2015年9月30日水曜日

アプリでStudy! part1(「Orthodose」,「がん治療と食事 for iPhone」)

明日10月1日木曜日より,第41回テーマ展示「ホスピス緩和ケア」が始まります。
いつものように一足早く,展示予定のアプリを紹介する「アプリでStudy!」ですが,今回は展示予定のアプリが4つありますので,ブログでは2回に分けてのお届けとなります。

まずご紹介するのは「Orthodose」です。
(iPhone,iPad,Androidに対応した無料アプリです。価格は記事掲載当時のものですので,購入時に必ず各自でご確認ください)
疼痛管理に用いられるオピオイドの,レスキュードーズ,オピオイドローテーション時の用量換算ができるアプリです。
例えばレスキュードーズを計算する場合,オピオイドの1日総量を入力し,レスキュードーズに用いたいオピオイドを選択すると,推奨用量が表示されます。













このアプリで算出される値は,2013年4月までに発表された国際的科学論文,欧州緩和ケア学会推奨のEBM換算率などを参考に設定されたものですが,当然ながら,オピオイドの処方及びその後の経過確認は担当医の責任のもとで行われるものです。その点,ご留意ください。

2つ目にご紹介するのは「がん治療と食事 for iPhone」です。
(iPhone,iPadに対応した無料アプリです。価格は記事掲載当時のものですので,購入時に必ず各自でご確認ください)
こちらは以前にもご紹介したことがありますので,見覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
がん治療に伴う様々な症状につき,原因・対策などの解説と,症状に適した食事のレシピを紹介してくれるアプリです。

がん以外の病気の食事にも,参考になりそうです。












県立静岡がんセンターと大鵬薬品工業株式会社の共同研究から生まれた図書,「抗がん剤・放射線治療と食事のくふう」の一部をアプリ化したものです。
今回はもとになった図書もコーナーに展示してありますので,併せてご覧ください。

明日は,「アプリでStudy! part2」と題して,「肝硬変重症度Child分類・消化器癌進行度分類」と「もしも、がんが再発したら」の2つをご紹介する予定です。
引き続きこちらもチェックしてくださいね!
sm

2015年9月29日火曜日

小さなお客さま

今朝,閲覧室の書棚に小さなお客さまがいました。
急いで写真を撮ったのですが,動揺して少しブレてしまいました。
 
まさか国試の勉強に来たわけではないと思いますが,それにしてもどうやってここまで来たのでしょうね。よくぞご無事で...

しかしこのままではお互いに危険ですので,図書館の外へとお連れしました。
草むらで元気に図書館を見守ってほしいなぁと思います。
(KY)

2015年9月28日月曜日

新着図書まもなく登場です

1階ホールの新着図書コーナーが,少し寂しくなったのにお気づきでしょうか?
先日までここにはブックハンティングで学生さんたちに選んでいただいた本が展示されており,大変好評でした。
ブックハンティングにご参加くださった皆様,ありがとうございました。
こんな感じでした
ところで,このスペースが空いたということは・・・そうです!新たな本がまもなくやって来ます!
今回は各分野の先生方に選んでいただいた本になります。

本の登録担当に「まもなく」ってブログに書いてもいいですか?と聞いたところOKでしたので,いつ並ぶか楽しみですね~。
新着図書コーナーは入口ゲート正面ですので,来館の際にはぜひチェックしてみてください。
並びましたらこのブログでもすぐにお知らせしますので,お楽しみに!

(KY)

2015年9月25日金曜日

引用分析のこんな使い方(トムソン・ロイター引用栄誉賞)

Web of Scienceは,収録誌の品質を重視した学術文献データベースで,徳島大学では自然科学分野の1995年以降の文献情報を検索することができます。
また引用・被引用関係も収録されていますので,ある文献をどの論文が引用しているかという個別の引用情報から分野ごとの研究動向、引用動向まで,様々な分析ができるというのも大きな特徴です。

そんなWeb of Scienceの提供元であるトムソン・ロイター社では,毎年「トムソン・ロイター引用栄誉賞」というのを発表しています。
今年の受賞者は日本時間の昨日(2015年9月24日)発表されました。

「トムソン・ロイター引用栄誉賞」(ノーベル賞予測)2015年の受賞者を発表。日本からは2名を選出(トムソン・ロイター社プレスリリース)

