蔵本分館では第100回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
今回は、徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生に監修いただき、「生活習慣病」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。吉本先生からいただいたコメントをご紹介します。
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「生活習慣病」は、食事、運動、喫煙、飲酒、休養、睡眠などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。
40~60歳くらいの働き盛りに多い疾患で、発症に生活習慣が深く関与している「成人病」という概念を、故日野原重明先生の提唱により1996年から「生活習慣病」と呼び変えることになった歴史があります。
生活習慣と関連する疾患としては、高血圧・糖尿病・脂質異常症・心筋梗塞・狭心症・高尿酸血症・アルコール性肝疾患や非アルコール性脂肪肝・肺気腫・一部のがん・歯周病などがあります。
2024年1月に公表された「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 」においては、成人は1日60分(約8000歩)以上、高齢者は1日40分(約6000歩)以上のウォーキングや、成人・高齢者ともにスクワットなどの筋トレを週2~3回行うことを推奨しています。
また、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(2024年2月)では、飲酒量は純アルコール量(グラム)で把握すること、そして飲酒量が少ないほど飲酒によるリスクは減少すること、さらに高血圧、女性の脳出血、男性の胃がんは少しでも飲酒すると発症リスクが上がることが示されていますので、過度な飲酒は避けるべきです。
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皆さんも、この機会に「生活習慣病」について学んでみませんか?
○テクとく
「テクとく」は、徳島県が県民の健康づくりへの意識向上を図るために運用している、健康サポートアプリです。
日常のウォーキングや健診、健康関連イベントなどへ参加することで楽しみながら健康ポイントをゲットすることができ、ポイントが貯まると特典が受けられます。
展示期間は10月31日(木)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。
また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/index.html
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!