今回は,微生物病原学分野教授の足立昭夫先生に監修していただきました。
足立先生,ありがとうございました。
「ウイルス」と聞いて,貴方はどんな感染症を思い浮かべますか?
毎年ニュースになるウイルス性の感染症と言えば,インフルエンザが代表格の1つですね。
図書館にも,インフルエンザを特集した図書はいくつもあります。
では,それ以外のウイルスについては,どこまでご存知でしょうか。
2014年は,エボラ出血熱やデング熱など,日本で馴染みの少なかったウイルスの脅威に晒された年でした。日本での報道は少なくなりましたが,今もエボラ出血熱の患者数は西アフリカを中心に増え続けています。
また,ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に関して言えば,昨年は日本におけるHIV感染者とAIDS患者報告数の合計の累計が初めて2万件を超えた年でもありました。
世界が近くなり,私たちを取り巻く環境が大きく変化してきた今,これまで出会ったことのなかったウイルスに関わる確率も高まっています。
最新情報は雑誌論文から入手できますが,その前段階として,展示図書を読んでウイルス自体の知識を深め,より関心を高めてもらえたらと思います。
展示にあたっては,足立先生が研究代表者を務められた「厚生労働科学研究費補助金エイズ対策研究事業抗ウイルス宿主因子を基盤とする新規抗HIV戦略の開発・確立に向けた系統的研究 」をご寄贈いただきました。
こちらもどうぞご覧ください。
展示図書リストはコチラ。
と,ここまでご紹介しましたが,実は,ウイルスや微生物に関する図書は現在貸出中のものが多く,リストに掲載した図書全ては展示できていません。返却され次第展示していきますので,日を変えてちょこちょこ見に来てもらえたらと思います。
さて,iPadでは2つのアプリを交互にご紹介しています。
①「3D4Medical Images & Animations」…ウイルスをはじめ,あらゆるジャンルを網羅した精密な3D画像アプリです。569枚の画像と52本の動画があり,見るだけで楽しめます。
②「えくめも-Explore Memo簡単ブックマーク」…ウェブサイトのURLを管理できるブックマークアプリです。長文メモを付加でき,カテゴライズや重要度分類もできるので,後で見直す際も便利です。
いずれも以前ご紹介したことのあるアプリですが,「えくめも」では,足立先生が「Editer-in-Chief」を務められているオープンアクセスジャーナル「Frontiers in Microbiology/Virology 」 のページをご覧いただけます。ぜひ気軽にお立ち寄りください。
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