『信長の原理』
(垣根涼介 / KADOKAWA)
それでは早速,お寄せいただいた書評をご紹介します。
「働きアリの法則」を知っているだろうか?よく働くアリが全体の2割、普通に働くアリが6割、何もしていないアリが2割に分かれるという法則だ。最近、本法則に基づく集団は長続きすることが明らかにされた(長谷川英祐『働かないアリに意義がある』KADOKAWA、2016年)。
しかし信長は「2:6:2の法則」に気付きながらも、全家臣に上位20%の立場で戦さに臨むことを求め、下位20%に相当すると家老級でも用済みとして放り出された。例えば、光秀は信長から駄目アリと思われる時が来るかもしれないと危惧するなど、次第に心理的に追い詰められ「本能寺の変」に至った。読み応えのある大作の歴史小説だ。
本日より蔵本分館1階ホール My Recommendationsコーナーに展示しています。ぜひお手に取ってご覧くださいね!
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