本日、1月17日(金)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。
是非、ご利用ください。
Y.B.
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本日、1月17日(金)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。
蔵本分館では第102回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
今回は、口腔顎顔面形態学分野 教授 馬場 麻人先生に監修いただき、「解剖学」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。馬場先生からいただいたコメントをご紹介します。
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「解剖学」は基本的には動植物体の構造をきわめる学問ですが、ときには「くるまのかいぼう」などと使われるように、対象物の構造(外部および内部)を理解することでもあります。もちろん、本テーマ展示では「人体解剖学」が念頭にありますが、これは「ヒトのからだの構造と機能、そして病態と予防・治療方法」を理解する上で最初のステップとなります。
さて、上のように書くと、解剖学の目指すものが「医療の対象としてのヒト」を理解するというように考えてしまうかもしれませんが、まずは「自分自身のこと」を知ると考えてみるのはどうでしょう。身体の表面から触れる構造(骨、筋、血管、神経)は多くあり、様々な身体活動はだれもが行っており、意外に「解剖学」や「生理学」は身近なこと、もっと言えば自分自身のことなのです。このように「自身の身体」という意識で「解剖学」を学び、それをベースに「生理学」へと繋げていくのが理解の近道かと考えます。
また、同じような身体の諸器官でも他の動物との相違を考えることでヒトの構造の特殊性を意識できることもありますので、そのような本も取り上げてみました。
みなさん、是非「自身の身体」を楽しんでください。
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皆さんも、この機会に「解剖学」について学んでみませんか?
テーマ展示のiPadでは、「日本解剖学会」、「歯科基礎医学会」、「人体解剖と骨のミュージアム」のホームページを紹介しています。
展示期間は3月31日(月)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。
また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/index.html
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!
昨日、12月16日(月)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。
本日、11月18日(月)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。
徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。
吉本先生、ありがとうございます。
「腸と脳」の科学 : 脳と体を整える、腸の知られざるはたらき
坪井 貴司 (著) 講談社 (2024/9/19)
それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。
ストレスなどが原因で、便秘や下痢、腹痛が慢性化する過敏性腸症候群は、腸と脳との相互作用がもたらす病気の代表例だ。過敏性腸症候群では、視床下部から分泌される副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンの影響で腸管の求心性迷走神経が過敏となり、わずかなストレスで便通異常が起こると考えられている。
また、500〜1000種類・約40兆個の細菌からなる腸内常在微生物叢が産生する長鎖脂肪酸を腸内分泌細胞が感受し、その結果分泌された消化管ホルモンであるGLP-1が求心性迷走神経を刺激し、その情報を延髄の孤束核に伝えて食欲が抑制されるのだ。
さらに、認知能力の高さと特定の細菌の多さや腸内常在微生物叢の組成の多様性に相関関係があることや腸内マイクロバイオータの多様性が睡眠の質に重要であることが示唆されているとのことだ。
この他にも人工甘味料が腸内細菌に影響を与え耐糖能異常を惹起するとの知見など、最新の知見がわかりやすく解説され、興味がかき立てられる。
本日(11/14)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。
YB
徳島大学名誉教授 吉本勝彦先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。
吉本先生、ありがとうございます。
「教養としての上級語彙2 : 日本語を豊かにするための270語」 宮崎 哲弥 (著) 新潮社 (2024/8/21)
それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。
漢字の読み間違いは、麻生元総理や安倍元総理に限らず誰でも起こしてしまう。
安住アナウンサーも「慧眼(けいがん)」を「すいがん」と読むと思い込んでいたため放送中に間違ってしまったという。
戦後に読み仮名を無くす方向に新聞や出版界が進み、この対応が語彙の貧困化を惹起したことが、この読み間違いの原因の一つだ。戦前は読み仮名が通常化していたため、子どもも大人の本を読め、豊かな語彙力を養えたのだ。一般的に、幼い頃から読書習慣が身についている者はボキャブラリーが豊富だそうだ。
本書は、頻繁には使用されないが日常語の範疇に属する「上級語彙」の意味を説明するのみならず、その用例や間違い易い理由が示されており理解しやすい。さらに、どこから読んでも知的好奇心を満たしてくれるとともに、自分の勘違いを気づかせてくれる。
本日(11/1)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。
YB
蔵本分館では第101回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
今回は、臨床神経科学分野教授 和泉唯信先生に監修いただき、「神経疾患とその周辺領域」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。和泉先生からいただいたコメントをご紹介します。
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皆さんは脳神経内科をご存じですか?
脳外科の内科版や精神神経科の一部と誤解されることも少なくありませんが違います。
脳、脊髄、末梢神経、筋肉いずれかの部位の障害で生じる疾患に幅広く対応する診療科です。病気としてはコモン・ディジーズの脳卒中、認知症、てんかん、頭痛に加えて、比較的患者数の少ない難病が対象になります。現在、脳神経内科領域の指定難病数は多く、一部を挙げるとパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、シャルコー・マリー・トゥース病、重症筋無力症、筋ジストロフィー、クロイツフェルト・ヤコブ病があります。
これら脳神経疾患と格闘される患者さんと家族の物語があり、難病がありながらも一生懸命社会活動をされている人も少なくありません。
またコモン・ディジーズ、難病とも、近年治療法開発が著しいのも脳神経内科の最近の特徴です。
今回は「難しい」「わかりにくい」とされる脳神経疾患を理解しやすい本とともに患者さんの物語や治療法開発に関係するものも展示いたしました。
パーキンソン病を患った元ボクシングヘビー級世界王者モハメド・アリの言葉に
The man who has no imagination has no wings.「想像力のない者に、翼は持てない」というものがあります。
是非、書籍を手にとっていただき、患者さんの物語、治療法を模索する医療人の物語に想像力を広げてみてください。
思いがけない翼を手にするかもしれません。
皆さんが脳神経内科に興味を持ってくださることを期待しています。
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テーマ展示のiPadでは、「日本神経学会」、「日本脳卒中学会」、「日本認知症学会」、「日本てんかん学会」、「日本頭痛学会」のホームページを紹介しています。
展示期間は2025年1月9日(木)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。
また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/index.html
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!