2014年11月27日木曜日

「エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップ」学生さんからの感想

11月15日(土)に行われました「エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップ」に参加した,薬学部薬学科4年 伊藤智平さんから感想を寄せていただきましたのでご紹介します。参加した動機や苦労したこと,良かったことを率直に綴ってくれています。
ありがとうございました。

EBMとは何か、今回のワークショップには講義では何度も耳にするEBMへの理解を深めたくて参加した。
ざっくりと説明するとEBMとは、臨床の現場で起こっている問題の明確化を行い、その問題に関連する臨床論文を見つけ、その論文を批判的に吟味し、患者の状況などを加味したうえで適応の可否を決定・実施し、最後に一連の作業を振り返り問題点や改善策を整理し、次に生かすという手順になる。
言うは易しであるが、実際に行うとなるとまず何が問題となっているかという所でつまずき、関連論文を探すところで呆然となり、論文を吟味するための英語能力の不足を改めて知ることとなり、検査前オッズや尤度比といった用語をみて、過去にすれ違い今は遥か彼方に行ってしまった知識を嘆くことになる。
しかし、参加してよかった事もふたつある。ひとつは、自分の足りない実力でもなんとか食らいつけそうなEBM実践のコツのようなものを学ぶことができたこと。ふたつ目は他学部の生徒や教員と同じテーブルで話し合うことができたことである。徳島大学は同じ敷地内に医歯薬学部があるのに4年間在学して他学部と交流したのはこれまで1度しかなく良い刺激となった。
このワークショップが開催されたのは今回が初めてとのことであるが、多学部連携の機会として、また来年には知識万全・英語堪能となっているはずの自身のリベンジの場として、来年も開催されることを期待している。

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(KY)