2019年4月23日火曜日

My Recommendations No.130「史上最大の暗殺軍団 デンタルプラーク」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔保健衛生学分野教授 日野出大輔先生より,下記図書をおすすめいただきました。日野出先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『史上最大の暗殺軍団 デンタルプラーク』(奥田克爾/医歯薬出版)

入院患者さんへの「口腔ケア」は重要と聞くけれど、その根拠はどのようなことなのか、多くの方が簡単に知りたいと思っているのではないでしょうか。
本書は、デンタルプラークが口腔の病原因子として働くだけでなく、種々の生活習慣病や命を失う全身疾患にも関係していることをわかりやすく説明されている書籍です。これから歯科医療専門職を目指す学生さんの入門書としてだけでなく、予防医学に興味のある皆さんにもお勧めの1冊です。ぜひ、手に取ってご一読いただければと思います。



 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.129「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔顎顔面矯正学分野教授 田中栄二先生より,下記図書をおすすめいただきました。田中先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』(井上智洋/文春新書)

AIとは、コンピュータに知的な作業をさせる技術のことです。すでにiPhoneなどで動作する音声操作アプリのSiriは、ヒトの音声による命令を認識し、実行してくれます。2020年ごろには、AIが人に変わって運転するセルフドライビング(自動運転)技術が実現するといわれています。AIはヒトが行う様々な仕事を、ヒトの代わりに代行してくれる、ヒトにやさしい技術革新と考えられている反面、2030年以降のAIは経済や社会の在り方を大きく変えてしまう可能性があります。これまでヒトにしかできないと思われていた仕事がAIの登場によって、そのほとんどが代行できるようになり、ヒトにしかできないことが限られてくるのではとの懸念があるのです。本書では、これまでのAIの誕生から発達の歴史が紹介されているだけでなく、2030年ころに起こるとされている第四次産業革命以降の経済の在り方が記載されています。汎用のAIは多くの労働を消滅させ、経済の構造を根本的に変革するでしょう。最終章では、この予想を踏まえ、多くの労働が消滅した未来の世界に、ベーシックインカムがいかにふさわしい制度であるかが論じられています。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年4月22日月曜日

My Recommendations No.128「科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,口腔顎顔面補綴学分野教授 市川哲雄先生より,下記図書をおすすめいただきました。市川先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで』
(三田一郎/ブルーバックス 講談社)

医療の世界は、その人の人生観や宗教と深く関わる。またEBMとわざわざ言われるのは、医学はこれまでエビデンスに乏しいサイエンスあるいは技術であったためであろう。しかしその一方、サイエンス中のサイエンスである数学や理論物理学を専門としている人の多くはエビデンスとはほど遠い何かを信じている。高名な数学者の岡潔は「数学の本質は『論理ではなく情緒』」と言い切る。本書はノーベル物理学賞受賞者の益川英夫・小林誠を輩出した教室の教授であり宗教家でもある著者が、コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタインボーア、ハイゼンベルク、ディラック、ホーキングらの超一流の物理学者の宗教観と神を信じる事は科学と矛盾しないとことを、物理学史とからませながらまとめている本で、大変刺激的な内容である。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。
ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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My Recommendations No.127「生命科学クライシス―新薬開発の危ない現場」

 附属図書館副館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。

『生命科学クライシス―新薬開発の危ない現場』(リチャード・ハリス/白揚社)

それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。

独創的とおぼしき53件の研究を選んで追試したところ、結果を再現できたのは6件しかなかった (Nature 483:531–533, 2012)。さらに防ぎうる間違いがあまりにも多いのみならず、放置され数多く引用されていると言う。本書では再現性欠如の原因解析とともに、再現性問題の解決に向けた提案が以下に示されている。
1. 細胞株を検証する(誤認細胞株ではないか?)、2. 抗体の実験で適切な対照を置く(市販の抗体の4割に不備がある)、3. マウスの実験で適切な動物数を選択する(実験で用いる動物の数の決め方について説明している論文はほとんどない)、4. どんな仮説を試そうとしているのか実験に先立って決定すること(まず実験を行い、そのデータに合うように仮説を事後に立てていないか?)。これらの点を肝に銘じて実験に取り組む必要性を思い知らされる。また 「再現性の問題は科学者の訓練法から始まる」とのことから、生物医学教育の「場あたり的でない抜本的な立て直し」に取り組む必要に迫られている。


 本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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2019年4月18日木曜日

今月のいずみ号(2019年4月)

 新年度が始まり約3週間経ちましたが,皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて,本日4月18日(木)は市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。


 今回は『花の本特集』です。気候も暖かくなり,あちこちにきれいな花の見られる季節になりましたね。よく目にする花の名前や花言葉を調べたり,フラワーアレンジメントを楽しんだり……皆さんも,この機会に花に親しんでみては?


