今回は人類遺伝学分野教授 井本逸勢先生,臨床遺伝診療部 宮本容子認定遺伝カウンセラーに監修いただき,「遺伝医療と遺伝カウンセリング」に関連した図書を展示しています。
近年のゲノム研究の進展は目覚ましく,この数十年で新しい知見が数多く蓄積されてきました。
医学の分野においては,多くの疾患の原因が遺伝子レベルで解明されるようになり,その成果はすでに臨床の場で用いられています。
薬剤に対する効果や副作用の反応性を調べたり,生活習慣病などの疾患リスクを予測するのに,遺伝子診断が利用されるようになり,遺伝カウンセリングや遺伝医療への人々のニーズは日々高まっています。
遺伝医療は私たちにとって身近なものとなりつつあり,臨床遺伝の知識は医学・医療のあらゆる分野で必要とされています。
また,医学生が卒業までに最低限履修すべき教育内容をまとめた「医学教育モデル・コア・カリキュラム」の平成28年度改訂版では,習得すべき基本的事項に遺伝医療・ゲノム医療の項目が追加されるなど,いま遺伝医療の分野は大変な注目を集めています。
今回の展示では,図書や雑誌のほかに,監修の先生方に関連サイトを数多くご紹介いただきました。展示コーナーのiPad,BIGPADでご覧になれますが,このブログでも順次紹介させていただきます。
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