松香先生、ありがとうございました。
それでは、さっそくご紹介します。
論文、レポート、研究計画書、申請書、報告書など教職員や学生は文書を書く機会が多くあります。文書を提出した後で先生や上司から「更なる推敲が必要である」と指摘されたことはないでしょうか。そういった人達は「理科系の作文技術」を読んでみてください。本書に従って文章を作成することにより、理解しやすい文章になるはずです。著者は文章を書く時には書かれた文章を読むのは誰で、その文章から何を知りたいと思っているかを決定するべきであると記しています。また、何について書くのかに関する主題を決め、最終的にこういう主張をする、という目標を定めて書き始めるべきであるとも書いています。実際に著者が書いたメモや論文の一部などの具体例が盛り込まれており、わかりやすくなっています。簡潔な表現で筋の通った主張をすることにより、読む人を納得させることができる文章になると思います。「理科系 の」とありますが、理科系でなくても役に立つ本です。
ふだん中央閲覧室に請求記号順で置いてあるときは、背の高い図書や分厚い図書などの隙間で目立たないのですが、1981年の初版以来、昨年までに77刷を重ねたロングセラー図書です。1階ロビーに展示していますので、この機会にぜひご覧ください。
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