総合診療,すなわちプライマリ・ケア(primary care)の意味合いは幅広く,1996年の米国国立科学アカデミー(National Academy of Sciences, NAS)による定義によると,「患者の抱える問題の大部分に対処でき,かつ継続的なパートナーシップを築き,家族及び地域という枠組みの中で責任を持って診療する臨床医によって提供される,総合性と受診のしやすさを特徴とするヘルスケアサービス」と説明されています。
言い換えれば,あらゆる健康上の問題や疾病に対する広い知識を活かし,時に専門科および地域の医療機関・サービスとの連携や予防医学的なアプローチを行いながら,複数の症状や疾患を抱える患者さんが必要かつ適切な治療を受けられるようにすることが総合診療の主旨であり目的であると言えるでしょう。
高齢化や生活習慣の変化に伴う慢性疾患の増加,また,疾病の多様化が注目される現代日本においては,多種多様な疾患や健康問題への領域を問わない総合的な対応が求められており,2018年にはこうした診療のスペシャリティとして「総合診療専門医」が発足するなど,総合診療の必要性と今後の展開への期待はますます高まっています。
皆さんも,これを機に総合診療への関心と理解を深めてみませんか?
展示期間は7月12日(木)までとなっています。皆さんのご利用,お待ちしております。また,テーマ展示コーナーでは皆さんのご意見やリクエストをお待ちしております。今後の展示の参考にさせていただきますので,お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せくださいね。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
http://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
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