2025年9月19日金曜日

My Recommendations No.191「フィジカル大全 : 読んで、見て、聴いて、身体診察を完全マスター」

徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生、ありがとうございます。


フィジカル大全 : 読んで、見て、聴いて、身体診察を完全マスター

石井大太,徳田安春 [編集] 医学書院 (2025/6/16)


それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。


「聴診器を胸にあててくれたのは久しぶり」と患者さんから言われることが時にあり驚いてしまう。よく聞いてみると、内科外来の再診で触診、打診、聴診等を省略し、いつも問診だけで終了というのだ。 CT、MRIなどの検査機器が発達した現在でも、これらは常に利用可能とは限らない。先人たちが継承してきた知見を基に、五感を研ぎ澄まして身体診察から得られる情報を活用する必要がある。 身体所見の教科書として「サパイラ 身体診察のアートサイエンス」、「ベイツ診察法」や「Dr.ウィリス ベッドサイド診断」が有名だが、本書は画像がカラーでわかりやすく、動画も豊富なため、これらよりハードル低く通読できる。冷汗の機序にカテコラミンの関与など、ベテラン医師にとっても新しい知見を得ること受けあいだ。




  本日(9/19)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。




                                                                                        YB

2025年8月19日火曜日

今月のいずみ号 令和7年(2025年)8月

昨日、8月18日(月)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。

連日暑い日が続いていますが、今回もたくさんの人たちが集まっていました。


いずみ号の中には、本がぎっしり! 


今月は、新しく入った本のコーナーがありました。


次回は 令和7年9月19日(金)14:30 長井記念ホール前到着予定です。
是非、ご利用ください。
                              Y.B.

2025年8月1日金曜日

第105回テーマ展示「泌尿器科学」展示のお知らせ

蔵本分館では第105回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

今回は、泌尿器科学分野 教授 古川 順也先生に監修いただき、「泌尿器科学」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。古川先生からいただいたコメントをご紹介します。

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泌尿器科学とは、腎・尿管・膀胱・尿道といった尿路系に加え、副腎・後腹膜・男性生殖器を対象とする外科学の一分野であり、内科的管理と外科的治療の双方を駆使する総合的な診療力が求められます。扱う疾患は、がん、尿路結石、排尿障害、感染症、男性不妊症、性機能障害、小児泌尿器疾患、さらには腎移植を含む腎代替療法に至るまで多岐にわたり、年齢や性別を問わず幅広い患者層と関わることができます。また、ロボット支援手術や内視鏡手術などの先進的な手術手技に加え、免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬、ゲノム情報に基づく個別化医療など、最新のがん薬物療法にも深く関与できる点が大きな魅力です。

皆さんも、この機会に、泌尿器科学の奥深さと可能性にぜひ触れてみてください。

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テーマ展示のiPadでは、「徳島大学泌尿器科ホームページ」、「日本泌尿器科学会ホームページ」、「日本泌尿器科学会公式YouTube」のホームページを紹介しています。

展示期間は10月30日(木)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。

また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。

今まで行ったテーマ展示の一覧

https://opac.lib.tokushima-u.ac.jp/library/exhibit/theme

ぜひチェックしてみてください!

2025年7月15日火曜日

今月のいずみ号 令和7年(2025年)7月

本日、7月15日(火)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

厳しい暑さが続いている中、いずみ号が到着しました。


皆さんお待ちかねです。



最大20冊まで借りることができます。返却期限は、次回のいずみ号の巡回日までです。

今月は「新しい本入りました」のコーナーがありました。


次回は 令和7年8月18日(月)14:30 長井記念ホール前到着予定です。
是非、ご利用ください。


 
                              Y.B.

2025年6月19日木曜日

今月のいずみ号 令和7年(2025年)6月

6月12日(木)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日でした。

梅雨の時期でも、いずみ号は来てくれます。



20冊まで借りることができます。返却期限は、次回のいずみ号の巡回日までです。


今回の特集は「雨の本」でした。

次回は 令和7年7月15日(火)14:30 長井記念ホール前到着予定です。

是非、ご利用ください。

                              Y.B.




2025年6月17日火曜日

My Recommendations No.190「集中講義!おなかの身体診察 : フィジカル&腹診で腹部症状に立ち向かえ」

徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生、ありがとうございます。


集中講義!おなかの身体診察 : フィジカル&腹診で腹部症状に立ち向かえ

中野弘康 (著)医学書院 (2025/3/10)


それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。


腹痛患者に安易にCT検査、超音波をオーダーしていないだろうか。病歴とバイタルサインから疾患を想起した後、特異度の高い身体所見を見出すことが重要で、画像診断は診断確定のために実施することを勧めている。 例に挙げると、急性虫垂炎は、腹痛(内臓痛である心窩部痛)→食欲低下・嘔気→圧痛(右下腹部に限局する体性痛)→発熱→白血球上昇の順で起き、この順番が大切という。一方、機能性消化管障害などの慢性の腹痛には、漢方での腹診の導入が診断に重宝する。コラムも充実しており、「漢方の使い方―general appearanceと漢方」や「不定愁訴に隠れた貧血に介入する」が役に立つ。 本書においては、豊富な写真や動画を参考にしながら、身体所見のポイントや診察のコツが取得できる。


  本日(6/17)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。



                                                                                        YB

2025年6月10日火曜日

My Recommendations No.189「診療ハック : 知って得する臨床スキル125」

徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生、ありがとうございます。


診療ハック : 知って得する臨床スキル125

矢吹拓編集 医学書院(2025/4/7)


それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。


毎日の診療に役立つ「臨床の知恵」が盛りだくさんで、目から鱗が落ちる項目が多い。

「咽頭後壁を見るときは息を吸ってもらう」、「ワクチンをゆっくり注入すると痛みを感じやすい」、「直腸内から便検体用のスワブで検体採取すれば、いつでも便培養検査が可能」、「鉄剤処方は1日半錠(クエン酸第一鉄ナトリウムは50mg/錠)で良い」などが印象に残る。

腸管から吸収できる鉄の量は1日7mg程度だ。1日15mg、50mg、150mg投与で、貧血の改善率は差を認めず、副作用の頻度は服用量が多い群ほど高かったという結果がある。1日半錠は効果発現・副作用回避のためにも良さそうだ。

このほか、コミュニケーションスキル項目も含まれており、臨床能力の涵養に役立つ。



  本日(6/10)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。




                                                                                        YB