今回のテーマは「更年期を学ぶ」,監修は生殖・更年期医療学の安井敏之先生にお願いしています。
更年期とは,女性の閉経前後の期間,約10年間を指します。この期間に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを更年期症状と言い,その中でも症状が重く,日常生活に支障を来すものが更年期障害です。
更年期障害の主な原因は卵胞ホルモン(エストロゲン)の低下で,これに加えて,年齢に伴う体の変化,精神・心理的な要因,社会文化的な環境因子が複合的に影響することで症状が出ると考えられています。
日本人女性の場合,平均すると閉経は52歳頃に訪れることが多いので,一般に更年期とよばれる年齢は40代後半から50代後半にかけての一時期になりますが,生涯を通じた女性の健康の保持・増進は,産科婦人科学のすべての領域に通底する問題と言えます。
今回の展示では「更年期全般」「ホルモン補充療法」「漢方薬による治療」について書籍や学術雑誌,一般誌を展示し,導入的な内容から専門的な内容まで学ぶことができます。
安井先生の蔵書もお借りして展示しておりますので,ぜひご覧ください。
また,徳島保健所からお借りしたパネル「骨粗鬆症について」も展示します。こちらもあわせてご覧ください。
今回もiPadでは,テーマにちなんだアプリをご紹介しています。
①「漢方Library」…漢方関連書籍・情報誌・小冊子などを閲覧できるアプリ。安井先生監修の小冊子「漢方で更年期を乗り切る」をぜひご覧ください。
テーマ展示コーナーのiPadでお試しいただけますので,気軽に触ってみてくださいね。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
テーマ展示全景 |
(左)安井先生にお借りした資料 (右)徳島保健所でお借りしたパネル |
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