明日からの第31回テーマ展示に先駆けて,展示予定の関連アプリを1つご紹介したいと思います。
ちなみに今回のテーマは「睡眠のメカニズムと病気」ということで,最初は「眠り」に着目してアプリを探したのですが,どうも医学部の学生さんにご紹介できるような専門的アプリが見つからなかったので,睡眠を制御する「脳」の方に着目して探してみました。
そんなわけでご紹介するのが,無料アプリ「Brain Tutor 3D」(開発: Rainer Goebel, Brain Innovation)です。iPhone,iPad,Androidに対応していますが,Androidの方がバージョンが新しく,内容が若干異なるようです。図書館ではiPad版のご案内になりますが,どうぞご了承ください。
また,価格はブログ記事掲載当時のものです。ご購入時に各自で必ずご確認ください。
さて,このアプリですが,脳神経系を勉強する学生さんたちに評判が良いようです。
その魅力は,
①細かく分類されていて,見たい部分だけをピックアップできる!
②頭部MRIの断面図は,アキシャル断面,サジタル断面,コロナル断面の3通りを備え,360度回転できるので好きな角度から見られる。
③さらに,それぞれの断面図は好きなスライスに動かせる!
…といったところでしょうか。
さっそく使ってみました。
TOP画面では「前頭葉」「脳回」「脳溝」「ブロードマンの脳地図」の4つから選択できます。
今回はLobes「前頭葉」を選んでみました。
temporal lobeを選んでみると,基本的な情報が確認できました。
TOP画面に戻る時は, 左下のSelectメニューでこの画面に戻ってから,左上のAreasボタンで戻れます。
Selectメニューの隣のRight Hemi,Left Hemiを選ぶと,右脳・左脳だけを抜き出して見ることができます。両方向矢印で360度回転,十字矢印で脳画像自体を移動できます。
そして,注目は何と言っても右端のHeadメニューでしょう。
先ほどの矢印のほかに,スライスを動かすボタンがついています。これを押してから指を画面上でスライドさせると,ご覧のように好きなスライスで止めることができます。
特に便利なのが,断面図の変更です。右上の画像をクリックすれば,断面図をアキシャル,サジタル,コロナルに切替えできます。もちろん,どの断面図でも回転やスライスの操作は有効です。
項目が細かく,断面図の操作も自由度が高いので,ピンポイントの部位を確認したい方にお勧めです。明日から展示しますので,ぜひお試しくださいね。
それでは,明日からの展示「睡眠のメカニズムと病気」をお楽しみに!
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