口腔分子病態学分野教授,石丸直澄先生が下記図書をご推薦くださいました。
石丸先生,ありがとうございました。
「捏造の科学者 STAP細胞事件」 (須田桃子 / 文藝春秋)
書評をお寄せくださいましたので,早速ご紹介します。
2014年1月、日本中が「世紀の大発見」の報道に歓喜した。若くて、聡明な女性研究者が画期的な細胞を発見した。科学的知識の無い一般の人々も含め多くの国民が小保方晴子研究員のセンセーショナルなデビューを大歓迎したはずである。
しかし、ちょうど1年後、研究不正、改竄、捏造のレッテルを貼られ、刑事告訴にまで及ぶ扱いとなってしまった。「科学界の三大捏造事件」とまでいわれるこのSTAP細胞事件を、毎日新聞の理系出身の記者である筆者が、多くの科学者たちと真摯に向き合った1年間の中での様々なエピソードやこの事件に関わった科学者たちとのやりとりを振り返り、なぜこの事件が起こったのか、この事件から何を学ぶべきなのかを検証しようとしている。
読後、何のために研究をしているのだろうと虚しく自問してしまった。研究者を目指す学生諸君、研究をすでに進めている大学院生の皆さんに一読頂きたい。さらに、研究を指導する立場の方にも是非読んで頂きたい。
多くの人が興味をもって経緯を見守った「STAP細胞事件」,今月号の日経サイエンスでも特集記事が組まれていました。