新着図書は、一定期間ホールに展示した後は2階の書棚に並べられますが、今回は逆に、そうして書棚に並んだ中から「学生さん目線」で選んだ本を、あらためて皆さんの目に留めてもらおうという企画になっています。
学生さんの記念すべき第一回は、医学科5年生(2014年度)のR・Oさんに3冊選んでもらいました。
R・Oさん、ご協力ありがとうございました!
基礎、臨床、その他のジャンルと、全体のバランスも考えて選んでくれました。
今回は、おすすめコメントの内容を紹介させていただきます↓
「標準生理学」
基礎の科目はいずれも重要ですが、臨床医学の病態生理を理解する上では、特
に生理学の知識が大切です。標準生理学では、生理学で学ぶべき内容が理論的に
説明されています。本 書をじっくり読み込むことで、膨大な知識が身につくだ
けでなく、全ての分野で必要とされる論理的な思考方法を学ぶことができると思
い ます。
「ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理」
循環器の勉強は必要とされる知識や手技が多く難しいと思われがちですが、基礎
となる解剖生理及び病態生理を しっかり理解すれば、覚えるよりも考えた方が
効率が良いということに気づくと思います。本書は、その名の通り心臓病の病態
生理に 重点を置いたテキストで、循環器疾患に対する深い知識と理解が身につ
く一冊です。余裕のある方は英語版で読まれることをお勧めし ます。
「小僧の神様、城の崎にて」志賀直哉
医学の勉強も大切ですが、思考したり、表現したり、他者と意思疎通する上で
は日本語を学ぶということも重要です。志賀直哉は明治から昭和 の作家です
が、その無駄のない美しい文章と構成ゆえに小説の神様と評されています。勉強
の合間や時間の空いた時に手に取って、その美しい日本語に触れることをお勧
めします。
今後も、同コーナーに協力してくれる学生さんを大募集中です。
皆に読んでほしいと思える本がある方 、1冊から募集していますので、ぜひ気軽に職員に声をかけてください。また、職員からも図書館を利用中の学生さんに声をかけさせてもらうことがあるかもしれません。たくさんの方のご参加をお待ちしています♪