2022年12月15日木曜日

今月のいずみ号 令和4年(2022年)12月

 本日12月15日(木)は徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

今年最後のいずみ号がやってきました

昨夜は,星がきれいで瞬いていました。「星が瞬いて見える次の日は寒くなる」と気象予報士が言っていましたが,その通り。一段と今日は冷えます。

ほほに触れる風は冷たく,キャンパスの校舎の長い影の中,皆さんお待ちかねです。


おなじみの利用者さんたちは,たくさん返却して,たくさん借りてゆきます。

そして,返却された本たちは,いずみ号のスタッフさんによってきれいに除菌されます。

今回の特集は「『年末』に向けて」です。

おもてなしの本,お掃除の本,おせちの本まで盛りだくさんでした。

「リサイクル市」もありました。
市立図書館での役目を終えた本なので自由に持ち帰ってよいそうです。

次回は,令和5年1月19日(木)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

 是非,ご利用ください。

                       K..

2022年11月29日火曜日

My Recommendations No.169「完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生,ありがとうございます。

「完全版 自律神経が整う 肩甲骨はがし」

(遠藤健司著 幻冬舎)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

肩こりは頭痛、めまいなどにつながるポピュラーな症状である。かつて父親から肩叩きを度々頼まれた思い出があるが、肩の筋肉を強く叩いても一時的に痛みが和らぐだけで、むしろ肩こりは重症化するのだそうだ。

肩甲骨を吊り下げている僧帽筋のこわばりが肩こりの主犯だ。このため、肩甲骨をゆっくり大きく動かし、肩甲骨周辺の筋膜の癒着を剥がすことが肩こり防止につながる。

「肩甲骨はがし」は、肩こりのみならず、自律神経の乱れ・二重顎・下がり鎖骨・ねこ背などの防止にも有効とのこと。気になる方は取り組んでみては!

 


蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。

                                                                                KO

2022年11月15日火曜日

今月のいずみ号 令和4年(2022年)11月

 本日11月15日(火)は徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。


先週に「立冬」が過ぎ,日増しに風が冷たくなってきました。利用者の皆さんも重ね着で,暖かそうな装いです。


今回の特集は
「さがして!みつけて!あたまのたいそう」です。



大活字本 も乗っています。

文字の大きさや行間が調整され、大きな活字で読みやすい本です。



次回は,令和4年12月15日(木)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

 是非,ご利用ください。

                             K..
                                          

2022年11月9日水曜日

第92回テーマ展示「バイオ実験」

 蔵本分館では第92回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
 

 今回は,医用理工学分野 教授 森田明典先生に監修いただき,「バイオ実験」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。
  

   バイオ実験と聞くと,みなさんはどのようなイメージを抱くでしょうか?

   関連する科学は,細胞生物学,生化学,分子生物学,遺伝子工学,バイオテクノロジー等々,多岐に渡り,近年はその境界も曖昧となり,包括して「生命科学」と呼ばれることが多くなりました。

 その生命科学を支える技術も「バイオ実験」と一括りにされますが,実際には先に掲げた科学分野の集合知によって成り立っており,今となっては一人の研究者がその全てを習得するには時間と努力をどれだけ掛けても足りないほど高度化してしまいました。

 遺伝子工学,細胞培養等のバイオ実験を始めたくてもそう簡単には始められない,敷居の高さや難しさを感じている方も多いのではないかと思い,今回の企画を組みました。

 私の場合は,大学院生の頃,目的の遺伝子をクローニングし,自由に遺伝子配列を改変できる技術をまとめた成書がなかなか見つからず,ようやく見つけた洋書の“PCR Cloning Protocols”を手にした時,非常に感激したことを鮮明に覚えています。

 この企画がみなさまにとってそのような邂逅の機会となれば幸いです。
 

 皆さんも,この機会に「バイオ実験」について学んでみませんか?

