蔵本分館では第102回テーマ展示を1階ホールにて行っています。
今回は、口腔顎顔面形態学分野 教授 馬場 麻人先生に監修いただき、「解剖学」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。馬場先生からいただいたコメントをご紹介します。
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「解剖学」は基本的には動植物体の構造をきわめる学問ですが、ときには「くるまのかいぼう」などと使われるように、対象物の構造(外部および内部)を理解することでもあります。もちろん、本テーマ展示では「人体解剖学」が念頭にありますが、これは「ヒトのからだの構造と機能、そして病態と予防・治療方法」を理解する上で最初のステップとなります。
さて、上のように書くと、解剖学の目指すものが「医療の対象としてのヒト」を理解するというように考えてしまうかもしれませんが、まずは「自分自身のこと」を知ると考えてみるのはどうでしょう。身体の表面から触れる構造(骨、筋、血管、神経)は多くあり、様々な身体活動はだれもが行っており、意外に「解剖学」や「生理学」は身近なこと、もっと言えば自分自身のことなのです。このように「自身の身体」という意識で「解剖学」を学び、それをベースに「生理学」へと繋げていくのが理解の近道かと考えます。
また、同じような身体の諸器官でも他の動物との相違を考えることでヒトの構造の特殊性を意識できることもありますので、そのような本も取り上げてみました。
みなさん、是非「自身の身体」を楽しんでください。
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皆さんも、この機会に「解剖学」について学んでみませんか?
テーマ展示のiPadでは、「日本解剖学会」、「歯科基礎医学会」、「人体解剖と骨のミュージアム」のホームページを紹介しています。
展示期間は3月31日(月)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。
また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。
今まで行ったテーマ展示の一覧は
https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/index.html
から見ることができます。
ぜひチェックしてみてください!