その一環として先週の金曜日に吉本勝彦館長の授業「薬理学実習」(歯学部3年生対象)で,文献情報の活用について説明と実習を行いました。
この時間は目標を次のように設定しています。
- 「文献」とはなにか,ということが説明できる
- 文献を探す手段を説明できる
- 参考文献の記載方法を理解し、求める文献が図書館に所蔵されているか確認することができる
- 文献検索用のデータベースを説明できる
- 検索での適切なキーワードの選び方について説明できる
- 検索結果を理解し,文献を実際に読む方法について説明できる
- 文献管理ソフトの概要について説明できる
目標3では実際の参考文献リストを各グループに配って、館内に探しに行ってもらいました。
図書館の蔵書検索が使えるようになって、「ある!」と分かっても、実際に探しに行くと色々なことが起こります。
雑誌がどうやって並んでいるか分からない、集密書架の動かし方が分からない、同じ名前の雑誌がたくさんありすぎて、どれが探しているものか分からない・・・などなど。
特に、製本雑誌(雑誌を何冊かにまとめて本のような形にすること)に戸惑っているようなグループもありました。確かに、職員KYも大学に来るまでそんな形の雑誌は見たことがありませんでした。
職員になると当たり前のことが学生さんなど利用者の方にとっては当たり前でない、 そんな大事なことに気づかせてくれた時間でした。
そして、最後にグループでプレゼン資料を作る課題に挑戦してもらいました!
お題は
「 ”再生不良性貧血の薬物療法について”述べた論文で,電子ジャーナルで読めるものを挙げてください。使うデータベースはPubMedで,検索プロセスも提示してください。また、検索の際はシソーラスを使ってください。」
というもの。吉本先生の講義ノートによると、この週の薬理学の授業では「血液疾患」がテーマでしたので、復習を兼ねたお題にしてみました。
皆さん、実習の成果もあり検索は支障なくできており、一安心。
プレゼン資料も早いところでは10分程度で「できました!」と声がかかり驚きました。
早くできたところには資料作成に慣れていないグループを教えてもらったりと、助けあいながら全グループの資料が完成し、いくつかのグループには実際に前へ出てプレゼンもしてもらいました。
各グループそれぞれに工夫をこらしたプレゼンで,吉本先生から繰り出される「この英語はどういう意味?」「この間の授業でなんて言ってたっけ?」などの鋭い質問にも頑張って答えていました。
図書館では、皆さんの学習,研究生活がより深く実り多いものになるよう支援していきたいと思っています。
今回のように、ご要望に応じて講習会や文献探しの方法についての説明を行っていますので、ぜひご利用いただければ幸いです。
図書館に来ていただくだけでなく、授業にお伺いすることもいたしますし、授業の一部で説明するということもしております。
どうぞお気軽にご相談ください。
(KY)