今年度日本からは医学・生理学分野において京都大学大学院理学研究科の森和俊教授と,大阪大学免疫学フロンティア研究センター(WPI-IFReC) の坂口志文教授が受賞されました。

この賞は「トムソン・ロイターのデータベースを用いた論文・引用分析において、ノーベル賞クラスと目される研究者を発表するもの」とのことで,過去には徳島大学出身で2014年ノーベル物理学賞を受賞されました中村修二教授も受賞されています。

今日は引用情報の分析でこんなこともできるんだなぁという一例として紹介させてもらいました。
興味を持たれた方は,ぜひ一度Web of Scienceにもアクセスしてみてくださいね。

(KY)

2015年9月24日木曜日

はじめてのMendeley(34) グループ機能その3 オープンなグループに参加したい!

前々回の「はじめてのMendeley(32) グループ機能その1 グループを作ってみよう 」と前回の「はじめてのMendeley(33) グループ機能その2 作れるグループにはどんな種類があるの?」では,新しいグループを作成する場合について見てきました。

今回は,もうすでにあるグループを探したり参加したりする方法を確認してみましょう。
グループを作成するのはウェブ版,デスクトップ版どちらでもできますが,グループの検索や参加はウェブ版からになります。

上の画面のように,ウェブ版の「Groups」タブからキーワードで検索できます。
また,同じ画面に分野の一覧もありますので,自分の興味がある分野を選んでグループを見ていく,という方法もあります。

なお,グループには3種類あると前回ご説明しましたが,検索できるのはInvite-onlyグループとOpenグループになります。


検索すると,一覧画面が表示されます。
グループの名前をクリックすると,メンバーや文献リストなどを見ることができますので,参加したいグループがあったら,"Join group"(Openグループの場合)や"Ask to join group"(Invite-onlyグループの場合)をクリックしましょう。
 また," follow this group"というボタンもあります。
フォローすると更新の通知や,コメントの書き込みができるようになります。

次の記事:はじめてのMendeley(35) Mendeley CSL Editor利用ガイドのご紹介

※「はじめてのMendeley」記事一覧は
「はじめてのMendeley」連載記事をまとめました
 からどうぞ!

(KY)

2015年9月18日金曜日

ワールドカフェ形式の懇談会を行いました

ワールドカフェによる学生との懇談会,初めての試みだったけど,とても良かったです!

懇談会には,医歯薬の各学部から,3年生から院生まで12名の方にご参加いただきました。

いつもの懇談会は,何だか一方通行で,かけた時間のわりに同じ意見しか出なくて残念に思っていました。
でも,今回は全然違う!館長,分館長,副館長という3名の先生方と学生のみなさんが「あなたが思う理想の図書館」について語り合い,大変盛り上がっておりました。


今回のワールドカフェでは,15分を1ラウンドとして,3ラウンド行ったのですが,それぞれのラウンドで

ラウンド1「大学でどんな勉強をしたい?」
ラウンド2「あなたの学びと図書館」
ラウンド3「あなたの理想の図書館」

というテーマを設けました。
それは,「図書館がどうなって欲しいか」ということよりむしろ,大学で何をどんな風に学ぶのか,学びたいと思っているのか,ということが大事だという想いがあったから。

それがあってはじめて,図書館で何ができたらいいのか,を考えることができるし,単なる要望だけじゃなく,もっといい使い方のアイディアが出るんじゃないか,と考えていました。
さらに,貴重な時間を使って学生さんに参加していただくんだから,参加して良かった,と思ってもらいたいな,と。要望を出したらそれが叶った,というのも確かに良かった,という評価になるかも知れないけど,なかなか出来るもんじゃないし,そういう即物的なことだけじゃなく,わくわくするような,知的好奇心とかが満たされるような懇談会になるといいな,と考えていました。

今回,それぞれのグループに先生がいることで,大学での学びについてより深く考えることができたようです。先生が講義のように説明されていて,そのまま先生の話が続いてしまうのでは・・・と思ったりもしましたが,それを受けて学生も自分たちの思いや疑問を先生にぶつけたり,というコミュニケーションが生まれていました。
また,上級生との話では自分の将来の姿を,他学部の学生との話では,医療従事者にとって必要な多職種連携について考えることもできたようです。

