今回のテーマは「花粉症・アレルギー」,監修は耳鼻咽喉科学分野の武田憲昭先生,北村嘉章先生にお願いしています。
この時期になると,花粉症に悩まされるという方は多いのではないでしょうか。
地域差はありますが,日本人の実に4人に1人が花粉症だといわれています。
花粉症は,スギやヒノキなどの植物の花粉が原因となってくしゃみ・鼻水などのアレルギー症状を起こす病気で,原因となる花粉の飛ぶ季節にのみ症状があらわれるため,季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれます。
欧米では「枯草熱(hay fever)」という名で呼ばれることがありますが,これは 1800年代のイギリスで初めてこの症状が記録された際,原因がはっきりしないものの,牧草の「枯草」との接触により発病する病気だと考えられていたためだそうです。
日本で初めて症例が報告されたのは戦後のことですが,近年になり患者数が急増,いまや国民病と言えるほどです。
発症が若年化しており,自然治癒も少ないので,有病率は増加の一途をたどっています。
ちなみに,日本気象協会発表の2016年春の花粉飛散予測(第3報)によると,四国地方のシーズン開始は2月上旬から,ピークは3月上旬から中旬の見込みで,前シーズン比では,西日本は多いかやや多く,非常に多く飛散するところもあるとのこと。
毎年花粉症でお悩みの方は,どうぞお早めの対策を。
本展示では,花粉症関連の図書多数,それ以外にもアレルギー疾患全般に関する図書や,免疫に関する図書を展示していますので,今年は花粉症対策にプラスして,どうぞこちらも参考になさってください。
もちろん,花粉症ではない皆様もぜひご覧くださいね。
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