2025年10月31日金曜日

第106回テーマ展示「血液内科」展示のお知らせ

蔵本分館では第106回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

今回は、血液・内分泌代謝内科学分野 教授 松岡 賢市先生に監修いただき、「血液内科」をテーマに関連書籍を展示しています。松岡先生からいただいたコメントをご紹介します。

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 血液内科は、「はたらく細胞」を実際の医療で体感できる分野です。造血幹細胞から白血球・赤血球・血小板の3つが分化する――このシンプルなサイエンスのどこに異常があるのかを見極め(診断)、そして思い切って「おりゃっ!」と修理する(治療)。貧血や出血など身近な病気から、白血病に対する造血幹細胞移植やCAR-T細胞療法といった最先端医療まで、診断から治療を一貫して担います。
  全身を診る広い視点を持ち、科学的な思考と人間的な眼差しを両立させる――それが血液内科のスタイルです。免疫療法や分子標的療法など、多くの革新的治療はこの分野から生まれ、今も進化を続けています。
  徳島大学血液内科チームは、血液疾患に対する治療密度指標で全国トップクラスを誇ります。移植・免疫細胞療法センター(TCU)を舞台に、科学と人間性の両面から挑み、患者さんの人生を特等席で見守る――これこそが、血液内科の醍醐味です。
  あなたも、「リアルはたらく細胞」の世界に触れてみませんか?

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テーマ展示のコーナーでは、「徳島大学血液・内分泌代謝内科」、「日本血液学会」、「日本造血・免疫細胞療法学会」、「米国血液学会」、「TVアニメ「はたらく細胞!!」」のホームページも紹介しています。



展示期間は2026年1月15日(木)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。

また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧

https://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/library/exhibit/theme

ぜひチェックしてみてください!

2025年10月21日火曜日

今月のいずみ号 令和7年(2025年)10月

10月16日(木)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。


今月は「覆面本!~ヒントをたよりに借りてみよう!」と題した、いずみ号イベントを行っていました。

表紙が隠されており、とてもわくわくします!


「リサイクル本」もあります。市立図書館で役目を終えた本たちです。


最大20冊まで借りることができます。返却期限は、次回のいずみ号の巡回日までです。

次回は 令和7年11月18日(火)14:30 長井記念ホール前到着予定です。
是非、ご利用ください。

2025年10月17日金曜日

My Recommendations No.193「35歳の哲学者、遺伝性がんを生きる : それでも子どもを望むということ」

徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生、ありがとうございます。


35歳の哲学者、遺伝性がんを生きる : それでも子どもを望むということ

飯塚 理恵 [著] 幻冬舎 (2025/5/14)


それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。


不妊治療中に乳がんが見つかった32歳の哲学者が、遺伝性乳がん卵巣がん症候群の原因遺伝子であるBRCA2の病的変異を有することが判明した。このため右側乳がんの切除時に、左側乳房も予防的切除を受けた。 将来、子どもは欲しいが、できるだけ変異を受け継がない子どもが欲しいとの思いから、受精胚における特定の遺伝子変異の有無を調べるPGT-M(着床前胚遺伝子変異検査)を望んだが、国内では学会による厳しい要件があるため、考え抜いた末、海外でPGT-A(着床前胚染色体異数性検査、国内では2025年9月に高年齢の不妊症の夫婦にも適用する方針が示された)とともに本検査を受けた。 本書では、女性のリプダクティブ・ライツに対する未成熟さ、ネガティブな評価を含む命の「選別」と不妊治療の現場で実施されている胚の「選択」の違いなどの倫理的問題を、どう考えるべきかを我々に問いかけている。 遺伝性内分泌腫瘍を研究テーマとしてきた私にとって、「遺伝とがん」の抱える問題について再考させられた書である。




  本日(10/17)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。




                                                                                        YB

2025年10月15日水曜日

文献検索講習会を開催します

蔵本分館では図書・雑誌の探し方やデータベースの使い方等を、実習を交えながら紹介する講習会を開催します。 

徳島大学の学生・教職員の方であればどなたでもご参加いただけます。 

資料がうまく探せない、データベースで検索したけどその論文をどうやって入手したらよいかわからない・・・そんな方はぜひご参加ください。 

 

【内容】 

  ・文献検索の基礎 

  ・図書や雑誌の探し方(OPAC 検索) 

  ・医学関連分野の文献データベース検索実習 

   【国内文献編】医中誌Web 

   【海外文献編】PubMed 

 

【対象】本学の学部学生・大学院生・教職員 

 

【日時】 

■ 国内文献編 

   10 月27 日(月) 15:30 ~ 16:30 

   10 月28 日(火) 15:30 ~ 16:30 

■ 海外文献編 

   10 月30 日(木) 15:30 ~ 16:30 

   10 月31 日(金) 15:30 ~ 16:30 

 ※要申込(申込のあった日時のみ開催します) 

 

【会場】蔵本分館2 階 マルチメディアルーム 

(参加申込数によってはミーティングルーム、グループ学習室で実施) 

 

【申込方法】 申込フォーム からお申込み下さい。 

※ 申込締切 10 月23 日(木) 

 

文献検索講習会のポスター 


 

※ ゼミ単位・授業単位での講習会申込みも受け付けています。 

   こちらは先生のご都合のよい日時にあわせて開催可能ですので、お気軽にご連絡ください。 

2025年10月9日木曜日

特別展示「ノーベル化学賞 2025」

先日の、大阪大学坂口先生のノーベル生理学・医学賞受賞に続き、京都大学の北川進先生も、金属有機構造体の開発でノーベル化学賞を受賞されましたので、蔵本分館でもそれぞれの先生の著書や論文関連本を展示しています。ぜひご覧ください!



                               Y.B.

2025年10月8日水曜日

My Recommendations No.192「緩和ケアをポジティブに変える本 : つらさを抱える患者にできることはもっとある」

徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生、ありがとうございます。


緩和ケアをポジティブに変える本 : つらさを抱える患者にできることはもっとある

廣橋猛 [著] 日経BP (2025/9/16)


それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。


甲状腺がんの手術を受けた著者は、緩和ケアを諦めでなくポジティブに変える必要性を強調している。がん治療終了後に緩和ケアを開始と誤解している治療医が多いのが問題で、早期から緩和ケアを開始すると患者の人生が確実に変わるという。 「ボヤのうちに消火」が鎮痛薬使用の鉄則、食事が難しい終末期にはガリガリ君がお勧め、エンシュアリキッドにブラックコーヒーや牛乳を混ぜると飲みやすい、吐き気の原因に応じて制吐薬を選択などが、緩和ケアや訪問診療の場において参考になる。 著者がカルテで最初に見るのは患者の住所欄で、患者の生活を想像する上で手がかりとなるという。全くの同意見で、住所を機に会話が広がることが多い。




  本日(10/8)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。




                                                                                        YB

2025年10月7日火曜日

特別展示「ノーベル生理学・医学賞 2025」

このたび、坂口 志文 大阪大学特任教授が免疫の暴走を抑える「制御性T細胞」の研究において、2025年のノーベル生理学・医学賞を受賞されたことを記念し、蔵本分館でも同分野に関連する本を展示しています。ぜひご覧ください!




                               Y.B.