2014年6月2日月曜日

My Recommendations No.10,11  「人体の正常構造と機能 全10巻 縮刷版」「エッセンシャル 免疫学」

今日は医学科4年生H.T.さんのお薦め図書2冊を新たに展示しました。
思い入れの深い図書を選んでくれたことがよく伝わってくる、とても素敵な書評です。
この書評を読んで「借りたい」と思える方も多いのではと思います。


 「人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版 改訂第2版」
この本は、私が一年生のころから使わせていただいている本です。解剖学、生理学、発生学、薬理学など多くの知識を、極めてわかりやすく教えてくれます。わかりやすい→その分野が面白くなる→また手を伸ばして読みたくなるという好循環こそが、勉強には極めて大切だと学ばせてもらった本です。
また、この本は、基礎医学の勉強に有用であるばかりではなく、臨床医学にとっても極めて有用であると強く思います。難解な本を読破することも大切ですが、基礎的な知識をわかりやすく教えてくれる本を何度も読むこともまた、はじめの一歩としては良いのではないかと考えております。お時間ございます方は是非一度、この本を手にとってみてください。

「エッセンシャル 免疫学 第2版」
この教科書は一見、文章が多くて格式高く、読みづらい本のように思えますが、勇気を出して読んでみると極めてわかりやすいです。扱っている題材は難解で、本来であれば理解することを避けて丸暗記に走ったり、飛ばして相手にせず逃げてしまいそうになるものです。しかし、この本はそんな内容をわかりやすい図、イラスト、画像でフォローしてくれています。無駄を省き、重要性の差異を明示してくれており、効率よく目が動く気がします。難解な内容を理解できた達成感と喜びから、次のページへと進みたくなる本なのです。
免疫学という内容が、基礎医学のみならず、臨床医学に有用であるのは言うまでもありませんが、この本の扱う免疫学を通して、難解な学問分野を恐れずに進むことがこれからの勉強に欠かせないと知りました。いつも難しい分野から逃げていた自分を助けてくれた本です。

1階ロビー中央に置いていますので、ぜひ読んでみてください。

*「人体の正常構造と機能」について、第2版は現在貸出中のため、写真では初版を展示しています)