今回は徳島大学病院 精神科神経科助教,亀岡尚美先生に監修いただき,「知っておきたい認知症のこと」というテーマで図書・雑誌を展示しています。
認知症とは「生後いったん正常に発達した種々の精神機能が慢性的に減退・消失することで,日常生活・社会生活を営めない状態」と定義されています。
発症の最大のリスクファクターは加齢で,65歳以上の高齢者における有病率は8~10%程度と推定されています。患者数は,高齢者人口の増加に伴い,2020年には325万人にまで達すると予測されており,認知症をめぐる諸問題は,その与える影響の大きさから,社会全体で取り組んでいかなければならない課題となっています。
医療の分野では,診断基準の整備,画像診断技術の向上,治療薬の開発など,研究が進んでいますが,根治できる治療法が確立されていない現状では,認知症は後戻りすることのできない疾患と言えます。
認知症を予防,または進行を遅らせることはどこまで可能なのか,また,家族が認知症と診断されたとき,どのように向きあい,ケアすればよいのか。
本展示では,診断や治療に関する図書から,最新の研究動向を特集した雑誌,患者さんやそのご家族が自身の体験を語るインタビューを集めたサイトなどをご紹介しています。認知症に関する様々な疑問について考える時,参考になると思います。
展示期間は7月31日(月)までです。期間中,ぜひ蔵本分館1階ホール,テーマ展示コーナーにお立ち寄りください。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
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sm