展示期間は111日(水)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。
 

また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。
今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。ぜひチェックしてみてください。

                                 KO

 

2022年10月27日木曜日

My Recommendations No.168『時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体』

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

 吉本先生,ありがとうございます。

『時計遺伝子 からだの中の「時間」の正体』

                     (岡村 均  著 講談社)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

「朝食により体内時計がリセットされる」、「朝食ぬき、夜食は太りやすい」、「肥満予防・高血圧予防には夕方の運動が効果的」など、栄養学・運動学においても生体リズムの重要性が明らかにされている。

本書は、体内時計を制御する時計遺伝子をヒトとマウスで発見し、視交叉の直上にある視交叉上核が24時間を刻む中枢時計であり、そのシグナルが自律神経を通して全身臓器の末梢時計に送られる仕組みを解明した岡村均氏による解説書である。

特に、大学院生時に関わっていた「肝細胞の分裂と増殖」に時計遺伝子が関わることに興味をそそられる。著者らの研究の過程が詳しく描かれており、生体リズムを理解するのに最適の書である。

             


本日(10/27)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧ください。
                                 KO

2022年10月13日木曜日

今月のいずみ号(2022年10月)

  本日10月13日(木)は徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

昨日まで急に秋が深まっていましたのに,今日は午後から夏の日差し。皆さんが待つ中,いずみ号がやってきました。



今回の特集は「スポーツ小説と『イベント割』でわくわく特集」です。

今日も,「本のリサイクル市」がありました


「図書館での役目を終えた本ですので,ご自由にお持ち帰りいただけます!

  返却は不要です。」

いろんなジャンルがあります。


次回は,令和4年11月15日(火)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

 是非,ご利用ください。

                                                                          K..

2022年9月16日金曜日

今月のいずみ号(2022年9月)

 本日9月16日(金)は徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

草の陰から虫の音も聞こえる午後、まだ厳しい西日を受けてやってきました。


 重陽の節句も過ぎ,来週は秋分の日なのに気温は夏日のままです。

日傘や帽子で皆さんお待ちかねです。

                                 今回の特集は「秋の行楽」です。


前回に続き,「本のリサイクル市」がありました。

「図書館での役目を終えた本ですので,ご自由にお持ち帰りいただけます!

 本好きには,うれしい企画です。

 次回は,令和4年10月13日(木)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

 是非,ご利用ください。

                              K.O.


2022年9月15日木曜日

第91回テーマ展示「アレルギー性鼻炎」

 蔵本分館では第91回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

 今回は,耳鼻咽喉科学分野 教授 北村嘉章先生に監修いただき「アレルギー性鼻炎」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。
 

「アレルギー性鼻炎」は,アレルゲンが鼻粘膜から侵入し免疫反応が起こることによって,鼻水・鼻づまり・くしゃみなどの症状が現れる病気です。国民の約2人に1人が発症している国民病であり,その代表であるスギ花粉症は低年齢化がすすんでいます。これは,日本の国土に占めるスギ林の面積が大きく,全国の森林の18%,国土の12%を占めているためでもあります。さらに今後も世界的な温暖化の影響で,花粉飛散数の増加が予想されています。

また,症状が持続すると,上記の症状に加え,頭痛,倦怠感,集中力の低下,睡眠障害などの生活の質(QOL)の低下につながります。唯一の根本的治療はアレルゲン免疫療法ですが,これまでの皮下免疫療法は注射の痛みとアナフィラキシーが問題でした。しかし,今日では舌下免疫療法が開発され,安全に治療を継続することができ,根治も期待できるようになりました。

 皆さんも,この機会に「アレルギー性鼻炎」について学んでみませんか?

テーマ展示のiPadでは,アレルゲン免疫療法についての詳しいサイトを紹介しています。

               https://www.torii-alg.jp/


展示期間は118日(火)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。

ぜひチェックしてみてください。

                                 KO

2022年8月18日木曜日

今月のいずみ号(2022年8月)

 本日8月18日(木)は徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日。

5月以来,久々にやってきました。 

  皆さんお待ちかねです。

 立秋も,お盆も過ぎましたが,日差しはきびしいです。

今回の特集は「怪談」「ホラー」です。

特別に,「本のリサイクル市」がありました。

「図書館での役目を終えた本ですので,ご自由にお持ち帰りいただけます!

  返却は不要です。」

本好きには,うれしい企画です。

 次回は,令和4年9月16日(金)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

是非,ご利用ください。

                           K.O.

