2016年5月17日火曜日

第47回テーマ展示「たばこと健康」

毎年,5月31日はWHOが禁煙を推進するために制定した記念日,世界禁煙デーです。これを受けて日本では,5月31日から6月6日までの1週間が禁煙週間となっています。

今回の展示はこれにちなみ「たばこと健康」というテーマで,中瀬医院院長,中瀬勝則先生(日本禁煙科学会認定禁煙支援医、日本禁煙学会専門医)に監修いただいた図書を展示しています。

厚生労働省の提唱により2000年度にスタートした「健康日本21」において,たばこに対する取り組みは大きなテーマとして取り上げられました。
これにより,喫煙が健康に及ぼす影響については広く認識されるようになり,たばこ産業の「平成26年全国たばこ喫煙者率調査」によると,成人の平均喫煙率は男性が30.3%で,ピーク時との比較で53ポイントの減少,女性は9.8%で,漸減とは言えピーク時より8ポイントの減少となっています。
それでも諸外国と比較すると,喫煙率は依然として高い状況にあります。

「健康日本21」を支える法基盤として制定された「健康増進法」(2003年5月1日施行)では,受動喫煙の防止が法律で定められ,たばこをめぐる問題は喫煙者本人だけでなく,社会全体で取り組むべき課題となってきました。

2013年からの「健康日本21(第2次)」には今後のたばこ対策として,2005年2月に発効した「たばこ規制枠組条約」に基づく取組を重視し,たばこ価格・税の引上げ,たばこの警告表示の強化,たばこ広告の包括的禁止,禁煙支援・治療の普及,未成年者への販売防止措置などが挙げられており,たばこ社会のあり方は今,大きく変わりつつあります。

今回の展示では,喫煙が関連する疾患についての図書や,禁煙支援・禁煙治療についての図書に加え,受動喫煙の害,喫煙による歯周病リスクに関するパンフレットなどもご用意しております。
蔵本分館1階ホール,テーマ展示コーナーにぜひお立ち寄りください!


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