『世界を救った日本の薬 画期的新薬はいかにして生まれたのか?』(塚﨑朝子/講談社)
それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。
日本人が生みだした初の合成医薬品は長井長義氏により開発されたエフェドリンだ。その後、世界の売上高が年間10億ドルを超えた日本発の最初の薬はジルチアゼム塩酸塩(カルシウム拮抗薬)である。本書では、このほか大村智氏が発見したイルベメクチン(駆虫薬)、本庶佑氏が開発したニボルマブ(がん免疫治療薬)、大塚製薬のアリプラゾール(非定型統合失調症薬)や徳島大学薬学部教授を務めた藤多哲朗氏により見出されたフィンゴモリド塩酸塩(免疫抑制薬)などが紹介されている。いずれもシーズの発見から薬の承認を得るまでの詳しい経緯や研究者の創薬に対する執念が描かれている。薬学部学生のみならず医療系学生・教職員にオススメの本。
本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
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