肝心の図書館については,「図書館はいいことやってるのに,知られていない」ということが課題としてあげられました。
図書館ホームページやブログなど,向こうがアクセスするのを待つだけでは,サービス内容やイベントを知らせるのは難しいと。また,図書館のサービスは,学生にとってはプラスアルファであって,必須ではないため,情報が出ていてもあまり見ない,ということも・・・。
このあたりはすごく自覚があって,だからこそ先生や授業との連携を進めたい,必要だな,と改めて感じました。
他にも色んなご意見,アイディアをいただきました。それはまたまとめて図書館ホームページに掲載する予定です。あ,もっとわかりやすいやり方を考えた方がいいのか?検討します・・・。




しかし,今回は,参加した学生の方々から「こういう語り合う場がもっとあればいい」という感想をいただいて,本当にうれしかったです。先生方からも,学生の生の声が聞けてよかった,というお話もありましたし,やはり対話って大事ですね!

ご参加いただいたみなさん,ありがとうございました。
いただいたご意見を参考に,「毎日来たくなる図書館」をめざしてがんばります!

さて,最後にご挨拶。本日のブログは,分館ブログ初登場のsasaが担当しました。4月から分館に来た新参者ですが,どうぞよろしくお願いします。

連休中は10時~17時開館です

明日9月19日(土)から23日(水)までの連休期間中,蔵本分館は10時から17時まで開館しています。
時間外特別利用も可能です。
どうぞご利用ください。

(KY)

My Recommendations No.64「悲素」 ―関連図書のご案内

"My Recommendations No.64「悲素」" に関連する図書,『森永ひ素ミルク中毒事件 : 事件から60年の年を迎えて : 60周年記念冊子』を新着図書コーナーに配架しました。

森永ひ素ミルク中毒事件から60年を迎え,改めて事件について考えるきっかけとなりそうです。
どうぞご利用ください。











s

2015年9月17日木曜日

『徳島大学病院の最新治療がわかる本』のご案内

新着図書のご案内です。

徳島大学病院編著『徳島大学病院の最新治療がわかる本』を蔵本分館1階の新着図書コーナーに配架しています。

こちらの図書は,徳島大学病院の新しい外来診療棟の開院を記念し,平成27年9月24日(木)の開院に先立って出版されたものです。

最新の治療法等が87テーマ掲載され,わかりやすく紹介,解説されています。
図書は貸出できますので,ぜひご活用ください。




















詳しくはこちら↓

徳島大学
◆【報道発表】「徳島大学病院の最新治療がわかる本」出版のご案内
徳島大学病院
◆『徳島大学病院の最新治療がわかる本』出版のご案内
s

2015年9月16日水曜日

はじめてのMendeley(33) グループ機能その2 作れるグループにはどんな種類があるの?

前回の「はじめてのMendeley(32) グループ機能その1 グループを作ってみよう」では,Mendeleyのウェブ版にログインして,新しいグループを作ってみましょうというお話でした。
(2015.9.24追記:グループの作成は,デスクトップ版でも同じように行えます。説明が足りず申し訳ありませんでした)
"Groups"タブの"Create a new group "ボタンをクリックでしたね
今回は,「グループの種類を選ぶ」というステップに進んでみたいと思います。
グループは下の図のように3種類の中から選ぶようになっています。
どのグループも,コメントを書き込んでやり取りすることができます。
Mendeleyの特徴の一つである,ソーシャルネットワーク機能ですね。
その範囲がグループの種類によって違う,ということになります。

一番上のPrivateグループは,招待されたメンバーのみ閲覧や投稿ができます。
関係者以外には公開したくない場合は,このグループがよいでしょう。
また,文献リストやコメントだけでなく,PDFファイルそのもの,そして書き込んだハイライトや注釈の共有も可能なのが,Privateグループのよいところですね。
(他の2つのグループはPDFの共有はできません)。

では一体何人招待できるか,というのも気になるところですね。
機関版を導入していれば25人まで招待できますが,無料版の場合は3人までになります。
また,作成できるグループは無料版では1,機関版は無制限となっています。

真ん中はInvite-onlyグループです。
先に書いたように,PDFの共有はできませんので,文献リストやコメントを閲覧したり投稿したりして共有するというグループになります。
そして,閲覧は誰でもできますが,文献の追加は招待されたメンバーだけになります(無料版の場合3人まで)。
研究成果や文献リストを公開するのに適しているのではないでしょうか。

一番下のOpenグループは,その名のとおりオープンなディスカッションをするのに向いています。
閲覧も投稿も,人数制限はありません。
グループに参加すると投稿ができます。そして他の2つのグループと違い,招待されなくても参加ができます。
次回はグループを探したり参加したりする方法を,簡単に確認してみたいと思います。

次の記事:はじめてのMendeley(34) グループ機能その3 オープンなグループに参加したい!  