下段は『紙幣の人物特集』。紙幣も刷新されますね。

 次の巡回日は,5月17日(金)です。令和元年もどんどんいずみ号をご利用くださいね!
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2019年4月16日火曜日

「My Thesis(私の学位論文)」 口腔顎顔面矯正学分野 田中栄二先生

口腔顎顔面矯正学分野教授 田中栄二先生がMy Thesis(私の学位論文)の紹介文をお送りくださいました。
田中先生、ありがとうございました。

紹介文の全文は、下のリンクまたはタイトル部分の画像をクリックするとお読みいただけます。
ぜひご覧ください。

「My Thesis(私の学位論文)」医歯薬学研究部 口腔顎顔面矯正学分野 田中栄二

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/support/my_thesis/pdf/my_thesis_dent_tanaka-201904.pdf

※My Thesis(私の学位論文)これまでの紹介文など関連記事は,ラベル「My Thesis」からどうぞ!
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2019年4月15日月曜日

My Recommendations No.126「胎児のはなし」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,附属図書館副館長 吉本勝彦先生(分子薬理学分野教授)より,下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。
 それでは,お寄せいただいた書評と併せてご紹介します。

『胎児のはなし』(最相葉月, 増崎英明/ミシマ社)

「見えるようになってきた胎児」に焦点を当てた本だ。超音波検査の発達により分娩予定日が正確に推定可能となったことは、産婦人科における超音波の最初で最大の貢献だそうだ。学生時代の教科書(最新産科学正常編、文光堂、昭和52年3月)では、超音波断層法に関するわずか半頁のみの記載だったことより、現在はまさに「三次元画像による胎児の詳細な可視化」が実現していることを再認識した。また超音波検査による「胎児に表情があること」や「胎児は鼻から羊水を吸って、それを鼻からピューと外に出すこと」の発見も驚きだ。
本書ではベールに包まれていた胎児の生態が分かりやすく解説されている。一読すれば、好奇心が一層掻き立てられること間違いなし。



 本日より蔵本分館1階ホール My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひお手に取ってご覧くださいね!
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2019年4月2日火曜日

第69回テーマ展示「食事と健康 ~一人暮らしを始めるあなたに~」

 いよいよ4月,新入生のみなさん,ご入学おめでとうございます。そして,在学生のみなさんは進級おめでとうございます。

 新年度とともに開始した今回のテーマ展示は,新入生向け企画として「食事と健康 ~一人暮らしを始めるあなたに~」というテーマで,臨床食管理学分野教授・竹谷 豊先生に監修いただいた図書を展示しています。

 健康で充実した大学生活を送るためには,バランスの取れた美味しい食事が欠かせません。本展示では,献立本や初心者にも作りやすいレシピ集をはじめ,みなさんが日々の栄養バランスを考えるうえで役立つ資料や読み物など,食生活にまつわる様々な本を集めました。
 もちろん,普段から食生活に気をつけている,自炊はお手のものというみなさんにも興味を持っていただける本を多く取り揃えていますので,ぜひご覧くださいね。

 また,展示コーナーに設置したiPadでは,テーマにちなんだアプリをご紹介しています。こちらもどうぞご覧ください。

○あすけんダイエット 体重記録とカロリー管理アプリ
簡単な食事の記録をつけることで,カロリー計算・体重管理が出来るアプリ。14種類の栄養素をもとに,栄養士からの役立つアドバイスも。

 これから始まる新生活,様々な場面で図書館に足を運ばれることと思います。試験勉強やレポートの作成をはじめ,グループ学習,勉強の合間の息抜きにと蔵本分館をどんどんご活用ください!

展示期間は4/1(月)~5/31(金)です。

今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてくださいね!
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2019年4月1日月曜日

ご自由にお持ち帰りください!(処分対象の雑誌)

蔵本分館2階ブラウジングコーナーの雑誌で,保存期限が過ぎ処分対象となったものを,今年も1階リフレッシュコーナーに置いています。

どうぞご自由にお持ち帰りください。

(雑誌の付録がブックトラック横の段ボール箱に入っています。こちらも雑誌同様ご自由にお持ち帰りいただけます。お早めにどうぞ!)

なお,ここに置いてある雑誌以外に,処分対象の新聞もあります。ご入用でしたらお気軽に職員までお問い合わせください。


           
    

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