今回は同じジャンルから以下の3冊をご推薦いただきました。
「人類進化の700万年―書き換えられる『ヒトの起源』」
(三井誠 / 講談社現代新書)
「ヒトの進化七〇〇万年史」(河合信和 / ちくま新書)
「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」
(溝口優司 / ソフトバンク新書)
このうち,まず2冊入荷できたので今日から展示しています。
それではコメントをご紹介します。
私達がヒトとして生活し,地球の盟主となり,現在の繁栄を謳歌しているのはなぜだろうか?ヒトはどのようにして現代人に成り得たのでしょうか?人類の歴史はどれだけ遡ることができるのでしょうか?私達日本人の祖先は何処から来たのだろうか?考えてみたことはありますか?
50年前の私達は,最古の人類は北京原人やジャワ原人であり,ネアンデルタール人であると教わった。たった10万年の歴史しかなかった。ところが,研究が進み,現在では「人類は700万年前にアフリカで誕生した」ということが定説になっている。この歴史を解き明かしてきたのはヒトの歯である。ヒトの歯は象牙質,エナメル質,セメント質という硬組織で構成されている。特にエナメル質は人体で最も硬い組織で,他のどの組織より風雪に耐えて化石として残る。事実,北京原人の発掘は下顎左側第一大臼歯の発見がきっかけとなった。700万年のヒトに思いを馳せ,この壮大な歴史を覗いてみませんか?上記三冊の本を全て読むのも良し。ひとつの本を読むのも良し。気楽な気持ちで読み通してみて下さい。小さなことを気にして悩んできたことなど吹っ飛んで,きっと人生観が変わってきますよ。
残る「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」についても,入荷できたらまたお知らせしますね。
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