2019年6月27日木曜日

My Recommendations No.136「FACT FULLNESS」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔微生物学分野教授 藤猪英樹先生より,下記図書をおすすめいただきました。藤猪先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『FACT FULLNESS』(ハンス・ロスリング 他/日経BP社)

我々は、自分が持っている常識を基準に日々を過ごし、意見し、善悪の判断を行う。ところが、その拠り所であるべき常識だと思っていることが、いかに根拠に乏しく、思い込みによるものであるかを、例題を通してデータを読み解きながら気づかせてくれる。常識が本当の意味での真実なのか、思い込みなのかを知ることは、自身が陥りやすい思考パターンを分析修正する意味でもぜひ読んで欲しい。的確な判断をするにはどうすればよいかをまとめられており、プレゼンテーションはどうあるべきかまでも示唆される大変刺激的な内容です。


 

 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.135「発想法―創造性開発のために(改版)」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,顎機能咬合再建学分野教授 松香芳三先生より,下記図書をおすすめいただきました。松香先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

 『発想法―創造性開発のために(改版)』
(川喜田二郎 / 中公新書)

今日では広く用いられるようになりましたKJ法ですが、文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法です。データをカードに記述し、カードをグループごとにまとめて、図解し、まとめていく手法です。共同での作業にもよく用いられ、創造性開発に効果があるとされています。
本書はKJ法の基礎を利用する前に、読んでおきたい一冊です。続・発想法も出版されていますので、興味のある方は続けて読んでみてください。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年6月18日火曜日

第70回テーマ展示「電子書籍・電子ジャーナル 2019①」

 今回のテーマ展示では,オンラインで読める電子書籍・電子ジャーナルについてご紹介しています。電子書籍(電子ブック)は図書を,電子ジャーナルは雑誌の記事を電子化し,インターネット上で全文を読めるようにしたものです。

 近年身近になってきた電子資料,皆さんは普段から利用されているでしょうか?これらの資料は,持ち歩く必要が無い・「貸出し中で読めない」という状況が少ない・冊子体になる前にWebで利用出来るなど,様々なメリットがあります。
 同時アクセス数が制限されていたり,ダウンロードできる論文の数に上限があったりと,利用にもいくつか条件がありますが,上手く活用することで学習や研究のために大いに役立つと言えるでしょう。

 コーナーの各掲示物にはQRコードがついており,そこから資料にアクセスできますので,お手持ちのタブレットなどでご覧になってみてください。
 なお,展示の電子資料は学内のネットワークに接続したパソコンやタブレットからのみご利用になれますが,学術認証フェデレーション(GakuNin)を利用することで,学外から閲覧可能なものもあります。学術認証フェデレーションについては図書館のホームページにて詳細をご覧ください(※)。

 展示期間は7月4日(木)までとなっています。この機会にぜひ電子書籍・電子ジャーナルをお試しください!また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。


今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!

(※)電子ジャーナル・データベースのキャンパス外からのアクセスについて
https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/ejournal/remoteaccess.html
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2019年6月13日木曜日

今月のいずみ号(2019年6月)

本日6/13(木)は,市立図書館移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
私(職員K)は,久しぶりに行ったのですが,大勢の方が訪れていました。

個人的な話で恐縮ですが,仕事が休みの土曜日,いずみ号の他の巡回場所に本を借りにいくことがあります。どこの巡回場所も大盛況です。特に子どもさんがたくさん借りにきていて,いずみ号が到着してすぐは車内に入れない時もあります。
蔵本は人がまばらな時はゆっくり本が選べるので穴場のように思っていましたが,そうでもなさそうです。
今月の特集は,「ストレス発散!!」です。紹介されてる本には,「ネコあるあるフォト」や「マンガでわかる!感情的にならない方法」,「たのしい回文」,「人生はもっとニャンとかなる!」がありました。
田辺聖子さんの追悼特集もありました。
次回は,7月11日(木)14:30からです。
         
                                              KH

2019年6月5日水曜日

My Recommendations No.134「大学の未来地図~「知識集約型社会」を創る」

 附属図書館長 依岡隆児先生(社会産業理工学研究部社会総合科学域 国際教養系教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。依岡先生,ありがとうございます。

『大学の未来地図~「知識集約型社会」を創る』(五神真/ちくま新書)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

大学改革では良くも悪しくもお手本とされる東京大学、その総長による大学論です。紹介される取り組みは東大だからできるのではと思えるところもあり、やや楽天的すぎる感も否めないが、この本にはこれからの大学のあり方を議論する際に無視できないアイデアや情報が含まれています。また、地方国立大学の存在意義にも言及しています。
本書は、Society 5.0といわれる新しい社会像を見据えて、大学が未来社会のモデルとなるべく実践してきたことの報告です。「知識とそれを活用する人が集積する場」、それが大学だとして、目指すべき知識集約型社会の実現のために大学が重要であると説いています。また、国立大学が全国まんべんなくあるのはメリットである、そこには企業とは異なり長期的視点があり、高度な情報を行き来させるインフラとそれを扱うことができる人材がいるからだとしています。大学マネジメント面でも、大学関連ベンチャー企業支援(UTokyo IPC)のシステム構築など、創意工夫が随所に見られます。
本書はこのように、外圧として改革を捉えるのではなく、よりよい未来社会の実現のために大学は今こそ、主体的に行動すべきであるという姿勢を示しています。「大学改革、またか」と、うんざりしている向きにも、一読をすすめたい。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.133「自分を休ませる練習 〜しなやかに生きるためのマインドフルネス〜」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,歯科麻酔科学分野教授 北畑洋先生より,下記図書をおすすめいただきました。北畑先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『自分を休ませる練習 〜しなやかに生きるためのマインドフルネス〜』
(矢作直樹/文響社)

著者の矢作直樹氏は,麻酔科に始まり救急・集中治療,内科などを経て平成13年から東京大学大学院医学研究科の救急医学分野教授を務めていました。平成28年に任期満了により東大を退任後は,さまざまな分野で積極的に執筆活動を続けています。医師でありながら,自身が北アルプス鹿島槍北峯から1,000mも滑落して奇跡的に生き延びた経験から,独特な死生観を持っています。本書は3-4ページ毎に項目が分かれており,気軽にリラックスして読める構成になっています。「頑張りすぎる人はいいかげんになる」「今すぐ決めなくてもいい。やらなくてもいい」「自分が気持ちいいことを選ぶ」「長く生きるかではなく,どう生きるか」など,ありのままで生きるコツを救急医療の現場で生死を見つめてきた著者がやさしく解説してくれます。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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