2025年2月7日金曜日

My Recommendations No.186「ベイズ流医療統計 : 結局ベイズって何ができるの?」

新潟医療福祉大学准教授・徳島大学歯学部歯学科卒業生(第7期生) 井上弘樹先生から著書を寄贈いただき、コメントもお寄せくださいました。

井上先生、ありがとうございます。


ベイズ流医療統計 : 結局ベイズって何ができるの?

井上弘樹(著) 診断と治療社 (2024/10/11)


では早速、コメントをご紹介します。


医療分野向けの、より実践的なベイズ統計の解説書です。特に難解なマルコフ連鎖モンテカルロ法の原理を従来にない平易な言葉で説明し、「なるほど、そうだったのか!」と納得の内容になっています。さらに、近年注目される最新のベイズ流アダプティブデザインにも踏み込み、臨床試験の柔軟な設計手法を紹介しています。「ベイズ流統計解析を用いた論文を読みたい」「モデリングに挑戦したい」…でもベイズ統計の既存の入門書では物足りず、と言って高度な専門書にはハードルを感じる…そんな臨床家や大学院生にとって待望の一冊です。





  本日(2/7)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。

                                                                                        YB

2025年1月24日金曜日

My Recommendations No.185「透析を止めた日」

徳島大学名誉教授 吉本先生より、My Recommendationsコーナーに下記の図書をおすすめいただきました。

吉本先生、ありがとうございます。


透析を止めた日

堀川惠子 (著) 講談社 (2024/11/14)


それでは、お寄せいただいた書評をご紹介します。


血液透析から高齢の母親をドナーとする腎移植、さらに再透析への移行の過程や、終末期での腹水や足先痛による苦しみなど過酷な闘病生活が詳細に描かれている。「透析を維持できなくなった時、どう死ねばよいのか分からなかった」とは患者の妻である著者の弁だ。

東京都・公立福生病院で起きた事件の詳細、透析を離脱した患者の死は悲惨だが「緩和ケア」は受けられないこと、3%に過ぎない腹膜透析は死亡直前まで持続できる方法だが普及しない理由など、後半部分では透析をめぐる医療システムの問題点が詳らかにされている。

「信頼できるドクターと呼べる存在には、一度も巡り会うことが叶わなかった」と記されている。反面教師として学び、自分への戒めと捉えたい。




  本日(1/24)より、蔵本分館1階ホール、My Recommendationsコーナーに展示しております。ぜひ手に取ってご覧ください。

                                                                                        YB

2025年1月17日金曜日

今月のいずみ号 令和7年(2025年)1月

本日、1月17日(金)は、徳島市立図書館の移動図書館「いずみ号」の巡回日です。

年が明け、耐え難い寒さの日が続きます。冬の装いで皆さんが集まりました。

最大20冊まで借りられます。大きなマイバック持参でたくさん返却してたくさん借りて帰ります。


返却期限は、次回のいずみ号の巡回日までです。


今月の特集は「The定番!?」です。なつかしさいっぱいの本たちです。



次回は 令和7年2月20日(木)14:30 長井記念ホール前到着予定です。
是非、ご利用ください。
                              Y.B.

2025年1月10日金曜日

第102回テーマ展示「解剖学」展示のお知らせ[蔵本分館]

蔵本分館では第102回テーマ展示を1階ホールにて行っています。

今回は、口腔顎顔面形態学分野 教授 馬場 麻人先生に監修いただき、「解剖学」をテーマに関連書籍・雑誌を展示しています。馬場先生からいただいたコメントをご紹介します。

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「解剖学」は基本的には動植物体の構造をきわめる学問ですが、ときには「くるまのかいぼう」などと使われるように、対象物の構造(外部および内部)を理解することでもあります。もちろん、本テーマ展示では「人体解剖学」が念頭にありますが、これは「ヒトのからだの構造と機能、そして病態と予防・治療方法」を理解する上で最初のステップとなります。

さて、上のように書くと、解剖学の目指すものが「医療の対象としてのヒト」を理解するというように考えてしまうかもしれませんが、まずは「自分自身のこと」を知ると考えてみるのはどうでしょう。身体の表面から触れる構造(骨、筋、血管、神経)は多くあり、様々な身体活動はだれもが行っており、意外に「解剖学」や「生理学」は身近なこと、もっと言えば自分自身のことなのです。このように「自身の身体」という意識で「解剖学」を学び、それをベースに「生理学」へと繋げていくのが理解の近道かと考えます。

また、同じような身体の諸器官でも他の動物との相違を考えることでヒトの構造の特殊性を意識できることもありますので、そのような本も取り上げてみました。

みなさん、是非「自身の身体」を楽しんでください。

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皆さんも、この機会に「解剖学」について学んでみませんか?

テーマ展示のiPadでは、「日本解剖学会」、「歯科基礎医学会」、「人体解剖と骨のミュージアム」のホームページを紹介しています。

展示期間は331日(月)までとなっています。皆さんのご利用、お待ちしております。

また、テーマ展示コーナーではご意見やリクエストを募集しています。今後の展示の参考にさせていただきますので、お立ち寄りの際には是非コメントをお寄せください。 

今まで行ったテーマ展示の一覧は

https://www.lib.tokushima-u.ac.jp/siryou/theme/index.html

から見ることができます。

ぜひチェックしてみてください!