蔵本分館では、去る11月15日(土)に倉敷中央病院救命救急センター長の福岡敏雄先生を講師としてお迎えし,「エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップ」を開催しました。
5時間を越えるワークショップでしたが, 医・歯・薬の各学部から学部学生や院生の方,HBSや病院の先生方と幅広い分野から33名が参加していただきました。
福岡先生の講義では,EBMのイメージや治療の目的について参加者の方とのやり取りを交えながら,EBMには何が必要か,より妥当な意思決定を行うために自ら調べ判断するにはどのような手順を踏めばよいのか,楽しく,かつ熱くお話いただきました。
また,図書館職員による情報入手のポイントについての講義と検索実習も行われました。 単にデータベースの使い方を説明するのではなく,EBMのステップを踏まえて効率的に情報を入手するポイントを解説する,という新しい試みとなりました。
午後からのグループワークでは,症例シナリオをもとに論文の質をチェックポイントに沿って吟味し,患者さんに適応できるかを考えるという課題にグループで取りくみました。
全国各地から来てくださった経験豊富なチューターの方々のご協力もあり,非常に白熱したディスカッションが見られました。各グループの発表も参加者全員が熱心に聞き入り,それぞれが自分たちの結論と照らし合わせ,考えているようでした。
最後に,福岡先生が「今感じている気持ちを大切にしてほしいので,感想を言ってもらって終わりにしましょう」と話され,一人ずつ感想を述べました。
皆さんこのワークショップで得たものや新たな迷いについて率直に話されており,よい振り返りの時間となりました。また,多くの方が「他の学部の人とディスカッションできてよかった」と話し,蔵本キャンパス全体をサービス対象としている附属図書館の利点を活かしたワークショップとなったのではないかと思います。
参加者の皆様,お疲れ様でした。
そして,福岡先生,チューターの皆様,ありがとうございました。
なお,このワークショップは,学長裁量経費(平成26年度パイロット事業支援プログラム・教育改革支援事業)によるもので,エビデンスに基づいた医療を実践することの重要性を学び,より質の高い医療情報を取り扱える人材の育成を支援するため,附属図書館が企画・主催し,HBS医療教育開発センター,医学部・歯学部・薬学部の各教務委員会,病院キャリア形成支援センター等関係部局の協力により行われました。
ご協力いただきました皆様にこの場を借りて心よりお礼申し上げます。
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(KY)