※「はじめてのMendeley」記事一覧は
「はじめてのMendeley」連載記事をまとめました
 からどうぞ!

(KY)



2015年9月15日火曜日

知プラe科目を受講したい!

好評開催中のテーマ展示「知プラe」,足を止めて本を見ている方の姿をよく見かけるようになりました。貸出中の本も出てきましたね。


ところで,利用者の方から
「わたしは1年生ではないので単位はもう必要ないのですが,興味のある科目を受講することはできますか?」
というご質問をいただきました。
確かに知プラe科目は共通教育の授業なので,上級生が受けてもよいのか心配なところではありますね。

担当の教務・情報係さんに問い合わせしましたところ,受講は可能だそうです。
ただ,授業開始前にガイダンスを行いますので,そちらへの出席が必要とのことです。
近日中に共通教育の掲示板で周知するそうなのですが,受講を希望する学生さんは一度お電話で問い合わせいただけたらとのことでした。
(連絡先はこちらをご覧ください。「全学共通教育・学生支援等の窓口」(徳島大学ホームページ))

ガイダンスについての掲示は図書館でも行いますので,興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。

(KY)

2015年9月14日月曜日

My Recommendationsコーナーの人気本,新聞でも紹介されています

6月23日(火)のブログ記事でご紹介しました,坂東ハートクリニック院長,坂東正章先生よりご推薦の図書2冊,

My Recommendations No.60
『血圧は下げられる、降圧剤は止められる : 心臓血管外科医の高血圧管理術』
My Recommendations No.61
『坂東ハートクリニックの高血圧教室』
(坂東先生にお寄せいただいたおすすめコメントはこちら

好評をいただいており,貸出中のことが多いのですが,昨日の徳島新聞でも紹介されているのを拝見しました。

記事では坂東先生が,医師・管理栄養士・看護師がチームとなって,患者さんの生活改善を継続してサポートすることの重要性について話されています。
木のカウンターキッチンのある,アットホームな雰囲気のクリニックの様子が写真つきで大きく掲載されておりますので,チェックしてみてくださいね。

9月13日(日)の徳島新聞朝刊,23面に載っています。
蔵本分館1階ホール,新聞コーナーでぜひどうぞ!

残念ながら1冊は貸出中でした













sm

2015年9月11日金曜日

ワールドカフェ形式の懇談会は来週木曜日です

9月7日の当ブログ記事「【参加者募集!】 ワールドカフェ形式の懇談会開催 [蔵本分館]」でもご紹介しました,ワールドカフェ形式の懇談会まであと1週間を切りました。

テーマは「あなたが思う理想の図書館」ですが,図書館のことに限らず「大学でこんな風に勉強したい」など,あなたが思う「学び」についても,カフェで語り合うようなリラックスした雰囲気で話ができたらと考えています。

色々な学部・学年の学生さんが参加しますので,今まで気が付かなかった視点からのアイディアで話が広がったり,新しい発見が得られたり,何より新しい友達ができるかも?!

参加お申込みはまだ間に合いますので, 興味を持った方はぜひ下記の申込みフォームからお申込みください。
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/news/news15/2015090701.html

お待ちしております!


(KY)


エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップを開催します

徳島大学附属図書館(蔵本分館)では、10月25日(日)「エビデンスに基づく医療を実践するEBMワークショップ」~エビデンスに基づいた生命科学を推進できるグローバルな人材育成プログラム~(学長裁量経費(教育支援・パイロット事業))を開催します。

論文を読む重要性は分かっていても,ただ漠然と論文全体を読むだけでは内容の妥当性や結果,適用性を見極めることは困難です。
このワークショップでは,ポイントに沿って臨床研究論文の内容をチェックし,臨床場面への適用についてグループで考えます。
講師は全国各地でEBMワークショップを行っているネットワーク代表で,倉敷中央病院救命救急センター長の福岡敏雄先生です。
また,PubMedやUpToDate等で臨床情報を検索するポイントについて,「図解 PubMedの使い方」の著者のひとりでもある京都府立医科大学附属図書館の山下ユミ氏による実習形式の講義を行います。

