2023年8月1日火曜日

第96回テーマ展示「創薬新時代」

  蔵本分館では第96回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

 今回は,生物有機化学分野教授 南川典昭先生に監修いただき「創薬新時代」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。
  

 薬学研究の醍醐味の一つは創薬化学研究です。薬物と酵素や受容体がどのように相互作用するかを予測し,そこから分子の構造を変更し,有機化合物を医薬品へと発展させていきます。当然,ヒトに使用する物質ですから毒性があっては困ります。これを低減させるのも分子の構造です。本テーマ展示では,皆さんが聞いたり,実際に服用したことのある低分子医薬品の分子設計の考え方を理解できる書籍をまとめました。

 また近年,新しい創薬モダリティーとして核酸を用いる医薬品(核酸医薬品)の開発研究が活発に進められています。これらは,主にタンパク質を標的とする低分子医薬品とは異なり,DNARNAを標的とし,その機能の制御を核酸によって行おうとするアプローチです。また新型コロナウイルスによるパンデミックの救世主となったmRNAワクチンもこれから益々発展する研究分野です。今後,医療に関わる皆さんが,この核酸医薬品やmRNA医薬品に関わる機会も増えてくると思います。

皆さんも,この機会に「創薬新時代」について学んでみませんか?

テーマ展示のiPadでは,「徳島大学薬学部生物有機化学」のホームページを紹介しています。
 

  

展示期間は1031日(火)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。

ぜひチェックしてみてください。

KO