2021年6月15日火曜日

My Recommendations No.156 「人間にとって教養とはなにか」

  依岡隆児先生(社会産業理工学研究部社会総合科学域 国際教養系教授)より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。依岡先生,ありがとうございます。

『人間にとって教養とはなにか』
(橋爪大三郎/SB新書)

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

著名な社会学者である筆者が、この本ではコロナ禍のなかZoomを使った「語り下ろし」を試みています。ネットを使った編集者たちとの協働作業となっているため、対話形式ではないが、紙の向こうには対話の相手がいる。おかげで、堅苦しくならず親しみやすい言葉づかいで書かれています。教養がある人は、「ラジオ局で言えば、AM放送のほかにFM放送のチャンネルをもっているようなもの」とか、おしゃれと教養は似ている、本当におしゃれな人は流行に振り回されないといった調子です。

「教養のある人」だけが得られることは「思いこみ」から自由になることだと述べています。また「本はすべての学びの基本」であり、ひとつながりの人間の叡智に触れられるようにするとも言います。読むのが苦手な人には速く読まなくていい、実用書から読もうと呼びかけつつも、古典と出会いオリジナルに触れてみることの重要性を説き、紙の本が基本であるとはしながらも、SNS活用法も指南してくれる。

教養なんて意味がない、古臭いと思っている人も、本書を読むと教養の本当の意味に気づかされることでしょう。大学で学び始めたばかりの皆さんにおすすめです。



本日(6/15)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。             KH

2021年6月11日金曜日

今月のいずみ号 令和3年(2021年)6月

 本日6月月11日(金)は,徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

今週はずっと「照り梅雨」。夏日が続きます。雨傘を日傘に、「いずみ号」を待ちました。


先月は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため運休でした。

2ヶ月ぶりの「いずみ号」です。

今月のテーマは・・・・・・6月=「june bride」にちなんで「恋」。
     次回は、 
14:30 長井記念ホール前到着予定です。ぜひ、ご利用ください。

                                   K O

2021年6月7日月曜日

第84回テーマ展示「レポート・論文の書き方」

 蔵本分館では第84回テーマ展示を1階ホールにて行っています。今回のテーマ展示では,「レポート・論文の書き方」に関する本を紹介します。

レポートや論文は、形式に則った学術的文章です。文学的な才能は必要ありません。
学びの中で体得した学問的な思考や方法を、表現するための手法を身につけましょう。

さらに展示のiPadでは、論文執筆に必要な参考文献の収集・管理ソフト「Mendeley機関版」を紹介しています。従来から無料版の利用が可能でしたが,20214月より機能強化された「Mendeley 機関版」を利用できるようになりました。

展示期間は727日(火)までとなっています。

また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧は

http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。ぜひチェックしてみてください!

                                                                                    K O



2021年5月12日水曜日

My Recommendations No.155 「起業の天才!」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。

吉本先生,いつもありがとうございます。


起業の天才!
(大西康之/東洋経済新報社


それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

リクルート事件で汚名を残した江副浩正。ところが、江副は自分にはない才能をもつ人材を見つけだし、その人を活かすマネジメントの天才だった。社員に対し「君はどうしたいの?」と問いかけ意見を求める。「じゃあそれ、君がやってよ」と畳み掛けるのだ。こうして若い社員のモチベーションを高めたため、彼らは自ずから徹夜や休日出勤した。

また、江副が次の時代に経済を動かすのは「モノ」ではなく「情報」だと1985年の時点で気づいていたのに驚かされ、先見性を有した起業の天才であることを痛感させられる。

                   

本日(5/12)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。       KH

2021年4月27日火曜日

蔵本分館 案内動画を追加しました

 徳島大学附属図書館 本館(常三島キャンパス)案内動画に引き続き,蔵本分館の館内案内動画を公開しました。

入館方法や自動貸出機の使い方もご覧いただけます。

蔵本分館 館内案内動画(約3分)

(m)


2021年4月26日月曜日

My Recommendations No.154 「沙林 偽りの王国」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。吉本先生,いつもありがとうございます。


沙林 偽りの王国帚木 蓬生/新潮社

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

大きな傷跡を残したサリン事件。1994年に松本で、1995年東京の地下鉄で起こった。毒物事件が発生するたびにマスコミや警察から意見を求められるほど薬物中毒に詳しい沢井教授が主人公だ。サリン以外にもイリペット(マスタードガス)、ホスゲン、VX(サリンより強力)も別の場面で用いられたという。沢井教授により詳細に記載された意見書からは被害者の病状が鮮やかに脳裏に浮かぶ。

その他、九州大学での衛生学の講義内容、裁判所での証人召喚の様子も興味深く読ませる。本書は小説というよりノンフィクションそのもので、後世に伝えるべき事件記録となる書である。

                                                        


本日(4/26)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。                      KH

2021年4月22日木曜日

My Recommendations No.153「寿命遺伝子 なぜ老いるのか 何が長寿を導くのか」

 徳島大学名誉教授吉本先生より,My Recommendationsコーナーに下記図書をおすすめいただきました。

吉本先生,いつもありがとうございます。


 
寿命遺伝子 なぜ老いるのか 何が長寿を導くのか』 
 (森 望 /講談社 

それでは,お寄せいただいた書評をご紹介します。

摂取カロリーを減らせば寿命が長くなる。そのメカニズムにサーチュイン遺伝子が関与し、赤ワインに含まれるレスベラトロールが注目を浴びた。本書では線虫、酵母、ショウジョウバエ、マウス、ヒトをモデルとして得られた12種類の寿命遺伝子の発見の経緯が詳しくまとめられ、その遺伝子間の連携も図12-1にわかりやすく示されている。

また「実験者と研究者と科学者」の記述は的を射ており同感できる。さらに、互いに競い合った寿命遺伝子ハンターたちの素顔が巻末に描かれているのも参考になる。本書により寿命遺伝子研究がまるわかりとなること請け合いだ。

                                               

本日(4/22)より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひ手に取ってご覧ください。                                                                                                                        KH