マジ文章書けないんだけど ~朝日新聞ベテラン校閲記者が教える一生モノの文章術~
前田 安正 / 大和書房
一般に良い文章の条件として正確さ・わかりやすさ(明確)・読みやすさ(簡潔)が求められる。
本書は主語と述語の関係を明確にすることから始まり、最後にはわかりやすい文章が書けるように構成されている。
実際に文例をあげ、その改善例を示すことによって、よりわかりやい文章にするための方策を示している。
例えば、
1.格助詞の「が」と係助詞の「は」の機能を覚える(p.45)。
2.未知情報には「が」、既知情報には「は」がつく(p.55)。
3.同じ言葉、似たような表現を繰り返さない(p.45)。
4.何がどうしているのか、何が何を修飾しているのかなど、主語と述語の関係、
係り受けなどの関係を丁寧に抑える(p.90)。
5.つなぎの「が」「ので」「だが」などを使わない(p.98)。
6. 過去の出来事に現在形を上手く取り入れると、臨場感が生まれてくるなど。
さらに、流れに沿って論理が展開された文章には誰をも説得させる力があるのだ。
これから文章力を磨きたい学生・教職員にすすめる。
実はこの本が記念すべき100冊目になるはずだったのですが、入荷が今になってしまいました。徳島新聞記事(6月11日号)、ダ・ヴィンチ(7月号p.202)にも掲載されていましたが、吉本先生からのお薦めはもっと早かったのです。先にお知らせしたかったです。残念です。(この本の人気で在庫切れだったのでしょか。)
内容はストーリー仕立てで、謎のおじさんが出てくるそうです。面白そうです。
私も是非読んでみたいのですが、まずは皆さんから。
(G)