対象は,蔵本地区の学部学生・大学院生・教職員(病院の医師,歯科医師,薬剤師,看護師,メディカルスタッフ等を含みます)です。
申込25名程度で募集を締め切ります。
参加希望の方は,ebm2015@lib.tokushima-u.ac.jpまで,所属とお名前をお知らせください。 

<プログラム>
9:00~9:30 受付
9:30-10:30 EBM概論・ランダム化比較試験について
10:30-12:10 ランダム化比較試験の論文を読もう~グループ討論・フィードバックと全体セッション
12:15-13:00 臨床情報を検索する~EBMからCochrane Library,PubMedへ
13:00-14:30 昼休み ※ランチョンセミナーあり
14:30-16:45 メタアナリシスの論文を読もう~グループ討論・フィードバックと全体セッション
16:45-17:15 まとめ

午前と午後で1本ずつ論文を読みます。臨床シナリオを用い,事前に送付する課題論文について,チェックシートを用いてグループ討論、発表、フィードバックを行います。
また,経験豊富なチューターの方をお招きし,各グループに付いていただきます。
コミュニケーションの促進や,議論のポイントを整理してくれますので,初めての方でも安心してご参加いただけます。

シナリオを少しだけ紹介します。

「あなたは、ある病院の内科医である。
32才の男性が、2日間の咳と発熱を主訴に救急外来を受診してきた。
体温38.0℃ 血圧120/70 HR 88/分 呼吸回数18回/分 であった。
意識は清明で、ふつうに歩いて受診されていて全身状態は良さそうであった。食欲もあり、咳が一番辛いとのことだった。
身体所見では、咽頭の発赤は軽度で扁桃腺は腫れていなかった。頸部リンパ節の腫脹・圧痛はなかった。呼吸音は、右胸部でrhonchiを聴取した。呼吸音の減弱などは認められなかった。
あなたは、肺炎の可能性があると思われたので胸部レントゲン写真を撮ったが、右下肺野でやや淡い陰影を認めたが、明らかな肺炎像はなかった。

気管支炎と診断し、通常の消炎鎮痛剤と去痰薬を処方したが、患者さんから
「抗生物質を頂けますか」と声をかけられた。・・・」

ワークショップではこのシナリオをもとに,疑問を定式化し,論文の質を吟味します。そして,その結果を踏まえ,このシナリオの患者さんに論文が適用できるのかを考えます。

昨年度の参加者からは,
  • 論文の読み方,目の前の患者にどう当てはめるか,患者にとって最善な治療は何なのかということを学ぶことができてよかった
  • 他学部の人とディスカッションできる貴重な機会でよい刺激になった
  • 臨床研究を行う時に,どのように患者設定をするか,どのような目的,アウトカムを考えるとより患者さんに反映できる研究になるかをじっくり考えることができた
等の感想をいただきました。

学外から講師をお招きしEBMの実践過程を学ぶことのできる,貴重な機会となっております。
たくさんの方のお申し込みをお待ちしております。

2015年9月10日木曜日

新着図書のお知らせ

新着図書69冊が入りましたので、お知らせします。


今回はいろいろな分野の図書が入荷しています。
ぜひ、ご覧になってください。

新着図書リストはこちらから


H

2015年9月9日水曜日

総合教育センター 高橋暁子先生が展示を見に来てくださいました

今日は総合教育センターの高橋暁子先生が,テーマ展示「知プラe」を見に来てくださいました。
今回のテーマ展示は,高橋先生が図書館にお声がけくださったことをきっかけに実現したものです。
ありがとうございました。

今回の展示では,蔵本分館ではあまり見かけないジャンルの本がたくさん並んでいます。
また,教育支援課さんからお送りいただきました,知プラeのパンフレットや開設科目のシラバスも置いてありますので,ぜひ手に取っていただけたらと思います。

展示を見た学生の皆さんに「知プラe科目ではこんな勉強ができるんだ」と興味を持ってもらえたら幸いです。

第40回テーマ展示「知プラe」展示資料一覧

参考:「大学連携e-Learning教育支援センター四国」ホームページ
※知プラe事業について詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。

(KY)