                                      

2022年7月19日火曜日

My Recommendations No.167『「頼る」スキルの磨き方』

 地域看護学分野教授 岡久玲子先生より,My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

岡久先生,ありがとうございます。

『「頼る」スキルの磨き方』

     (吉田穂波著 株式会社KADOKAWA

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

 ポストコロナ時代において、私たちは新しい生活様式を取り入れ、一人ひとりが日常生活の中で自然に感染予防に取り組むようになってきました。そのような中、人と人とのつながりの大切さを感じることも多くなったように思います。本書は、人との対話が生まれにくくなっているポストコロナ時代にこそ必要とされる「受援力(頼るスキル)」について、まとめた本です。困ったときに他の人に助けを求める「頼る」スキルの磨き方を、著者の経験よりわかりやすく伝えてくれ、読むと元気になれる一冊です。

            


 本日(7/19)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。


                                                                         KO

2022年7月15日金曜日

第90回テーマ展示「電子書籍・電子ジャーナル2022」

  蔵本分館では第90回テーマ展⽰を1階ホールにて⾏っています。今回のテーマ展⽰では,電⼦書籍・電⼦ジャーナルについてご紹介して います。図書館では,インターネットを使って閲覧できる「電⼦書 籍」や「電⼦ジャーナル」も取り揃えています。

 電⼦資料ですと,図書館の開館時間も気にせず,24時間いつでも 読めます。返却期限までに図書館へ⾏けなくて,つい「延滞」なんて こともありません。

 同時にアクセスできる数の制限はありますが,利⽤上の注意を踏ま えて活⽤すれば,学習や研究に便利だと思います。

展⽰物のQRコードから電⼦資料にアクセスできますので,お⼿持 ちのタブレットなどでご覧ください。

なお,学内のネットワークに接続したパソコンやタブレットからの みご利⽤になれます。学外からのリモートアクセスについては,こちら(https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/guide/resource.html#use)をご覧ください。

 また,オンライン学習や研究をサポートするため,電⼦書籍の無料 利⽤(トライアル)を実施しています。詳しい提供内容や利⽤期間は 以下のリンクからご確認ください。

 

ProQuestAcademic Complete)電⼦書籍(〜8/31まで)

   https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/news/news22/2022062701.html

 ・EBSCO社電⼦書籍(〜9/30まで)

   https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/news/news22/2022070101.html

 


 

  展⽰期間は913⽇(⽕)までとなっています。この機会にぜひ電 ⼦書籍・電⼦ジャーナルをお試しくださいまた,テーマ展⽰コー ナーではご意⾒やリクエストを募集しています。今後の展⽰の参考に させていただきますので,お⽴ち寄りの際には是非コメントをお寄せ ください。

 今まで⾏ったテーマ展⽰の⼀覧は https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/  から⾒ることができます。 

 ぜひチェックしてみてください

                                 KO

 

2022年7月13日水曜日

リユースお宝市

蔵本分館では、 リユースお宝市開催中です。

徳島市立図書館の古本が TAKE FREE !


お誘いあわせの上 どうぞご利用くださいませ。
                                   O.K.



2022年6月21日火曜日

My Recommendations No.166「ぼうしのすきなこぶた」

 細胞生物学分野教授 米村重信先生より,My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

 米村先生,ありがとうございます。

『ぼうしのすきなこぶた』

(作:マーティン・オーボーン/絵:アクセル・シェフラー

訳:ふじさきなおこ /あすなろ書房)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

 私の子供が小さい時に図書館で見つけました。私にとっては最高の絵本です。こぶたはぼうしが好きなので、ぼうしのためには高くて怖いキリンの首に登ったり、ワニの口の中に入ったり、こぶたのぼうしを取り上げたサルたちがそのぼうしで遊び飽きるのを辛抱強く待ったり、ぼうし好きによって成長します。そして寒さに震えるネズミに暖かいぼうしをあげる、すなわち、とても大好きなものであるけど、その一つ手放すということで親切なこぶたになることができました。

帰ったこぶたにお母さんは暖かいおやつと一つのプレゼントを用意しています。それを見ると楽しいけれど泣けます。あなたにとってこのこぶたのぼうしにあたるものは何ですか?
              

  本日(6/21)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。

                                                                 KO


2022年5月26日木曜日

テーマ展示,監修の先生にお越しいただきました(第89回「オートファジー」)

 蔵本分館にて本日から開催の第89回テーマ展示「オートファジー」。

 早速,監修の米村重信先生にお越しいただきました。

 米村先生,お忙しい中ありがとうございました。

 展示期間は714日(木)までです。

 関連書籍のほか,WebサイトをiPadで表示し,実際に触ってご覧いただけるようになっております。
蔵本分館へご来館の際にはどうぞお立ち寄りくださいね!

