2021年2月3日水曜日

My Recommendations No.151 「SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿」

 徳島大学名誉教授吉本先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。


 『SWITCH(スイッチ)オートファジーで手に入れる究極の健康長寿』 
ジェームズ・W・クレメント、クリスティン・ロバーグ、児島 修 訳/日経BP

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

健康長寿は万人の望みである。その解決策は、ノーベル生理学・医学賞受賞者である大隅良典先生によりメカニズムが解明された「オートファジー」を誘発することだという。

オートファジーは「細胞が飢餓状態に陥った時、自らの一部を分解し栄養に変える仕組み」だけでなく「細胞内の浄化の役割」があり、後半の役目が長寿に重要だ。

カロリー制限や間欠的断食、超低糖質食が寿命を延長することは動物実験で証明されており、その機構は「オートファジーを活性化させ細胞内の欠陥物を取り除く」ことで、ガンの増殖を止め、代謝を正常に保つことによる。

そこで、日常の生活でオートファジーを誘発するためのガイドラインが具体的に示されている。著者の提案に対し、実行可能性など批判的な視点も持って読み進めてほしい。



本日(2/3)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひ手に取ってご覧ください。                  KH