2015年9月8日火曜日

展示会「庄・蔵本遺跡の弥生木製品―平成27年度徳島大学埋蔵文化財調査室ミニ展示」本館で開催中です

9月7日(月)から11月29日(日)まで,附属図書館本館3階 資料展示室にて展示会「庄・蔵本遺跡の弥生木製品―平成27年度徳島大学埋蔵文化財調査室ミニ展示」を開催しています。

蔵本キャンパスは,展示会タイトルにもあります「庄・蔵本遺跡」の上に立地していることを,ご存じでしたか?
蔵本分館改修の際にも埋蔵文化財調査室の調査が行われ,蔵本分館の西側はかつて川だったと教えていただいたりしたことを思い出します。

常三島キャンパスに行かれる際には展示会もぜひご覧ください。

展示会の詳細については以下をご覧ください。
展示会「庄・蔵本遺跡の弥生木製品―平成27年度徳島大学埋蔵文化財調査室ミニ展示」開催のご案内(2015/09/01 徳島大学附属図書館ホームページのお知らせ)





ブログ参考記事:
発掘調査が始まりました(2011/10/12)
霜降?(2011/10/24)

(KY)

2015年9月7日月曜日

【参加者募集!】 ワールドカフェ形式の懇談会開催 [蔵本分館]

「大学でこんな風に勉強したい」,「図書館で○○できたらいいのに」。
学生のみなさんのそんな想いを,「カフェでおしゃべりするように」話し合ってみませんか?

徳島大学附属図書館蔵本分館では,学生のみなさんの学習サポートの充実をはかるため,館長・分館長・副館長と学生との懇談会を「ワールドカフェ」形式で実施します。

テーマはあなたが思う理想の図書館

「ワールドカフェ」とは、「カフェのようにリラックスした雰囲気で特定のテーマについて自由に話し合い、創造的なアイディアを生み出そうとする対話法」(JapanKnowledge Lib 「情報・知識imidas2015」より)です。

それぞれの立場を越えて楽しく語り合うことで、理想の図書館を実現するための思いもよらないアイディアが生まれるかもしれません。

この機会に,ぜひご参加ください!!!!!


◆館長,分館長,副館長と学生との懇談会
 
  テ  ー  マ :「あなたが思う理想の図書館」
 
  募集対象者: 徳島大学蔵本地区の学生

  募 集 定 員: 15名

  日     時 : 9月17日(木)18時~19時30分(予定)

  会     場 : 徳島大学附属図書館蔵本分館2階ミーティングルーム

  申 込 方 法: 図書館ホームページの申込みフォームまたは
          図書館カウンター備付けの申込用紙にてお申込みください。



「ワールドカフェ」と言っても,コーヒーやケーキは出ません。あしからず…。
s

今月のいずみ号(2015年9月)

先週の金曜日(9月4日(金))は,徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
9月に入ってからすっきりしない天気が続いていますが,幸運なことに4日はいいお天気で,久しぶりの日差しがまぶしく感じられました。


特集は「コミックエッセイ」。私(職員KY)はけっこう好きなので,気になってしまいますね。

ところで,「わたし徳島市民でないから本借りれないし」と思っている徳大生の方はいませんか?
徳島市立図書館の本を借りられるのは,
  • 徳島市にお住まいの方
  • 徳島市に通勤・通学されている方
  • 徳島市と相互利用について協定を締結している定住自立圏連携地域(石井町・北島町)にお住いの方
ですので,徳島大学の学生・教職員の方は皆さん本が借りられます。
いずみ号では申込みをすればその場でカードを発行してくれますので,利用証のない方でも大丈夫!ぜひご利用ください。

次回は10月1日(木)です。
(KY)

2015年9月4日金曜日

授業サポートナビに新しい授業紹介動画が加わりました!

授業サポートナビに新しい動画が加わりましたのでお知らせします。

歯周歯内治療学分野教授 永田俊彦先生による「歯科保存学(2)A・B」授業紹介を公開しました。

授業サポートナビのWebページ
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/supportnavi/branch/
にアクセスし,授業一覧の「歯科保存学(2)A・B」にあります「動画」アイコンをクリックするとご覧になれます。
ぜひご活用ください!
授業一覧の「動画」アイコンをクリックです!

