松尾先生,ありがとうございます。
「「リベラル」がうさんくさいのには理由がある」
(橘玲 / 集英社)
書評をお寄せくださいましたので,早速ご紹介しますね。
「リベラル」は民主主義(民主制)の金科玉条であり、戦後日本のゴールドスタンダードともいうべき概念です。しかし、この日本の「リベラル」が世界的、いわゆるグローバルスタンダードのリベラリズムと同じかどうかは検証する余地があります。
本書は第二次世界大戦の末期、沖縄戦で起こった集団自決への日本軍関与の問題を契機に、「日本のリベラル」の“うさんくささ”を指摘し、どこで、なぜ間違えたかについて考察を加えています。さらに、派遣社員やサービス残業など日本人の働き方の問題点、イスラム国の台頭で噴出したテロと宗教の問題、そして従軍慰安婦や憲法9条の問題まで、鋭い視点で論じています。
携帯電話など、日本は何かとガラパゴス化しやすい体質を持っていると思われますが「リベラル」までもグローバルスタンダードから外れているとすれば由々しきことと思われます。ご一読頂き、考えるきっかけとして頂ければ幸甚です。
本日より蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧ください!
sm