                              K.O.

第89回テーマ展示「オートファジー」展示のお知らせ[蔵本分館]

 蔵本分館では第89回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

 今回は,細胞生物学分野教授 米村重信先生に監修いただき「オートファジー」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。
 

 細胞の中で起こっている「オートファジー」という現象は,生物の生存に欠かせない仕組みで、細胞が細胞内のタンパク質を分解し,自らの栄養源などとして再利用するシステムです。大隅良典先生が解明し,ノーベル生理学・医学賞を受賞したことで知られています。

 その後「オートファジー」の研究は世界中で発展し,きわめて大きな研究分野を形成し注目され続けています。今日では,多くの病気,感染症の予防,免疫応答などに深く関係していることが分かってきました。ガン細胞の抑制や病原体の排除,細胞内の浄化など,さまざまな生理機能とのかかわりが次々と明らかになったのです。

また,「オートファジー」の異常はアルツハイマー病などの神経変性疾患を引き起こす要因となることが示唆されることから,「オートファジー」の活性の制御が可能になると,これらの疾病に対する治療や予防につながるとおおいに期待されています。

皆さんも,この機会に「オートファジー」などの研究領域を含む細胞生物学について学んでみませんか?

テーマ展示のiPadでは,「一般社団法人日本細胞生物学会」と「徳島大学細胞生物学分野」のホームページを紹介しています。


 展示期間は714日(木)までとなっています。
皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

 今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。

ぜひチェックしてみてください。

                                  KO

 


2022年5月12日木曜日

今月のいずみ号 令和4年(2022年)5月

本日5月12日(木)は,徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日。

 立夏も過ぎ、眉山の青嶺もどんどん深い色になりました。でも今日の眉山は真っ白な霧を纏ってみえません。
今朝からの雨音がだんだん強くなって、雷注意報発令の中、いずみ号がやってきました。

 

雨天のいずみ号は、長い庇を伸ばしてカウンターを設営します。

 
 

今回の特集は、「ひんやり特集」です。

 

 

次回は・・・・・・ 6月・7月と巡回はお休みなので、

令和4年8月18日(木)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

 是非、ご利用ください。

                                K..

2022年4月22日金曜日

My Recommendations No.165「奏鳴曲  北里と鷗外」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生,いつもありがとうございます。

『奏鳴曲  北里と鷗外』(海堂 尊 /文藝春秋)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。


 ドンネル(雷)と呼ばれ血清療法の確立によりノーベル賞候補だった「北里柴三郎」と軍医としてより夏目漱石と並ぶ近代文学界の文豪として知られ、秀才として名高かった「森鴎外」が活躍した明治の三大疾病は脚気、コレラ、結核だった。二人は「医療の軍隊」を目標とし我が国の衛生学の基礎を築いたが、同時期に東大医学部に在籍するとともに、留学先のコッホ研究所で1年間一緒だったこと、互いに強く意識し合ったことはあまり知られていない。

 本書では我が国における公衆衛生に貢献した緒方正規、後藤晋平、長与専斉やコッホを中心としたドイツの医学者が登場し、当時の医学の発展が描かれている。結核菌を発見したコッホが結核治療薬として「ツベルクリン」を発表したが、結核の治療効果はなく世界を惑わせたことは初耳だった。また森鴎外が一貫として脚気の細菌説にこだわった理由もみえてくる。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックが起きている現在こそ、細菌学の黎明期を振り返る上でもお勧めの書である。


 本日(4/22)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。

KO

2022年4月11日月曜日

今月のいずみ号 令和4年(2022年)4月

 本日4月11日(月)は,徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日。

 春颯のなか、「いずみ号」が到着しました。スタッフの方も、寒そうに厚めの上着でやってきました。


今回の特集は、「そとあそび」

「おうち時間」も、もう飽きましたね。自然の中へ出かけましょう。

いずみ号では、最大20冊まで借りられます。
 予約図書の受取もできます。

次回は、令和4年5月12日(木)14:30 
長井記念ホール前到着予定です。

是非、ご利用ください。
                              K..
                                       

2022年4月1日金曜日

第88回テーマ展示「レポート・論文入門 ~はじめの一歩~」展示のお知らせ[蔵本分館]

蔵本分館では第88回テーマ展示を1階ホールにて行っています。今回のテーマ展示では,「レポート・論文入門 ~はじめの一歩~」に関する本を紹介します。

 「書く」作業に自信が無くても、基本的な形式を身に付けることで、論理的に言いたいことを伝えることができます。

  レポート・論文の基礎を修得しましょう。

皆さんも,この機会に「レポート・論文入門 ~はじめの一歩~」について学んでみませんか?