(KY)

テーマ展示に黒板が登場です

9月1日より始まりました,第40回テーマ展示「知プラe」,好評をいただいているようで,早速図書を手に取ったり,アプリを試している学生さんの姿が見受けられます。

今回の展示図書には,先生からのお薦めコメントがついているものもあるんですよ。
履修登録の参考にもなると思いますので,図書館へお越しの際にはぜひお立ち寄りくださいね。

そして昨日からは,1階ホール,テーマ展示コーナー前に黒板も登場!
秋めいた雰囲気に仕上がっていますので,こちらもぜひチェックしてみてください!









 sm

2015年9月3日木曜日

文芸コーナーの図書を入れ替えました

9月に入り,朝晩は涼しい風を感じるようになってました。
今日は朝から雨模様で,時折激しく降っております。

雨で気分が憂鬱な日は,文芸コーナーの図書はいかがでしょうか。
9月分の25冊を入れ替えしましたので,お知らせします。

今月は「防災」と「平和」を意識して本を選んでいます。
 (おとついの1日は「防災の日」でしたね。そして9月5日(土)までは防災週間です。 また,今年は戦後70年の節目にあたります)

2階中央閲覧室内,文芸コーナーにどうぞお立ち寄りください!

文芸コーナー図書リスト(2015年9月)

(KY)

2015年9月2日水曜日

My Recommendations No.66「サパイラ身体診察のアートとサイエンス」

本学医学部臨床教授で美波町由岐病院院長,本田壮一先生が下記図書をご推薦下さいました。
本田先生,ありがとうございました。

『サパイラ身体診察のアートとサイエンス(原著第4版)』
(Jane M. Orient著 ; 須藤博 [ほか] 監訳 / 医学書院)

書評をお寄せくださいましたので,早速ご紹介します。

最近の地域医療では、医師不足、高齢の患者さんの増加などに対し、専門臓器にこだわらない「総合診療医」が求められている。そこで、201111月、徳島大学病院2階に「徳島県地域医療支援センター」が設置され、「総合診療の指導力育成事業(徳島GMラウンド)」が開始された(注:GMは、総合診療の略)。

 総合診療で活躍のオピニオンリーダーを招聘し、第1回(20128月)は、川尻宏昭先生(名古屋医療センター、講演時の所属)で、県立中央病院が担当。その後、②同年10月に、岡田正人先生(聖路加国際病院、担当は徳島大学)。③20131月に、入江聰五郎先生(浦添総合病院、担当は徳島赤十字病院)。④同年10月に、三木豊和先生(淀川キリスト教病院、担当は徳島市民病院)。⑤同年11月には、岩田健太郎先生(神戸大学、担当は徳島県鳴門病院)。⑥20142月、長浜正彦先生(聖路加国際病院、担当は阿南共栄病院)。⑦同年10月、鈴木富雄先生(大阪医科大学、担当は徳島健生病院)。⑧20153月、県立三好病院が担当で、箕岡真子(箕岡医院)・稲葉一人(中京大学)両先生の講演と続いている。

 第9回は、吉野川医療センター(吉野川市)が担当で、さる2015718日(土曜)、須藤博先生(大船中央病院)による、「SpPinな身体所見」(特異度(Specificity)の高い所見が陽性(positive)のとき,その疾患の診断 (Rule in)に役立つ)と題した講演が行われた。私は、土曜日直のため、残念ながら懇親会からの参加となった。その席で、この”サパイラ”が話題となった。

 日本語訳でも、文学、歴史書からの引用が多く、箴言にあふれているので読むのに苦労するが、監訳者の須藤先生に序文・第一章を(序論)を読むのを勧められた。「聴診器で最も大切なパーツはどこか(答えは、24ページ)」、定義の項では、「機能的(functional)は、医師の無知を隠すために使われる言葉」。専門(Specialty)を、「何らかの方法で範囲を制限した業務のこと」と、ユーモアのある文章である。医療面接、病歴、記録と続き、全身状態、バイタルサイン、そして皮膚から神経までの臓器別の解説。最後に、臨床推論、臨床検査を解説している。

 訳者には、岩田健太郎(上述)、岸本暢将(聖路加国際病院)、鈴木富雄(上述)、徳田安春(筑波大学)、山中克郎(諏訪中央病院)の諸先生など、そうそうたるメンバーが並んでいる。大家の黒川清(政策研究大学院)、松村理司(医療法人社団洛和会)、青木眞(感染症コンサルタント)の諸先生の書評のとおり、医学生・研修医からベテラン医も、一度本書を手に取って、“身体診察という知的興奮に満ちた旅への羅針盤・地図”に触れてほしいと思う。

