24名の方にご参加いただきました。
ありがとうございました。
応用編3では,「精度の高い検索ができること」を意識しました。
平たくいうと「検索結果の中に自分の探しているテーマの文献が含まれている率を上げる」ということです。
残念ながら,PubMedで思いついたキーワードを入力して検索すると,関係ないような文献が数多くヒットする場合があります。「精度が低い」というやつです。
これは,PubMedがなるべく漏れのない検索をするよう設計されているからです。
例えば,肺がんについての文献を調べよう!とlung cancerと入力して検索すると,実は
(1)「lung neoplasms」がキーワードの文献
※この検索により,「肺がん」についての文献は「lung cancer」 「lung tumor」 など使われている用語に関わらず全部検索してくれます。
(2)「lung」と「neoplasms」という単語の両方が,離れていてもいいのでタイトルや抄録など、どこかに出てくる文献
(3)「lung neoplasms」がフレーズでどこかに出てくる文献
(4)「lung」と「cancer」という単語の両方が離れていてもいいのでどこかに出てくる文献
(5)「lung cancer」がフレーズでどこかに出てくる文献
のOR検索(どれか一つでも当てはまればよい)をしています。
(1)は何やら便利な感じですね。でも(2)の”「lung」と「neoplasms」という単語の両方が,離れていてもいいのでタイトルや抄録など、どこかに出てくる論文”などは,肺がんと関係ない文献も多く混じっていそうですね。
どうしたらいいでしょう。検索ってそんなもの,と諦める?
いえいえ,PubMedには色々な機能がありますので,少し工夫するだけで検索結果を変えていくことができます。
例えば,"lung cancer"とダブルクォーテーションで囲って入力し検索すると,(2)や(4)は検索されません。これは便利!
でも,(1)も(3)も検索されません。これは困りますね。
実は(1)の検索には,もっと奥の深い機能もついてます。
これを知っていると,検索が全然変わってきます。
講習会では実習を交えて,機能の仕組みや使い方を説明しました。
長くなるので,また別の機会にご説明できればと思います。
文献検索講習会はこれで終わりましたが,今後もご希望に応じた講習会は随時行います。
お気軽にご相談ください。
(KY)