2015年9月25日金曜日

引用分析のこんな使い方(トムソン・ロイター引用栄誉賞)

Web of Scienceは,収録誌の品質を重視した学術文献データベースで,徳島大学では自然科学分野の1995年以降の文献情報を検索することができます。
また引用・被引用関係も収録されていますので,ある文献をどの論文が引用しているかという個別の引用情報から分野ごとの研究動向、引用動向まで,様々な分析ができるというのも大きな特徴です。

そんなWeb of Scienceの提供元であるトムソン・ロイター社では,毎年「トムソン・ロイター引用栄誉賞」というのを発表しています。
今年の受賞者は日本時間の昨日(2015年9月24日)発表されました。

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2015年の受賞者を発表。日本からは2名を選出(トムソン・ロイター社プレスリリース)

今年度日本からは医学・生理学分野において京都大学大学院理学研究科の森和俊教授と,大阪大学免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC) の坂口志文教授が受賞されました。

この賞は「トムソン・ロイターのデータベースを用いた論文・引用分析において、ノーベル賞クラスと目される研究者を発表するもの」とのことで,過去には徳島大学出身で2014年ノーベル物理学賞を受賞されました中村修二教授も受賞されています。

今日は引用情報の分析でこんなこともできるんだなぁという一例として紹介させてもらいました。
興味を持たれた方は,ぜひ一度Web of Scienceにもアクセスしてみてくださいね。

(KY)