毎年,ニュースなどで話題になることも多いピンクライトアップは,今年はレインボーブリッジや六本木ヒルズ,徳島に近いところでは明石海峡大橋,ユニークなところでは仙台市青葉城址にある伊達正宗公騎馬像が,シンボルカラーのピンク色に染まります。
蔵本分館では乳がん月間にちなみ,今回のテーマ展示を「女性のがん 乳がん」とし,胸部・内分泌・腫瘍外科学分野,丹黒章教授に監修いただいた資料を展示しています。
日本女性の12人に1人がかかるとも言われている乳がんは,女性が患うがんの中で最も多いがんで,その罹患数は近年急激に増加しています。
乳がんで亡くなる女性も増え続けており,2015年の乳がんによる死亡数は13,584人[確定数]で,ここ30年で約3倍にもなっています。
乳がんは,30代から50代と比較的若い世代,働き盛りの女性に多いがんですが,早期発見と適切な治療により,良好な予後が期待できます。
何らかの症状に気づいた場合は速やかに受診するのはもちろん,無症状の場合でも検診によりがんが見つかることがあるので,2年に1回の定期的な検診受診が推奨されています。
また,乳がんは身体の表面に近いところに発生するので,注意深く観察することにより,自分で見つけることができます。実際,乳がんの60%以上は自己検診によって発見されると言われています。
最近何かと話題になることも多い乳がんについて,この機に理解を深めてみませんか?
女性の方には,月1回のセルフチェックを習慣にしたり,検診の予定を立てたりと,ご自身の体を思いやるきっかけにもしていただければと思います。
今回もiPadでは,テーマにちなんだアプリを2つご紹介しています。
①「ピンクリボンアプリ」…乳がん早期発見のための,毎月のセルフチェックと定期的な検診受診をサポートしてくれるアプリです。セルフチェックの方法を分かりやすく解説してくれるほか,医療機関の情報へのリンクもあります。
②「がん治療と食事 for iPhone」…治療によって生じる症状に適した食事のレシピ,医師・看護師・栄養士からのアドバイスが閲覧できます。
テーマ展示コーナーのiPadでお試しいただけますので,気軽に触ってみてくださいね。
蔵本分館1階ホール,テーマ展示コーナーで,皆さんのご利用お待ちしております!
*第50回テーマ展示「女性のがん 乳がん」展示資料リスト
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