<ご意見>
1階と2階に1つずつある無料で使うことができるプリンタを廃止するそうですが,なぜですか?論文などの学術記事を印刷することが多く,有料化するとコピーすることをためらってしまうため,学習の妨げとなります。このような障害は,徳島大学の学生にとっての不利益になると考えます。今まで無料でできていたのならこれからもできるはずです。納得のいく説明をお願いします。
(1月21日 同意見ほか1通)
<回答>
附属図書館では,情報センターが管理する教育用端末を本館及び分館にそれぞれ設置して,学生をはじめとする図書館利用者の方々にご利用いただいております。この度,平成29年3月の徳島大学キャンパス情報基盤システム更新に伴い,
各教室のコンピュータ入替の際にプリンタを設置しない方針が決定され,図書館内に設置していた教育用端末についてもこの方針に従うこととなりました。
なお,附属図書館においては本館・蔵本分館ともに,全学部の学生が土日祝日を含む毎日,終日利用されることから,教育用端末及びプリンタが非常に多く利用されており,徳島大学キャンパス情報基盤システム更新以降にプリンタが無いと教育・研究・学習環境として利用者に大きな支障が出ることが予想されました。このため,附属図書館ではこの状況を避けるため徳島大学生協と検討の結果,代替手段として,コピー機を兼用したプリンタを設置していただくことになりました。コピー機兼用プリンタでは使用に応じて課金(1枚10円)されることになりますが,様々な学部及び一般の方の利用もあることから受益者負担はやむを得ないものと考えます。
これまでと同様のサービスが提供できないことで大変ご不便をおかけしますが,大学及び図書館の状況をご理解いただき,ご了承いただければと思います。
なお,学生の皆様は,それぞれの学部に設置されたプリンタの利用が可能となっています。利用条件等をまとめてみましたので,状況に応じてそちらをご利用いただきますようお願いします。
学生の皆様からの要望については,十分理解し,学習環境維持及び利用者サービスの優先度を考える際の貴重な意見として受け止めるとともに,附属図書館が学生の学習に貢献していることを念頭に置いた運営を今後とも行ってまいります。
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以上は図書館からの公式見解です。以下,担当係から補足です。
「今まで無料でできていたのならこれからもできるはず」というご意見でしたが,残念ながら,そういうことはありません。大学の予算は毎年削減されていますし,色んな新しいサービスの実施も求められていますので,時代の流れに沿う形で,各種サービスは取捨選択して実施しなくてはならなくなっています。
もし,プリンタを使う目的が学術記事の印刷であれば,現在はもっと効率的に文献を管理するツールがあります。蔵本地区の学生は,多くの文献にあたる必要があり,それを効率的に収集し,そこから必要な文献を探し出して必要な部分を素早く読み,同様の研究をしている仲間にシェアする必要があると思います。
そのためには,印刷した文献を手元で管理するよりも,文献管理ツールを使って電子的に蓄積した方が効率が良い,と言われています。この
ブログで紹介している
Mendeleyなどがそれです。
ぜひ,この機会に文献管理ツールの使い方をマスターしてはいかがでしょうか。卒業後,専門職につくのであれば,必ず役に立つツールです。いつでもカウンターにご相談ください。
また,3月7日(火)には,専門の講師を招聘して講習会を実施しますのでこちらにもご参加いただければと思います。詳しくは今後,図書館ホームページでご案内しますので,ご覧ください。
このような形でみなさんの学習・研究を支援していきたいと思っています。ご了承いただきますようお願いします。
(sasa)