 さらに展示のiPadでは、論文執筆に必要な参考文献の収集・管理ソフト「Mendeley機関版」を紹介しています。


展示期間は525日(水)までとなっています。
また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

 今まで行ったテーマ展示の一覧は

http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。

 ぜひチェックしてみてください!

                              KO
 


ご自由にお持ち帰りください(処分対象の雑誌)

  蔵本分館2階ブラウジングコーナーの雑誌については,毎年度末に保存期限の過ぎたものを処分しています。今年も処分対象となった雑誌を1階リフレッシュコーナー前に置いていますので,どうぞご自由にお持ち帰りください。


        

              


雑誌はここにあるものがすべてですが,処分対象には新聞も含まれます。多用途に使えてとても便利な古新聞。ご入用でしたら,職員にお声かけください。

                                       mt


2022年3月23日水曜日

My Recommendations No.164「ミチクサ先生 上・下」

徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。

吉本先生,いつもありがとうございます。

ミチクサ先生 上・下

伊集院 静 /講談社)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

「きみの目指すところが、さしずめ、あの築山のてっぺんだとしよう。なら誰もが真っ直ぐここからてっぺんにむかって歩くはずだ。でも私は、そんな登り方はつまらないと思うんだ」と、夏目漱石は教え子である寺田寅彦に「ミチクサ」を薦めた。漱石は種々の学校の転校や英語教師、英国留学、朝日新聞入社など多くのミチクサしたのだ。

帝国大学での初期の講義は学生に不評だったが、噺家たちの口調で講義を進めたり、身近に起きたことを例え話に取り入れると、大学関係者にも評判となった。生真面目だった漱石の教師像が伺われる。

本書では、これまでとは異なる明るい漱石像が描かれているとともに、正岡子規との交流や「吾輩は猫である」、「坊っちゃん」、「草枕」、「虞美人草」、「三四郎」が書かれた際の経緯も描かれており、当時の状況が目に浮かぶようだ。


本日(3/23)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。KH

2022年3月11日金曜日

今月のいずみ号(2022年3月)

  本日3月11日(金)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

梅から桃の季節になりました。キャンパス内の蜂須賀桜は開花です。

霞の午後、いずみ号がやってきました。2か月ぶりです。


 今月の特集は、「自然と生き物」です。

次回は 、4月11日(月) です。

14:30 長井記念ホール前に 到着予定です。
ぜひ、ご利用ください。
                         K  O

My Recommendations No.163「生命を守るしくみ オートファジー 老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。

吉本先生,いつもありがとうございます。

生命を守るしくみ オートファジー 老化、寿命、病気を左右する精巧なメカニズム

吉森 保/講談社)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

オートファジーは2016年に大隅良典先生がノーベル生理学・医学賞を受賞することにより世に知られるようになった。実は大学院時代に、恩師である故市原明先生が肝細胞におけるオートファジーを話題にしていたのを記憶している。ところが、研究は長らく進展しなかった。その研究を切り開いたのが酵母を用いた大隅先生で、その結果を著者らが哺乳類に展開したことにより大きく発展した。

本書では、オートファジーの生命における重要な役割として、疾患や老化との関わりについて分かりやすく解説するとともに、細胞生物学・分子生物学を中心とした研究の経緯が描かれており理解しやすい。このうち選択的オートファジーの機構解明やブレーキ役であるルビコンの発見・機能解析には感心させられる。

「研究の良し悪しは、役に立つか立たないかでなく、ワクワクするかどうかで決まる」という。肝に銘じたい。

 


本日(3/11)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。KH

2022年3月1日火曜日

My Recommendations No.162「ぼくとがんの7年」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。

吉本先生,いつもありがとうございます。

ぼくとがんの7年松永正訓/医学書院

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

20年間膀胱がんを患っている知人はあっけらかんと「がん」の状況を話題にする。しかし、心の内では「がん」への悩み、苦しみを有しているはずだ。本書は「発達障害に生まれて」や「運命の子 トリソミー」の著者である松永正訓医師が、膀胱がんに対峙してきた生々しい闘病記である。

