皆さんは「漢方」にどのようなイメージをお持ちですか?
漢方とは,一口で言うと「古代中国医学を礎とし,日本で独自の発展をとげた医術」と定義されています。
最初の伝来は古墳時代の頃で,室町時代末期に発展した後世方,江戸時代中期におこった古方,のちに2つの派を統合した折衷派が生まれ,19世紀に明治政府が西洋医学を日本の医療制度に採用するまで長く日本の医学の中心でした。
「病気ではなく病人を治す」と言われる漢方は,からだの働きを正常に戻すことを目的としています。人体の見方や病気の考え方などが西洋医学と異なる点がありますが,近年ふたたびその有効性が見直され,科学的な漢方研究が進んでいます。
エビデンスの蓄積とともに,利用する医療機関も増えてきているそうです。
この機に「漢方」の考え方に触れてみませんか?
川添先生が展示図書を,4つのテーマに分けてくださいました。「入門書」「応用(漢方理論を学ぶ)」「実用書」「古典を読む」の4つです。
初学者の方なら「入門書」,臨床の参考にしたい方なら「実用書」というふうに…すごく手に取りやすいですよね。
さらに今回,川添先生ご本人によるテーマ展示解説動画をBIGPADにて近日公開予定です。どうぞご期待ください!
あと,これも川添先生に教えていただいたのですが,今回の展示図書中にお名前がよく挙がっている山本巌先生,独自の漢方理論を築いたことで大変有名な方ですが,徳島大学のご出身だそうですよ。
偉大な先輩,山本巌先生の著書も展示中,蔵本分館1階テーマ展示コーナーで,皆さんのご利用をお待ちしております!
今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
sm