを務めている中野ジェームズ修一氏による『世界一伸びるストレッチ』を薦める。ストレッチとは、筋肉とその周囲にある腱、筋膜、靭帯、関節包などの結合組織を伸ばすことである。ストレッチ実施には5つのルールがある。①しっかり伸びた状態の姿勢になってから30秒キープ ② 吐く時間を長くするように意識して呼吸を止めない ③ 強い痛みはなく適度な伸びを感じるところまで伸ばす ④ 硬い部分こそ優先的に伸ばす ⑤ 1-2種目でも週に5−7日続ける。また、「ひねる」「体重を操る」がコツのようだ。体が硬くなっている教職員にお薦めの本。

写真が豊富で,どのストレッチも分かりやすく解説されています。普段なんとなく「伸ばしている」ストレッチですが,コツをおさえて実践することで,より効果を実感できそうです。仕事の合間にできるストレッチも紹介されていますので,まさに教職員の方にもぴったりの1冊です。

最後は3冊目,『自分でできる!筋膜リリースパーフェクトガイド : 筋膜博士が教える決定版』です。

「ためしてガッテン」、「世界一受けたい授業」、「ここが聞きたい!名医にQ」などに出演している竹井 仁教授による『自分でできる! 筋膜リリースパーフェクトガイド』を薦める。「鏡を覗き込んで化粧をする」、「あごを突き出させるように机の上で頰杖をつく」、「あごを突き出して携帯のメールを打つ」、「パソコンと長時間向き合う」、「車の運転」など同じ姿勢を1時間以上持続すると筋膜が硬くなるという。筋膜リリースの基本は、四方八方に交差しているコラーゲン線維とエラスチン線維のねじれを、時間をかけて解きほぐすことにある。ストレッチは平行に走る筋線維を引き延ばすように一定の方向に伸ばすことを意味するが、リリースは一定方向でなく様々な方向にアイロンをかけるように解きほぐす手技だ。こうして筋肉のねじれやよじれを元に戻し、筋と筋膜の正しい伸張性を回復し、筋肉が正しく動けるように回復させることがリリースの目的である。「肩こり」、「ねこ背」などに悩んでいる人にお薦めの本。

2冊目と併せて実践すれば,1冊目の筋トレのをより効率アップさせることができそうですね。
いずれも,長時間の勉強や事務仕事などで体が硬くなっいる人必見の3冊です。
本日より貸出できますので,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーにぜひお立ち寄りくださいね!

sm