小児がんに取り組んできた医者であっても当事者になると理性的な判断が下せないことを実感するとともに、患者の精神的ケアをしてくれる医療者が病院に不在であることを感じたという。また、スピリチュアルペインに苦しんでいる患者には傾聴が必要だが、医療者が行う傾聴とは単に聞くだけではなく患者・家族から言葉を引き出すべきだという。

本書は、まさにがん患者である医師の心中をさらけ出したものであり、特に医療関係者にオススメする。


本日(3/1)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。 KH

2022年1月21日金曜日

監修の先生にお越しいただきました(第87回「脳と心のしくみと病気」)

 ただいま蔵本分館にて開催中の第87回テーマ展示「脳と心のしくみと病気」。

 本日は,監修の藤田浩司先生にお越しいただきました。

 藤田先生,お忙しい中ありがとうございました。

 展示期間は3月31日(木)までです。

 関連書籍のほか,WebサイトをiPadで表示し,実際に触ってご覧いただけるようになっております。

 蔵本分館へご来館の際にはどうぞお立ち寄りくださいね!

                                   K.O.

2022年1月19日水曜日

第87回テーマ展示「脳と心のしくみと病気」

蔵本分館では第87回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
 

 今回は、臨床神経科学分野講師 藤田浩司先生に監修いただき、「脳と心のしくみと病気」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。

 「脳」と「心」はどう関係しているのでしょうか。ひとつひとつの神経回路が織り上げられて「脳」のネットワークを作り出しています。同じヒトとして似てはいますが,どれ一つとして同じ「脳」ではありません。人によって異なる「脳」のネットワークが,それぞれの「心」を生み出しているのでしょうか。そしてまた,「脳」が損なわれることによって,「心」が変わってしまうこともあるのでしょうか。

 脳の解明が進むことによって,科学的に心を知ることができるようになってきました。MRI(磁気共鳴画像法)などの検査で,生きたまま脳の様子を伺うことができます。近年ではfMRI(機能的MRI)などの手法により,どの脳領域がどんな機能を果たすのか,またそれぞれの脳領域がどんなネットワークを作っているのかを,観察できるようになってきました。そうやって脳と心のしくみを知ることは,病気の理解にもつながります。脳の不調が,認知症,脳卒中,不随意運動症などの病気として現れるからです。病気を知ってきちんと診断することで,新しい治療を生み出し,多くの患者さんを救うことにもつながっていくのです。

 皆さんも,この機会に「脳と心のしくみと病気」について学んでみませんか?

 テーマ展示のiPadでは,「一般社団法人日本神経学会」,「一般社団法人日本神経病理学会」,「一般社団法人日本神経治療学会」のホームページを紹介しています。

展示期間は331日(木)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。

また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。
今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧は                                  

   https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください。

                                KO

Notice about 87th Thematic Exhibition "Brain and mind: mechanisms and diseases" [Life Sciences Library]

 The 87th thematic exhibition is being held in the first floor hall of the Life Sciences Library in Kuramoto. The theme of this exhibition is "Brain and mind: mechanisms and diseases".

 What is the relationship between the brain and the mind? Each individual neural circuit is woven together to create the network of the brain. Although they are similar as human beings, no two brains are the same. Do different people have different brain networks that produce different minds? And is it possible for the mind to change when the brain is damaged?

 With the advancement of the understanding of the brain, it has become possible to understand the mind scientifically, and through magnetic resonance imaging (MRI) and other tests, it is possible to see the brain in a living state. In recent years, functional MRI (fMRI) and other techniques have made it possible to observe which brain regions perform what functions and what kind of network each brain region forms. This understanding of how the brain and mind work can lead to a better understanding of diseases. This is because brain malfunctions can manifest as diseases such as dementia, stroke, and involuntary movements. Knowing the diseases and properly diagnosing them will lead to creation of new treatments and saving of many patients.

 Why don't you take this opportunity to learn about the brain and mind and their diseases? The theme exhibition iPad introduces the websites of the Japanese Society of Neurology, the Japanese Society of Neuropathology, and the Japanese Society of Neurological Therapeutics.

 The exhibition will be open until Thursday, March 31. We look forward to seeing you there. We are also looking for your comments and requests in the thematic exhibition area. Please feel free to send us your comments when you stop by.

 For a list of past themed exhibits, please visit

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

Please check it out.