2023年1月12日木曜日

第93回テーマ展示「形成外科学」

 蔵本分館では第93回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
 

 今回は,形成外科学分野教授 橋本一郎先生に監修いただき,「形成外科学」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。
  
 

「形成外科学」は全身の体表面を診療領域とする外科学です。先天的または後天的に失ったり変形した部分を修復します。特に,組織や臓器を「造る外科(再建外科)」として,ほかの外科と大きな違いがあります。再建の方法については,体表およびその近傍組織に広く及ぶことから,他の診療科と重複していることも多くチーム医療による連携によって,個々のオーダーメイド的な治療がおこなわれています。 

さらに,組織工学,再生医療,創傷治癒といった様々な最新の基礎研究と密接な関連をもっていることから,数多くの新しい治療法が報告され続けています。 

また,体表面の変形や異常は,患者にとって精神的なハンディキャップです。「形成外科学」は,手術により修復することで,患者の精神的・心理的負担を軽減しています。その意味で「QOL (quality of life)の外科」ということも出来ます。術後評価としては,機能面に加えて整容的,美容的な側面が重視されます。外科学の中では唯一,術後の美しさが求められる分野です。 

 皆さんも,この機会に「形成外科学」について学んでみませんか? 

テーマ展示のiPadでは,「一般社団法人 日本形成外科学会」のホームページを紹介しています。
 

展示期間は330日(木)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。 

今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/

から見ることができます。

ぜひチェックしてみてください。
 

 KO