北畑先生,ありがとうございました。
(写真の図書は「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」です。)
それでは早速ご紹介します。
ダメなどこにでもいる平凡なサラリーマンである主人公のもとに突然現れた,なぜか関西弁を話すゾウの姿をした,あんみつとタバコの大好きなうさん臭い神様ガネーシャ1)。ある夜,セレブや有名人が集うパーティーに出席した主人公は,そこで自分の住んでいる世界との差を痛感させられ,悔しい思いをする。その夜,泥酔した彼が,インド旅行に行った時に何となく買った象の置き物に泣きながら「なんでもしますから変わりたい」とお願いすると,翌朝,枕元に謎の神様ガネーシャが現れる。何とガネーシャ曰く「歴史上のキーパーソン育てたんは,ワシやで。モーツアルトもピカソも孔子もナポレオンもニーチェもエジソンも…最近で言うたらビル・ゲイツ君なんかも、基本的にはワシやな」。自分を変えるためガネーシャが与える課題は「靴をみがく」,「会った人を笑わせる」や「毎日,感謝する」など地味なものばかり。しかし,主人公は,ガネーシャに振り回されながらも,夢のためガネーシャの課題を一つ一つ実践していく。
本書では「自分を変える」という信念ではなく、「ひたすら実践すること」がいかに重要かということを説いている。多くの参考文献を引用した,いわゆる自己啓発本でありながら,小説としてガネーシャの与える課題を何とか実践していく主人公が最後には成功するのか,読者の興味を引っ張っていく。自分が変わることに期待しているうちに,時間がたつと「自分は変われない」と思い始めてしまう。それこそが自分自身を変えられなくする原因であり,実践し続けることが自分を変え,成功に近づいていく道であると著者は説いている。約180万部を売り上げ,テレビドラマ化やアニメ化もされたベストセラー小説であり,読んだ方も多いかもしれない。「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」に続いて,2014年12月に「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」が出版された。多くの人が新しい自分を期待する新年を迎え,歴史の偉人達のエピソードから導かれた,誰にでも実践できる成功するための課題を綴った,笑って,泣ける自己啓発小説を読み返して,また初めての人はぜひ読んでみては如何でしょうか。
1) ヒンドュー教の神であり,破壊神シヴァとパールヴァティーの息子。象の頭と4本の腕を持ち,富を司る商業の神様として,また学問の神様として祀られている。
書評の中で紹介されている「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」,「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」も合わせて3冊展示予定ですが,実は図書の入荷が遅れていて,まだ「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」しか入荷できていません…。
書評にも「新年を迎え」とありますが,実は北畑先生からは年明け早々に書評をいただいていました。しかし入荷が遅れたため, やっと入荷できた3冊目に合わせて今日ブログに掲載させていただいた次第です。1冊目&2冊目の入荷日はまだわかりません…。書評を読んで「1冊目を読んでみたい!」 と思った方は,申し訳ありませんが,もう少しお待ちください。
入荷でき次第,またお知らせします!
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