2016年7月1日金曜日

第48回テーマ展示「夏の健康管理」

今日はよく晴れて暑い一日になりそうですね。
7月に入り,蔵本分館はいよいよ冷房の実施期間に入ります。
暑い中,熱心に勉強されていたみなさん,お待たせしました!この夏も資料収集やレポート作成に,図書館をご活用くださいね。

さて,テーマ展示も今日から新しくなります。

今回は「夏の健康管理」をテーマに,食中毒と熱中症に関する資料を集めました。監修は,食中毒分野を予防環境栄養学分野教授の高橋章先生に,熱中症分野を保健管理・総合相談センター保健管理部門長の前田健一先生にお願いしています。

食中毒の原因は,細菌やウイルス,自然毒,化学物質,寄生虫など様々ありますが,発生件数の4分の3が細菌とウイルスによるものであり,特に夏季は高温多湿な状態が続くため,細菌による食中毒が発生しやすくなる時期です。
外での食事で集団で罹患するイメージのある食中毒ですが,厚生労働省ホームページの食中毒事件一覧速報, 平成27年(2015年)食中毒発生状況によると,原因施設別発生件数では,最も多い飲食店に次いで2番目に多いのは,家庭での食中毒となっています。
以下,旅館,仕出屋と続きますが,こうしてみると食中毒発生のリスクはどこにでもあると言えそうです。

熱中症は,かつては高温環境下での労働や運動で多く発生していましたが,近年では地球温暖化などの影響により,日常生活の中での発生増加が指摘されています。
特に観測史上最も暑い夏と言われた平成22年以降,熱中症での救急搬送件数は大きく増加しており,政府は平成25年から7月を「熱中症予防強化月間」と定め,予防法や対処法の普及啓発に努めています。
熱中症は熱さという要因に加えて色々な条件が重なって発症すると考えられており,現れる症状も様々です。熱中症を正しく把握することは予防の上でも,重症化を食い止めるためにも,とても重要です。

食中毒も熱中症も,悪くすると生命にもかかわる危険性があります。ですが,どちらも十分な注意を払うことで,ある程度は自分で防ぐことができるという側面も持っています。
健康で有意義な夏休みを過ごすためにも,テーマ展示コーナーを活用してみませんか?
蔵本分館1階ホール,テーマ展示コーナーにぜひお立ち寄りください!

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