”検索ボックスに「lung cancer」など思いつくキーワードを何か1つ入れて検索するだけで「Lung Neoplasms」がキーワードの文献すべてがヒットするような仕組みになっています”
とご説明しました。
この仕組みを,PubMedでは「自動用語マッピング」と呼んでいます。
名前からは実際どのように働いているのか想像しにくいですね。ちょっと見てみましょう。
検索ボックスに「lung cancer」と入力してSearchボタンをクリックすると,検索結果が一覧で表示されますね。
この時,実は画面右下の方に「Search Details」というメニューがあって,どのような検索が行われたかを表示してくれています(下の画像をご参照ください)。
「lung cancer」としか入力していないのに,色々な検索が行われていることが分かります。
検索内容を箇条書きにしてみると,
- 「lung neoplasms」がキーワードの文献
- 「lung」と「neoplasms」という単語が離れていてもいいのでタイトルや抄録など、どこかに出てくる文献
- 「lung neoplasms」がフレーズでどこかに出てくる文献
- 「lung」と「cancer」という単語が離れていてもいいのでどこかに出てくる文献
- 「lung cancer」がフレーズでどこかに出てくる文献
このように,入力したキーワードを自動的に変換して検索してくれるのが「自動用語マッピング」です。
自分の思いついたキーワードで,網羅的に検索してくれるのが便利なところです。
一方,「ちょっと必要ないかな~」という検索もされるのが,不便なところともいえます。
また,「自動」なので,自分の意図しない変換が起こる場合もあります。
たとえば先日,職員KYは「セルフストレッチング」について調べたいと思い,何も考えずに「self stretching」と入力して検索しました。
検索結果は1000件あまり,結構あるな~と思いながら検索結果を眺めていましたが,全然関係ない文献が,かなりの頻度で混ざっています。
「Search Details」を見てみると,「self」の部分がキーワード「ego」(「自我」ですかね)に変換されていました。そうじゃなくて,自分でストレッチすることなんだけど・・・・
これは入力したキーワードが悪かっただけかもしれないのですが,意外とこういうことは起こります。
検索結果に「どうして?」と疑問が起こった時は,まずは「Search Details」を確認してみるのはいかがでしょうか。
(KY)