★徳島県地域医療支援センター 
★医学書院の書評(黒川清、松村理司、青木眞)
http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=81639#top

蔵本分館1階My Recommendationsコーナーに展示していますので,どうぞ手に取ってご覧ください。
皆さんのご利用,お待ちしております!









sm

 

My Recommendations No.65「水俣から福島へ : 公害の経験を共有する」

分子薬理学分野教授,吉本勝彦先生にお薦めいただいておりましたもう一冊の図書が届きました早速, 蔵本分館1階のMy Recommendationsコーナーに展示しています。
 
『水俣から福島へ : 公害の経験を共有する』 
山田真 / 岩波書店) 

8月21日付のブログ記事,My Recommendations No.64「悲素」でもご紹介しましたが,第1章に森永ヒ素ミルク中毒事件の経緯が詳しく述べられています。
こちらもぜひ手に取ってご覧ください。














sm

2015年9月1日火曜日

ご意見への回答(ラーニング・コモンズ側の入館について)

<ご意見>

職員がいない時のラーニング・コモンズ側の入館ゲートで不正がいっぱい。
①1つのカードで2人が入る
②出口側のゲートから入る
③出口側近くにカードがなくても入ることができるスペースがあるため,カードなしで入る

最近は危険なニュースを耳にするので,対策した方が良いと思う。
また①と②はブザーが鳴るので自分以外にも嫌な顔をしている利用者はいた。
(8月20日) 

とうとう出口側から入ってもブザーが鳴らなくなった(故障?)。
それを良いことに出口側からからの不正入館がブザーが鳴っている時よりも増えた気がする。
いや,出口側から入ってくる人たちは何の迷いもなく一直線に出口側から入っている。
あれはブザーが鳴る鳴らないではなく常習犯だ。
確かに平日夜と土日祝日は鳴っていてもカウンターから見に来ないからな。
でもカメラ2台も設置しているのに何で気づかないのだろう(故障??)
(8月23日)

<回答>

ご意見ありがとうございます。
また,不快な思いをさせ申し訳ありません。

取り急ぎ③につきましては人が通れないようスペースをふさぎましたので様子を見ていただければと思います。
また,ラーニング・コモンズ側のゲート付近に,1枚の学生証で複数人が入館すること・出口ゲートから入館することはルール違反であり他の利用者の迷惑になっている旨を注意喚起するポスターを貼付いたしました。

なお監視カメラ・ブザーとも故障はしていないのですが,ブザーはもともと出口から入った場合(②の場合)は鳴っておりません。①の場合はブザーが鳴りますので,すぐに確認に行くよう職員・夜間休日のアルバイトとも指導を徹底いたしました。

この度はご指摘ありがとうございました。
(KY)

第40回テーマ展示「知プラe」

朝夕涼しくなってきましたね。
夏休みが終わり,図書館にもいつも通りのにぎやかさが戻ってきました。
課題にレポート,試験対策と,皆さん忙しそうにされています。

図書館では9月1日(火)より,第40回テーマ展示「知プラe」 が始まります。

皆さんは「知プラe」をご存知ですか?

四国地区の5つの国立大学(香川大学,徳島大学,鳴門教育大学,愛媛大学,高知大学)が,AO入試,大学教育,産学官連携等を共同で実施し,相乗効果により内容の充実を図る,「四国5大学連携による知のプラットフォーム形成事業」。

このうち香川大学が基幹校となる「四国におけるe-Knowledgeを基盤とした大学間連携による大学教育の共同実施」事業を,「知プラe」事業と呼んでいます。
連携大学の学生の皆さんが,他大学から提供された授業科目を自大学の科目として履修できる制度で,H27年度は後期から開講となります。

それぞれ特色ある授業科目や,所属する大学にはないユニークな授業科目が提供され,学生の皆さんの関心や興味に応じた授業を履修できるようにしたものです。
また,「知プラe」開講科目は「eラーニング教材」による授業で実施されるので,インターネットができる環境さえあれば,「いつでも,どこでも,何度でも」視聴することが可能です。

今回のテーマ展示では,「知プラe」授業で使われる教科書・参考文献を集めました。
「知プラe」に興味を持たれた方はぜひ,蔵本分館1階テーマ展示コーナーにお立ち寄りください。
皆さんのご利用をお待ちしております!

今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!

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