子どもは大人に比べて体が小さく,あらゆる臓器が発育の途上にあり,その機能も未発達です。また,体の機能の調節も大人と同様にはいかないことに加え,成人との最も大きな違いはこうした機能がどんどん変化してゆくこと,すなわち成長するという点です。「子どもは大人のミニチュアではない」とよく言われるように,小児科では,このような子どもの特徴を熟知した上で診察をおこない,独自の経過を辿る子どもの疾患において適切な治療を試みる必要があります。
現在の日本は少子化傾向にありますが,医学の専門分化や小児医療の進歩に伴い,小児科医の需要は寧ろ高まっています。そこには,一般の人々への医学知識の普及による「小児の専門医である小児科医に診てもらいたい」という意識の高まりも見受けられます。病状の急変しやすい子どもの疾患に救急対応する為の増員も求められているほか,虐待対策などの社会医学や周産期医療,思春期医学,小児精神医学といった分野での新たな需要もあります。こうしたことからも,現代社会における小児科医への期待はますます高まっていると言えるでしょう。
小児医療,小児科学について,皆さんもこの機会に学んでみませんか?
展示期間は2月11日(月)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
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