2019年10月23日水曜日

My Recommendations No.144「ローマ人の物語」

 今回のMy Recommendationsコーナーには,生体材料工学分野教授 濵田賢一先生より,下記図書をおすすめいただきました。濵田先生,ありがとうございます。
 それでは,いただいた書評と併せてご紹介いたします。

 『ローマ人の物語』(塩野七生 / 新潮社)

「(試験がなければ)歴史は面白い!」
史実に基づいてはいるが歴史書ではなく,ローマ社会とローマ人の生き様の変遷を著者の視点で叙述した壮大な物語である。歴史の授業で習うハンニバルやユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)といった英雄たちの活躍だけではなく,衰退期に入ったローマを支えようとした普通の人々の絶望的な努力や,ついには瓦解したローマの終焉までを生き生きと描いている。ローマ社会は西洋社会の原点といわれるが,その間には大きな隔たりが存在し,その隔たりが宗教によって形成されたことに気付かされると,宗教が現代に続く西洋社会に与えた影響の大きさが実感できる。
高校で世界史を選択しなかったが,物語が好きな方にお勧めする。



本日より,蔵本分館1階ホール,My Recommendationsコーナーに展示しております(※)。ぜひ手に取ってご覧くださいね!
※全43巻のうち,1巻と2巻を展示中です。3巻以降は2階中央閲覧室に配架していますので,お探しの際はご注意ください。

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2019年10月18日金曜日

第73回テーマ展示「噛み合わせ」

 蔵本分館では第73回テーマ展示を1階ホールにて行っています。今回は顎機能咬合再建学分野教授 松香芳三先生に監修いただき,「噛み合わせ」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。 

 歯の噛み合わせとは,上顎と下顎を閉じた時の,上下の歯の接触する状態を言います。近年では,噛み合わせが全身に与える影響について広く知られるようになりました。
 「正しい噛み合わせ」の基準としては,歯並びや歯の高さに問題が無いことなどがすぐに思い浮かびますが,噛み合わせにはこうした口の中の状態をはじめ,頭蓋骨の位置や体の歪み,顎の位置といった複数の要素が密接に関係しています。噛み合わせがずれて「悪い噛み合わせ」(=不正咬合)が発生すると,バランスを取るために,肩凝りや腰痛のほか,関節の歪みが発症することもあります。また,神経やホルモン系統にも異常が発生し,生体のバランスが崩れる可能性もあります。
 良い噛み合わせを実現するためには,虫歯や抜けた歯を放置せず治療を適切におこなうことはもちろん,「噛み癖」を直すこと,食生活や姿勢を見直すことなど,日常生活を総合的に改善することが肝要です。

皆さんも,この機会に噛み合わせについて学んでみませんか?

 展示期間は12月5日(木)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。


今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
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2019年10月11日金曜日

今月のいずみ号(2019年10月)

 台風の近づいている今日この頃,朝晩は少しずつ涼しくなってきましたが,皆さまいかがお過ごしでしょうか。さて,10月10日(木) は市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。やはり「読書の秋」ということもあり,今回も多くの方が訪れていました。


 今回は『徳島を知ろう』特集です。民話や徳島の偉人に関する本,阿波踊りや藍染めについての本がありました。この機会に郷土について学んでみるのもいいかもしれませんね。


 次の巡回日は,11月14日(木)です!次回もぜひいずみ号をご利用ください。
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