2014年12月1日月曜日

アプリでStudy!「iNST mobile」

12/3から始まるテーマ展示「NST」では,無料アプリを3つ紹介予定ですが,それに先駆けて今日から1つずつブログで詳しくご紹介していこうと思います。
今日ご紹介するのは,NPO法人 岡山医師研修支援機構が開発した栄養設計補助アプリ「iNST mobile」です。 iPad,iPhoneに対応しています。(価格は記事掲載当時のものです。購入時に必ず各自でご確認ください。)

日常診療の栄養管理における必要エネルギー量,投与エネルギー量,電解質量などを簡単に計算できるアプリです。

さっそく使ってみましょう。
まずは患者情報の入力です。
 身長体重や活動係数などを入力すると,標準体重BEEなどを計算してくれます(推定必要エネルギー量の計算にはハリスベネディクトの式が使われています)。その結果をもとに,目標エネルギー量を決定・入力します。ちなみにiマーク を押すと,参考数値が参照できます。

目標エネルギー量が決まったら,下部オレンジ色で囲った「処方入力」に進みます。


上部に,目標エネルギー量と処方されたエネルギー量を比較できるグラフが出ます。
ここに「処方追加」ボタンでメニューを追加していきます。ここでは輸液を選択した場合の画面を紹介しています。
確定ボタンを押せば,画面下部に追加されると同時に,上の比較グラフにも反映されます。
ここで裏ワザを1つ。
品名をクリックしながら指を横にスライドさせると,確定済の処方数量を修正できる画面に飛びます。知らないと見つけにくい画面なので,ぜひ覚えておいてくださいね。

では最後に,「詳細情報」を見てみましょう。

ここでは,三大栄養素の量,NPC/N,電解質の量が見られます。
グレーの表にある「水分量」の計算基準など,詳しい解説は最初の「患者情報」画面の上部「iNST mobileの使い方」ボタンから確認できます。こちらも読んだ上でぜひ試してみてください。

実際の診療では,電子カルテがあるので計算する場面があまりないかもしれませんが,栄養管理を勉強している方の学習サポートツールとして,またNSTを知るための体験ツールとして,ぜひ使ってみてほしいと思います。