2024年7月26日金曜日

第100回テーマ展示「生活習慣病」展示のお知らせ[蔵本分館]

蔵本分館では第100回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

今回は、徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生に監修いただき、「生活習慣病」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。吉本先生からいただいたコメントをご紹介します。 

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「生活習慣病」は、食事、運動、喫煙、飲酒、休養、睡眠などの生活習慣が深く関与し、それらが発症の要因となる疾患の総称です。

4060歳くらいの働き盛りに多い疾患で、発症に生活習慣が深く関与している「成人病」という概念を、故日野原重明先生の提唱により1996年から「生活習慣病」と呼び変えることになった歴史があります。

生活習慣と関連する疾患としては、高血圧・糖尿病・脂質異常症・心筋梗塞・狭心症・高尿酸血症・アルコール性肝疾患や非アルコール性脂肪肝・肺気腫・一部のがん・歯周病などがあります。

20241月に公表された「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 」においては、成人は160分(約8000歩)以上、高齢者は140分(約6000歩)以上のウォーキングや、成人・高齢者ともにスクワットなどの筋トレを週23回行うことを推奨しています。

また、「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」(20242月)では、飲酒量は純アルコール量(グラム)で把握すること、そして飲酒量が少ないほど飲酒によるリスクは減少すること、さらに高血圧、女性の脳出血、男性の胃がんは少しでも飲酒すると発症リスクが上がることが示されていますので、過度な飲酒は避けるべきです。

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皆さんも、この機会に「生活習慣病」について学んでみませんか?

 
また、展示コーナーに設置したiPadでは、テーマにちなんだアプリをご紹介しています。こちらもどうぞご覧ください。

○テクとく

「テクとく」は、徳島県が県民の健康づくりへの意識向上を図るために運用している、健康サポートアプリです。

日常のウォーキングや健診、健康関連イベントなどへ参加することで楽しみながら健康ポイントをゲットすることができ、ポイントが貯まると特典が受けられます。



展示期間は1031日(木)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。

また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/index.html

から見ることができます。

ぜひチェックしてみてください!

 

2024年7月11日木曜日

今月のいずみ号 令和6年(2024年)7月

本日 7月11日(木)は 徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

厳しい暑さが続いている中、いずみ号が到着しました。

今回も、到着後まもなく利用者さんたちが集まってきました。


今月のテーマは「夏休み 読書感想文におすすめの本」でした。


最大20冊まで借りることができます。返却期限は 次回のいずみ号の巡回日まで です。


なお、徳島市立図書館との連携事業で 本日から7月17日(水)まで リユースお宝市も開催されています。

はこらいふ図書館の古本が無料でもらえます。

図書館の蔵本分館で実施されておりますので、興味がある方はぜひお立ちよりください。

次回のいずみ号の巡回は 令和6年8月16日(金)14:30 長井記念ホール前到着予定です。
是非、ご利用ください。
                              Y.B.



2024年7月9日火曜日

My Recommendations No.179「東洋医学はなぜ効くのか : ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム」

 徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

 吉本先生、ありがとうございます。

「東洋医学はなぜ効くのか : ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム」
山本 高穂 (著)、大野 智 (著)    講談社 (2024/5/16)

それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。

鍼灸や漢方薬はなぜ効くのだろうか。漢方薬については薬理学での講義歴があり、クリニックにおいても数種だが処方している。しかし、鍼灸について学んだ医療従事者は僅かだろう。私自身も抜歯時に手に鍼治療を行うと痛みが軽減されると45年前の講義で聞いた覚えしかない。

近年、鍼灸効果の作用機序の一部が西洋医学の手法で解明されている。鍼灸の刺激が神経ネットワークを通じて、ドパミンなどの神経伝達物質や自然免疫を担う免疫細胞を巻き込んで多様な作用を及ぼしている機構が明らかになり、鍼灸により慢性疼痛の治療のみならず、経皮的耳介迷走神経刺激による関節リウマチなどの自己免疫疾患を治療する試みが米国で始まっているのだ。また361種のツボのうち、足三里というツボには「足三里―迷走神経―副腎髄質」を介して抗炎症作用をもたらす特定の感覚神経が存在することがNature誌(2021)で公表された。漢方薬においては代表的な19種を取り上げ、それらの作用機序を分かりやすく示している。



  本日(7/9)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。    

                                                                                        YB